ベルギーで活躍中
鈴木優磨(シント=トロイデン/ベルギー)
生年月日:1996年4月26日(24歳)
20/21リーグ戦成績:19試合出場/8得点2アシスト
2015年に鹿島アントラーズユースからトップチームに昇格したFWは、そこから一気に急成長。2017年には背番号を「9」に変更し、その1年後にはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)でクラブを初の頂点に導き自身は大会MVPに選出されるなど、常勝軍団の新たなエースストライカーへと進化を果たしていた。
2019年にはシント=トロイデンへ移籍し欧州初挑戦。怪我の影響でスタートダッシュにこそ失敗したものの、復帰以降はCFや左右のウイングでコンスタントに出番を掴んでチャンスに絡み続けた。そして在籍2年目の今季も継続的にプレー。ここまでリーグ戦19試合で8得点2アシストと結果を残している。
鈴木武蔵が未だ合格点に至っていないなど、日本代表は大迫勇也以外のCFが結果を出せていないという状況にある。そんなチームにおいて、ゴールへの貪欲な姿勢が光り、強靭なメンタルも持つ24歳がいれば大きな武器になるかもしれない。ベルギーでの活躍は、そう感じさせるだけのものがある。
鹿島で成長
上田綺世(鹿島アントラーズ)
生年月日:1998年8月28日(22歳)
2020リーグ戦成績:26試合出場/10得点1アシスト
東京五輪世代のストライカーは、日本代表でプレーした経験がないわけではない。コパ・アメリカ2019に出場しており、EAFF E-1サッカー選手権にも出場している。しかし、その2大会でFWとしては屈辱的な無得点に終わっている。とくにコパ・アメリカでは、複数の決定機を無駄にしてしまった。
そんなストライカーはコパ・アメリカ終了後、法政大学サッカー部を退部し、前倒しで鹿島アントラーズに入団。プロの世界で成長する道を選んだのである。2019シーズンは結果を継続して残すことはできなかったが、昨季は怪我で離脱する時期がありながら見事にリーグ戦二桁得点をマークしていた。
オフ・ザ・ボールの質は国内でもトップクラスのものがあり、昨季の成績が証明するように鹿島ではゴール前においての頼もしさを取り戻している。2年前に行われたコパ・アメリカでは批判の的となってしまった若きストライカーだが、プロの世界で着実に成長している今こそ日本代表で見てみたい。
【了】