日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年1月19日土曜日

◆【高校サッカー 選手権発 東京五輪行】流通経済大柏・DF関川郁万(3年) 「競り合った相手には絶対に負けない」対人に強いプレースタイルが高評価(zakzak)



関川郁万 Ikuma.Sekigawa


 高校最強のセンターバックは涙ひとつ見せず、勝者の姿を脳裏に焼きつけた。14日の全国高校サッカー選手権決勝で青森山田(青森)に逆転負けを喫し、2大会連続の準優勝に終わった流通経済大柏(千葉)の関川郁万(3年)は悔しさを闘志に変え、内定していた鹿島アントラーズに16日に合流した。

 「くそゲームだった」

 青森山田に1-3の逆転負けを喫し涙をのんだ直後のロッカールームで、71歳の名将、本田裕一郎監督から意外にも聞こえるはなむけの言葉をもらった。

 流通経済大柏の最終ラインに入学直後から君臨してきた関川は、巨大なスタジアムが満員になるほど、相手が強くなるほど、「ワクワクする」と不敵に笑う。

 身長180センチ。ディフェンダーとしては決して大きくないが、これまで大切にしてきた信条がある。

 「競り合った相手には絶対に負けない、という気持ちは誰よりも強い。そこには自信を持っていますし、自分よりも大きな相手でも、最初にダイナミックなプレーをすれば萎縮すると思うので。大きく跳んでみるとか、大きくクリアすることを、ファーストプレーで心がけています。自分を大きく見せるというか、一発目で強くいく印象を与えれば、相手は次からだいたい来られない」

 昨年5月、卒業後の鹿島入りが内定した。ヘディングを駆使した空中戦を含め、対人にめっぽう強いプレースタイルが高く評価された。一方、鹿島からは昨年7月に植田直通、同年末に昌子源と、W杯代表に名前を連ねたセンターバックが海外へ移籍した。ごく近い将来、常勝軍団の屋台骨を背負ってほしいという期待が18歳にかかる。

 「相手のFWに何の仕事もさせないのが、センターバックの仕事。それを100%に近づけようとずっとやってきた。2年生のときまでは先輩に難しいFWが大勢いましたけれど、マッチアップしていて楽しかった。今は最上級生ですけど、(鹿島では)また一番年下になるので張り切ってやっていきたい」

 本田監督が発した「くそゲーム」には、「同じことを繰り返すな。次は一番になれ」というエールが込められている。プロの世界で初心に帰り、挑戦者の気概を熱くたぎらせる関川が目指す当面の「一番」は、名門・鹿島のレギュラーの座だ。その先に東京五輪を含め、日の丸を背負う姿が見えてくる。J1屈指の常勝軍団で、そして日本代表で、最終ラインに君臨するためのスタートラインに立った。(スポーツジャーナリスト・藤江直人)=終わり




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