[10.31 J1第31節 鹿島1-0C大阪 カシマ]
J1リーグは31日、第31節1試合を行い、3日後にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦を控える鹿島アントラーズがホームでセレッソ大阪と対戦した。連戦の消耗を避けるべく若手主体のメンバー構成で臨んだが、1-0で勝利。勝ち点49で暫定3位に浮上し、来季のACL出場権争いでも一歩前進した。
ホームの鹿島は直近の公式戦である24日のACL準決勝第2戦・水原三星戦(△3-3)から、GKクォン・スンテとDF昌子源以外の9人を変更。今季初出場のMF久保田和音、出場3試合目のMF田中稔也、5試合目のDF小田逸稀ら、これまでなかなか出番を得られていなかった若手中心のメンバー構成に踏み切った。
対するC大阪は今月20日に行われた前節のFC東京戦(○1-0)から1人を変更し、負傷のMF清武弘嗣に代わってMF高木俊幸を起用。現在の順位はACL出場圏内の3位札幌と勝ち点4差につけており、2年連続のアジア進出に向けて勝利が義務付けられるアウェーゲームに臨んだ。
最初の決定機は鹿島。前半28分、田中がFW金森健志とのワンツーでPA右を抜け出し、角度のない場所から鋭いシュートを放つ。一度はGKキム・ジンヒョンに阻まれたが、跳ね返りに詰めたFW山口一真が右足ダイレクトシュート。これはうまくヒットせず、わずかにポスト右へと外れた。
対するC大阪は前半41分、MFソウザの縦パスがPA左に通ると、高木がカットインすると見せかけマイナス方向へのクロスを配給。ニアに入ったMF水沼宏太をすり抜け、FW柿谷曜一朗が左足ダイレクトで合わせたが、左ポスト際を突いたシュートはクォン・スンテがブロックした。
互いにスコアレスで迎えた後半7分、鹿島が先にスコアを動かした。山口の果敢なミドルシュートが相手に当たって左CKを獲得すると、MF永木亮太がニアサイドに蹴り込む。ハイジャンプで合わせたのは小田。鋭くゴールに飛んだボールをキム・ジンヒョンがキャッチし損ねると、こぼれたボールがわずかにゴールラインを割ったという判定が下され、小田はプロ2年目20歳でのJリーグ初ゴールを迎えた。
終盤は一進一退の攻防。鹿島は後半30分、久保田のスルーパスに山口が抜け出したが、左足シュートはキム・ジンヒョンがブロック。C大阪は同35分、FW杉本健勇の決定的ヘッドがゴールを襲ったが、クォン・スンテが左手一本でセーブした。同36分にはキム・ジンヒョンにもビッグセーブ。両守護神が数多くの見せ場を作った試合はそのままタイムアップを迎え、鹿島がACL出場権争いを前進させる勝ち点3を獲得した。
◆鹿島、C大阪下して暫定3位浮上!! スタメン9人変更も20歳DFが初ゴール(ゲキサカ)