
日刊鹿島アントラーズニュース
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2020年4月29日水曜日
◆J最多優勝の鹿島アントラーズらしさを表す、 MVP受賞者わずか3人の謎(Sportiva)

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MVPに見るJリーグの歴史(2)
まずは、クイズから始めてみたい。
過去Jリーグでは、延べ人数にして全27人の年間MVP受賞者のうち、18人はそのシーズンの優勝クラブから選ばれている。つまり、優勝クラブからMVPが選ばれなかったケースが9回あるのだが、「MVPなしの優勝」回数が最も多いのは、どのクラブか。
答えは、鹿島アントラーズ。そもそも1996年の初優勝以来、鹿島は史上最多8回のJ1制覇を成し遂げているのだから、確率的に言えば当然の答えかもしれない。その優勝8回は、2位横浜F・マリノスの4回を大きく引き離す、断然のトップである。
では、鹿島の「MVPなしの優勝」は何回あるのか。
答えは、実に5回。これにはちょっと驚く人も多いのではないだろうか。つまり、鹿島が優勝した8シーズンのうち、鹿島からMVPが選ばれたことは、半分以下の3回しかないのだ。
1996年=○ジョルジーニョ
1998年=×中山雅史(ジュビロ磐田)
2000年=×中村俊輔(横浜F・マリノス)
2001年=×藤田俊哉(ジュビロ磐田)
2007年=×ロブソン・ポンテ(浦和レッズ)
2008年=○マルキーニョス
2009年=○小笠原満男
2016年=×中村憲剛(川崎フロンターレ)
逆に、鹿島が優勝できなかったシーズンで、鹿島の選手がMVPに選ばれたケースはというと、一度もない。優れたタレントを数多く輩出してきた常勝軍団のイメージからすると、優勝実績に比して、MVP実績は驚くほど乏しい。
過去、優勝回数よりも、MVPを獲得した回数のほうが多いクラブが5つもあるのとは対照的だ。
・名古屋グランパス=優勝1回(2010年)/MVP2回(ドラガン・ストイコビッチ=1995年、楢崎正剛=2010年)
・ジュビロ磐田=優勝3回(1997年、1999年、2002年)/MVP4回(ドゥンガ=1997年、中山雅史=1998年、藤田俊哉=2001年、高原直泰=2002年)
・清水エスパルス=優勝0回/MVP1回(アレックス=1999年)
・浦和レッズ=優勝1回(2006年)/MVP3回(エメルソン=2003年、田中マルクス闘莉王=2006年、ロブソン・ポンテ=2007年)
・川崎フロンターレ=優勝2回(2017年、2018年)/MVP3回(中村憲剛=2016年、小林悠=2017年、家長昭博=2018年)
ここまで極端だと、鹿島だけが不当に低い評価を受けているのではないか、と疑いたくなるほどである。
しかしながら、この事象は、ある意味で「鹿島らしい」とも言えるのではないだろうか。
つまり、鹿島が常勝軍団となりえたのは、特定の選手に頼るのではなく、チームとしての総合力が高かったから。あるいは、特定の選手だけが目立たないほどに、戦力が粒ぞろいだったから。そして、コンスタントに力を発揮できないシーズンでも、ここぞの勝負どころで驚異的な勝負強さを見せてきたから。その結果が、史上最多の優勝回数に表れているということだ。
ちなみに、特定の選手に頼らないということで言えば、過去に鹿島から生まれた得点王も、2008年のマルキーニョスのみ。延べ31人も歴代得点王がいながら、鹿島の選手はたったひとりしかいないのだ。
過去に3人以上の得点王を生んだクラブが6つもあることを考えれば、ここでも鹿島の少なさが目立つ。
・横浜F・マリノス=ラモン・ディアス(1993年)、仲川輝人(2019年=優勝)、マルコス・ジュニオール(2019年=優勝)
・浦和レッズ=福田正博(1995年)、エメルソン(2004年)、ワシントン(2006年=優勝)
・ジュビロ磐田=中山雅史(1998年、2000年)、高原直泰(2002年=優勝)、前田遼一(2009年、2010年)
・ガンバ大阪=パトリック・エムボマ(1997年)、アラウージョ(2005年=優勝)、マグノ・アウベス(2006年)
・名古屋グランパス=ウェズレイ(2003年)、ジョシュア・ケネディ(2010年=優勝、2011年)、ジョー(2018年)
・川崎フロンターレ=ジュニーニョ(2007年)、大久保嘉人(2013年、2014年、2015年)、小林悠(2017年=優勝)
だが、3人以上の得点王が生まれている6クラブも、得点王誕生のシーズンでの優勝となると、上記のとおり、各1回ずつしかない。裏を返せば、これだけの得点王を擁していてもなお、優勝にはなかなか手が届いていない、ということになる。
その一方で、鹿島から得点王が生まれたのは1回だけ。そのシーズンでは確実に優勝も手にしている。これもまた、鹿島らしい強さを裏づけているのではないだろうか。
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