◆明治安田生命J1リーグ第27節 鹿島―川崎(14日・カシマスタジアム)
鹿島は首位・川崎に1―1で引き分けた。試合前日にDF永戸勝也(25)が新型コロナウイルスの陽性と判定され、試合開催が危ぶまれる中で勝ち点1をもぎ取った。
執念で勝ち点1を手にした。1点を追う後半30分、FWエベラウドがこぼれ球を押し込んで追いついた。首位を独走する川崎を最後まで追い詰めた。チームで新型コロナの陽性判定者が出て、一時は開催も危ぶまれたが、DF奈良は「誰が出ても鹿島。出た選手がチームのために戦うのは当たり前。まとまって戦えた」と乗り切った。
左サイドバックの主戦を務める永戸が前日(13日)午後4時に倦怠感を訴え、同10時に抗原検査の結果、陽性と判定された。クラブは急きょ試合当日の午前7時半から選手、関係者全員の検査を実施。陽性判定はなかったが、保健所から濃厚接触者として6選手が特定された中には、DF町田ら主力級の選手が含まれ、欠場を余儀なくされた。
永戸以外に陽性判定が確認されなかったことから、試合は予定通りに行われたが、開催が発表されたのは開始約4時間前の午後1時過ぎ。試合前の調整のルーチンなど望めない状況下で戦った。ザーゴ監督は「選手たちをたたえたい」とねぎらった。(内田 知宏)
◇濃厚接触者 鹿島の永戸が13日に新型コロナの陽性判定を受けたことで、保健所に6選手が濃厚接触者と認定された。鹿島によるとGK山田大樹、DF杉岡大暉、DF町田浩樹、DF関川郁万、DF常本佳吾、MF荒木遼太郎。
◆【鹿島】DF永戸勝也が前夜にコロナ陽性判明…濃厚接触6人欠場も川崎とドロー(報知)