日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年12月27日金曜日

◆V7逃した東福岡・荒木、寂しいが鹿島での飛躍願う(ニッカン)






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年末には、毎年恒例の全国大会に出場する東福岡高ラグビー・サッカー部合同出陣式が行われてきた。だが12月26日、福岡市のJR博多駅前広場の壮行会にサッカー部の姿はなかった。J1鹿島アントラーズ入りが内定しているMF荒木遼太郎主将(3年)を全国舞台で見られないのは、寂しい気もする。

東福岡は、12月4日に行われた福岡大会決勝で、堅守カウンターが持ち味の筑陽学園に0-1で屈して、7連覇を逃した。伝統のエースナンバー「10」を背負う荒木は、右足首痛でベンチスタートだった。だが局面打開のため後半8分に投入され、司令塔として攻守の起点となり攻撃は活性化された。それでも堅守を崩せず無念のV逸。終了の瞬間、荒木も両手を膝につき泣きじゃくった。「まだ力が足りなかった。結果が出せず悔しい」と言い、うなだれた姿が今でも忘れられない。

試合後、東福岡の森重監督は、荒木の起用について「動きに問題はないが、キックがまだ思いきりやれない。(けがを)やってしまうと、あと動けなくなるリスクもあり、ワンポイントで入れる状況を考えていた」と万全でなかった事情を明かした。将来がある有望株だけに無理もさせられず、苦渋の選択だった。

それでも荒木は「高校サッカーで培ったものを今後のステージに発揮していきたい」と、気丈だった。高い技術と戦術眼を持ち、主にトップ下やボランチで攻撃にアクセントをもたらす。正確なFKやパス、状況判断に優れる万能ぶりがタレント軍団の鹿島でどこまで飛躍できるか楽しみだ。

熊本出身だが、高みを目指して福岡県の名門校進学を選び成長を遂げた。鹿島には、尚志FW染野唯月(3年)、静岡学園MF松村優太(3年)らも入団予定で、ライバルの存在も糧にさらなる飛躍を願っている。【菊川光一】

◆菊川光一(きくかわ・こういち)1968年(昭43)4月14日、福岡市生まれ。福岡大大濠高-西南大卒。93年入社。写真部などを経て現在報道部で主にJリーグなど一般スポーツを担当。プロ野球ソフトバンクなどのカメラマンも兼務する「二刀流記者」。スポーツ歴は野球、陸上・中長距離。趣味は英会話。




◆V7逃した東福岡・荒木、寂しいが鹿島での飛躍願う(ニッカン)





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