[1.12 AFC U-23選手権GL第2節 U-23日本代表 1-2 U-23シリア代表]
試合開始早々、PKを与えるファウルを犯してしまった。そして、試合終了間際の後半44分にはカウンターを防ぎ切れなかった。試合後、取材に応じたU-23日本代表DF町田浩樹(鹿島)は唇を噛み締めていた。
前半6分、シリアが蹴り出したCK。DFアルナウトに体を前に入れられてダイビングヘッドの態勢に入られると、伸ばした左足が相手の顔面を蹴ってしまい、VARが介入した結果、PKを献上してしまう。「あそこで足を出してしまった事実があるので、それに尽きる」。PKをFWバラカトに沈められて先制を許してしまった。
その後は攻勢を掛けて前半31分にはMF相馬勇紀(鹿島→名古屋)のゴールで追い付く。しかし、勝ち越せないまま時間が過ぎると、後半44分にカウンターから危機を招く。敵陣からFWダリに独力で突破を許すと、対応していたDF岡崎慎(FC東京→清水)が振り切られる。必死に自陣へと戻っていた町田はダリとの距離を詰めるのではなく、中央を駆け上がってくる相手選手をケア。しかし、そのままPA内まで持ち込んだダリにネットを揺らされ、万事休した。
カウンターの対応について、「結果、入れられてしまった…。自分が行った方が良かったかもしれないし、それより前につぶし切ることも大事だったかもしれない」と反省。2試合連続での試合終了間際の決勝点献上に、「同じような時間帯にやられている。前節の反省を生かし切れなかった」と悔しさを滲ませた。
2連敗でのグループリーグ敗退。同大会史上初の屈辱を味わうこととなった若き侍は、「自分たちが弱かった。ただ単にそれだけだったと思う」と声を振り絞った。
(取材・文 折戸岳彦)
◆失点関与のDF町田浩樹、2連敗でのGL敗退に「自分たちが弱かった。それだけ」(ゲキサカ)