
日刊鹿島アントラーズニュース
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2020年1月29日水曜日
◆AFCチャンピオンズリーグ2020 プレーオフ(オフィシャル)

鹿島アントラーズ 2020 ホーム 半袖レプリカユニフォーム 【NIKE|ナイキ...
ACLプレーオフ、カシマスタジアムでメルボルン・ビクトリーと対戦した。前半から試合の主導権を握り、主体的にボールを動かしたアントラーズだが、メルボルンの堅い守備に苦しめられ、なかなか得点を奪えない。すると、54分に奈良が伸ばした足にナバウトのミドルシュートが当たり、ゴールネットを揺らされる。ビハインドを負ったアントラーズは、最後まで懸命にゴールを狙い続けたが、1点が遠かった。このまま0-1のスコアで終わり、ACLプレーオフ敗退となった。
天皇杯決勝からわずか7日後の2020年1月8日。つかの間のシーズンオフを終えたチームが始動した。今季こそ獲れるタイトルをすべて奪還するーー。合流は一部の選手のみとなったが、新加入選手を加えたフレッシュな面々が強い思いをもって、トレーニングを開始した。
11日からは10日間の宮崎キャンプに突入。攻守の切り替えを強く意識したポゼッションやミニゲームなどを中心に行い、コンディションを高めていく。18日にはテゲバジャーロ宮崎と練習試合を行い、チーム戦術の浸透を図った。結果は2-1で勝利。課題が残る内容ではあったが、初のテストマッチとしては、十分な収獲を得た。
シーズン開幕まで残された時間は少ない。充実のキャンプを過ごしたチームは、鹿嶋へ帰還してからも休むことなくトレーニングを続けた。



そして、ついに試合当日を迎えた。キックオフ1時間前にメンバーが発表された。ゴールマウスは守護神スンテが守る。最終ラインは、右から広瀬、奈良、犬飼、永戸が入った。ボランチは三竿とレオがコンビを組む。右のサイドハーフがアラーノ、左が和泉、前線は土居とエヴェラウドが務めた。スタメンに6人もの新加入選手が名を連ねるフレッシュな顔ぶれで決戦に臨む。



雨が降りしきるなか、キックオフのホイッスルが吹かれた。

立ち上がりは、アントラーズが主導権を握ってボールを動かし、相手ゴールへと迫っていく。



試合開始から10分を経過すると、立て続けにメルボルンにコーナーキックを与えてしまう。非常に苦しい時間帯となったが、集中した守りでクロスボールを跳ね返し、無失点で凌いだ。

15分、今度はアントラーズにチャンスが訪れる。ペナルティエリア手前、アラーノとのパス交換で抜け出そうとしたレオが相手選手に倒され、FKを獲得する。永戸が直接ゴールを狙ったが、シュートは大きく枠を外れた。


17分にも再びアントラーズがチャンスをつくる。エヴェラウドが相手選手と競り合って高くあがったボールを落とし、和泉がミドルシュートを放つ。強烈なシュートがゴールを襲ったが、惜しくも相手GKの好セーブに阻まれた。
その後、試合はこう着状態に陥る。アントラーズのビルドアップは、数的同数で前から嵌めてきたメルボルンのプレスに阻害された。なかなか縦パスを通すことができず、リズムをつくれない。


31分、ピッチ中央でボールを受けたレオが、右サイドへロングパスを送る。ボールを受けた広瀬がゴール前へクロスを送ると、エヴェラウドが高い打点でシュートする。しかし、これは惜しくもクロスバーに阻まれ、得点には至らなかった。
38分、アントラーズは左サイドからペナルティエリア内に進入する。ペナルティエリア内で混戦を生み、最後は土居からのパスを受けたレオがシュートした。だが、これは枠に飛ばなかった。


このまま、0-0のスコアで前半終了を迎えた。
後半初めてのチャンスはメルボルンにつくられてしまう。51分、ペナルティエリア手前からナバウトに鋭いミドルシュートをうたれてしまう。枠を捉えられたが、シュートはスンテが指先ではじき出し、失点を免れた。
ピンチを凌いだアントラーズだが、54分に失点を喫してしまう。またもナバウトにペナルティエリア手前からミドルシュートをうたれると、シュートは奈良に当たってコースが変わり、ゴールに入ってしまった。

