日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年9月19日木曜日

◆【鹿島】「最後に相手をかわして…」ラストワンプレーの決定機をレオ・シルバが振り返る(サッカーダイジェスト)



レオ・シルバ Léo Silva


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「あのシュートの打ち方は、ウォーミングアップでも練習」


[ACL準々決勝第2レグ]鹿島1-1広州恒大/9月18日/カシマ

 ラストワンプレーだった。

 トータルスコアは1-1。このままではアウェーゴールの差で大会敗退が決まる。あと1点。決めれば連覇を狙うACLで4強入りを決められる。アディショナルタイムでのビッグチャンスで、レオ・シルバの放ったシュートは、しかし相手DFにカットされてしまう。この瞬間、鹿島のアジア連覇の野望は潰えた。

「あのシュートの打ち方は、ずっと練習してきて、ウォーミングアップでも練習していました。最後に相手をかわして、練習通りにシュートしたのですが、(相手の)足が出てきてしまった。GKを外して、あとは角度を作るだけだったので」

 味方との連係でペナルティエリアに侵入。すっとやや横に動いてシュートコースを作る。あとは流し込むだけだった。スリリングなシチュエーションで、準備してきたものをピッチで表現する。練習通りにもっていけたが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。

「映像をまだ見返していないので、なんとも言えませんが、相手を称えるしかないですね」

 チームを勢いづかせる同点弾を演出したのもL・シルバだった。0-1で迎えた51分、コースを狙ったシュートはセルジーニョに当たり、コースが変わってゴールに吸い込まれる。スコアラーはセルジーニョとして記録されたが、半分はL・シルバのゴールと言ってもいいだろう。

 ボランチとして守備で奮闘を見せるだけでなく、攻撃面でも決定的なシーンを作る。文字通り、獅子奮迅の働きでチームを下支えした。ボランチの相棒、三竿健斗が負傷欠場する事態だったが、L・シルバは中盤の底で永木亮太と上手く連係を取りながら、最後まで精力的なパフォーマンスを披露した。

「ベスト4を目の前にすれば、普通は気持ちが入りますよね。入らないほうがおかしいわけで。去年のACLを経験(優勝)して、ACLは“普通通り”にやったら、勝ち進めないのはみんな分かっていたと思う。“普通以上”のものを示さないと、なかなか勝てない。また、シーズン中であれば、怪我人や累積で出られない選手はどうしても出てくるもの。そこは気にする必要はない。出た人で一生懸命にやるだけなので」

 L・シルバだけでなく、鹿島の選手たちはそれぞれが気持ちのこもったプレーを随所に見せた。それでも勝てなかった。L・シルバも「ひとつの大会を失ってしまった」と悔しさを滲ませるが、それでも気丈に前を向く。

「他の大会に集中して取り組み、日々邁進していきたい」

 4冠の可能性は消えたが、まだJ1リーグ、ルヴァンカップ、天皇杯が残っている。この敗戦の悔しさを糧に、“国内3冠”を手に入れたい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)


◆【鹿島】「最後に相手をかわして…」ラストワンプレーの決定機をレオ・シルバが振り返る(サッカーダイジェスト)





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