[12.23 練習試合 U-19日本代表候補 2-0 慶應義塾大]
U-19日本代表候補MF荒木遼太郎(鹿島)は慶應義塾大とのトレーニングマッチで後半開始から右サイドハーフでプレーし、先制点を演出。0-0で迎えた後半24分、荒木の絶妙なフィードで抜け出したMF小田裕太郎(神戸)がPA左ゴールライン際から折り返し、FW斉藤光毅のゴールにつながった。
「得点シーンは真ん中で崩して、コンビネーションで4、5人が関わりながらゴールを取れた。短い練習期間で合わせて出来たので良かった」。膠着した時間帯が続いたが、サイドに張るだけでなく、流れの中で内側のポジションに入り、狭いスペースでも巧く崩しに関わった荒木。終盤は3バックへの変更でシャドーの一角に上がり、2-0の勝利に 貢献した。
今季、東福岡高から鹿島に入団。ルーキーイヤーはコンスタントに試合に絡み、J1リーグ26試合出場2ゴール3アシストと存在感を示した。「自分の100%が出せない試合もあって、悔しい年になった」と貪欲に語るが、「試合を重ねていくうちにドリブルが自信になっていった」と、来季につながる手応えもつかんでいる。
この日1ゴール1アシストの斉藤は今冬、ベルギー2部ロンメルへの完全移籍が決定。自身も将来的な海外挑戦を意識するが、「鹿島でしっかりと結果を残して、この代表チームでアジア予選メンバーに選ばれて、活躍してから」。同世代に刺激を受けつつ、来年3月のU-19アジア選手権、そしてU-20ワールドカップを見据え、「負けていられないなと思っています」と野心を燃やす。
(取材・文 佐藤亜希子)
◆先制ゴール演出のU-19日本代表候補MF荒木遼太郎、同世代に刺激「負けていられない」(ゲキサカ)