1点を追う苦しい展開となった。早く同点に追いつきたいアントラーズだが、相手の守備ブロックの間になかなかボールを入れられない。

67分、右サイドから広瀬がクロスを入れると、ゴール前で和泉が飛び込む。シュートは枠を捉えたが、相手GKの好セーブに阻まれた。



状況を打開したいアントラーズは、1人目の選手交代を行う。和泉との交代で白崎を投入する。
すると、74分にチャンスをつくる。ペナルティエリア内、相手DFのクリアボールをアラーノがダイレクトでシュートする。枠を外れたが、コースに入ったエヴェラウドがシュートする。だが、これは相手GKにセーブされ、得点には至らなかった。

攻勢を強めるアントラーズは77分に二人目の選手交代を行う。レオとの交代で伊藤がピッチへ送られた。


試合は残り10分を切った。アントラーズは前線に人数をかけて得点を取りにいく。サイドからのクロスボールでチャンスをつくるものの、得点までは至らない。





89分には、コーナーキックの流れから土居が振り向きざまにゴールを狙った。抑えの効いたシュートは良いコースに飛んだが、相手GKの好セーブに阻まれ、得点は奪えなかった。
最後までゴールを狙い続けたアントラーズだったが、メルボルンの牙城を崩せず、このまま0-1のスコアで試合終了のホイッスルを聞いた。2020シーズン初の公式戦は、ACLプレーオフ敗退という極めて厳しい結果となった。




