J1鹿島は24日、FW金崎夢生(29)が鳥栖に完全移籍すると発表した。金崎は同日、鹿島で最後の練習に参加。チームメートに別れのあいさつをした。
練習後は取材に対し、「新しいチャレンジをしたい強い気持ちがあった」と移籍の理由を説明した。鹿島での在籍期間3年半は、自身がプロ入りしてから最長。「それだけ充実感があったから」と主要タイトル3冠をもたらした日々を振り返った。
金崎は2015年にポルティモネンセ(ポルトガル)から加入。16年1月にポルティモネンセへ戻ったが、1カ月後に再契約した。J1通算253試合54得点(鹿島では102試合38得点)、今季は15試合7得点。
クラブを通じては、「わがままを言ってチームに迷惑を掛けたこともあったが、チームメート、スタッフ、フロント、そしてサポーターの方々と共に戦い、タイトル獲得の喜びを分かち合えたことは、自分にとって大きな財産。アントラーズで培った経験を生かし、新たな挑戦に臨みたい」とコメントした。
金崎は22日の鹿島-柏戦に途中出場。その後、鳥栖が契約条件を満たすオファーを出し、急転直下の移籍が決まった。鹿島はシーズン途中のエースストライカーの退団を避けたかったが、本人が強く移籍を希望したことから容認した。
鈴木満常務・強化部長は「次の所でいろいろチャレンジをしたいということで、本人の意思を尊重した」と話した。今夏の補強については「今は名前は言えないけどする」と言い、今週をめどに新加入が決まるとした。
鹿島は同日、鳥栖からワールドカップ(W杯)ロシア大会の韓国代表DF鄭昇?(チョンスンヒョン)(24)が完全移籍で加入すると発表した。身長188センチ、体重89キロのセンターバック。昨季6月、蔚山(韓国)から鳥栖に加入した。J1通算27試合2得点。クラブを通じ、「チームの名を汚さないよう、優勝するため最善を尽くしたい」とコメントした。(岡田恭平)
J1鹿島 金崎、鳥栖に移籍 「新たな挑戦したい」