ACLプレーオフ敗退という結果はしっかりと受け止めなくてはいけない。だが、下を向く必要はない。主体的な攻撃で幾度となく相手ゴールへと迫った。課題ばかりではない。収獲もたくさんみつかった。新しいフットボールへの挑戦は始まったばかり。これからも前を向いて、我々の信じる道を進んでいく。
入場者数 4,275人 天候 雨、強風 気温 10.0℃ / 湿度 90.0% ピッチ 全面良芝
主審 ムード・ボンヤディファルド
副審 アリネザディアン・サイード アリ・ミルザベイギ
第4の審判員 ヘイダリ・パヤム
監督コメント
試合後
鹿島アントラーズ:ザーゴ
ワンサイドゲームだった。サッカーをやろうとしているチームと徹底的に守るというチームという試合だった。サッカーは大事なところで決めきることができないとその代償を払うことになる。今回はその通りの結果となってしまった。
Q.理想とするサッカーはできていた?
A.私が就任して、キャンプやここまでの準備期間の中で、選手たちのコンディションが少しでも均等になるように調整してきた。そのなかで、自分の求めることも練習してきた。ただ、2週間でチームを完成させることはできない。私が一番評価していることは、この2週間で求めたことを、選手たちが一生懸命やろうとしてくれたところ。パスワークやサイドチェンジ、アグレッシブさ、縦への意識などを随所にやろうとしていた。ただ、コンディションの部分で、頭と体が一致していないところがあり、なかなかうまくいかないところがあった。それでも、彼らが求められていることをやろうとしていたところは非常に評価している。
Q.ポゼッションができていた中で、得点が奪えなかった原因は?
A.私が目指しているサッカーを選手たちはやろうとしてくれている。ただ、2週間でフィットできるかと言われたら、それは難しい。今日は、たくさんのチャンスを作った。普段の彼らであれば、そのチャンスを外すことはない。2週間という短い準備期間の中では、できたほうではないかと思っている。冷静さや技術的な部分、体力的な部分が戻ってくれば、状況は変わってくる。大事な大会に参加することができず、失望しているが、時間をかけて、確実にチームを作っていきたい。
Q.相手が5バックで守備的に来ることは予想していた?それを崩していくための策は考えていた?
A.相手の試合を見て、監督が代わってなかなか結果を残せておらず、それを挽回してくるという予測はできていた。分析した中で、5バックでやっていた試合はなかったので、驚きはあった。相手が現段階でできることが5バックで、我々のミスを待ち続けていたのではないかと思う。相手は非常にプレッシャーのかけ方がうまかった。前半の途中に、両サイドバックの選手たちにもう少しポジションを下げる指示を出していた。ほかにも相手のウィングを引き寄せて空いたスペースを突くということもやっていた。後半も自分たちのやるべきことをやってチャンスも作ったが、なかなかゴールに結びつかなかった。ハーフタイムに要求したことを選手たちはやろうとしてくれた。そこの部分はよかったと思う。
Q.最終ラインの組み立ては、どのように評価しているか?
A.サッカーで一番難しい部分ビルドアップの部分である。タイミングや意思の疎通ができていないと難しい。それを彼らがやろうとしているところは感じることができた。その気持ちは評価できる部分だと思う。最終ラインはみんなが違うチームでやってきているので、考え方や今までの要求の違いがある。その中でも合わせようとした姿勢は評価している。ただ、自分の求めているものとはまだほど遠いので、これから練習をしていく。ビルドアップの部分は、繰り返し練習をしていかなければいけないところ。プレーオフは負けてしまったが、リーグ戦の開幕まで時間ができたので、その時間を有効に使って、リーグ戦に合わせてやっていきたい。
メルボルン・ビクトリー:カルロス ペレス サルバチュア
今日の試合で勝利を収めることができて、とても嬉しい。ここ10日間で4試合というタイトスケジュールの中、今日の試合を迎えた。アントラーズのようなチームとの対戦は、非常に難しい部分もあったが、我々は、プラン通りに試合を進めることができた。これからACLの戦いが続いていく。チーム一丸となって頑張っていきたい。
選手コメント
試合前
【犬飼 智也】
練習でやってきたことは、自信になっている。やってきたことを披露するのは当然だし、とにかく勝たないといけない。球際だったり、走るところだったり、練習をしていなくてもできる部分もあるので、そういうところを徹底してやらないといけないと思う。
【土居 聖真】
まずはこの試合に勝利しないと始まらない。自分自身のコンディションは悪くない。メルボルン戦では、自分の持っている100%の力を出したい。勝利ができるように頑張っていきたい。
【和泉 竜司】
相手には、身長の高い選手がいる。その選手にロングボールを入れてくる場面もあると思う。パスをつないできたとしても、しっかりと前線からプレスをかけてボールを奪えるようにしていきたい。そういうトレーニングをここまでしてきたので、落ち着いてやっていきたい。
【広瀬 陸斗】
まずは、勝たなければ意味がない。相手の両サイドにはスピードがある選手がいるし、前線には身長の高い選手がいる。そして、相手は激しさを持ってくると思う。その激しさや勢いに負けないようにしていく。目の前に勝るという部分を意識してやっていきたい。チーム全体で守って、チーム全体で攻め勝つことができればいいと思う。
【永戸 勝也】
能力の高い選手が多いという印象を持っている。相手のミスを待ち、そこからボールを奪ってカウンターを仕掛けてくるようなチームなので、相手のカウンターには気を付けてプレーをしていきたい。
試合後
【三竿 健斗】
自分自身、とても不甲斐ない出来だった。これが今の自分たちの実力。チャンスはあった。しっかりミートさせるところだったり、最後まで見極めて決めきるところだったり、最後の一瞬の集中力が足りなかった。次の戦いに向けて、監督が求めていることをしっかりと理解していくこと、その求められていることを、失敗を恐れずにピッチの上で表現していかなければいけない。
【犬飼 智也】
ボールを支配することはできた。ただ、スイッチを入れるタイミングだったり、勝負のパスを出すというところに関しては、ここからやっていかなければいけない。負けてしまい、喪失感はある。ただ、国内のタイトルを獲りにいくことに頭を切り替えていかないといけない。
【土居 聖真】
典型的なサッカーでの負け方。決め切るところだけだった。ボールを支配していても、一瞬でやられる怖さや集中力を欠いた結果になった。どういう状況でも勝たないといけないし、言い訳できない。悪天候のなかでも多くのサポーターの皆さんが来てくれて、申し訳ない気持ちでいっぱい。
【広瀬 陸斗】
4冠を掲げてきた中でそのうちのひとつを落としてしまった。そのことに対して、とても残念に思う。この試合は、結果が第一の試合だった。試合内容のことを言うよりも、まず勝つことができなかったということに関して、とても残念に思う。
【永戸 勝也】
最後の精度の部分やゴールを決めきるという部分が前半からできていれば、この結果は大きく変わっていたと思う。自分自身、結果につなげることができていない。本当に悔しい結果になってしまった。次につなげていかなければいけない。
【奈良 竜樹】
今日は試合結果ですべてが評価される試合だった。後ろが踏ん張り切れなかったことを本当に申し訳なく思う。この試合に向けてしっかり準備をしてきたが、結果を出すことができなかったことは本当に残念。
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