「チームが優勝できるような方向にもっていけたら」
クラブ創設30周年を迎える今季、選手会長を務めるのは広瀬陸斗だ。
前任者の犬飼智也から「陸斗、選手会長ね」と指名され、「俺で大丈夫ですか?」と確認すると、「拒否権はないから決定で」と返答され、「分かりました」と受諾した。
クラブのメモリアルイヤーに要職につく。「俺でいいのかな」と思いつつも、拝命したからには責務を果たしたいと願う。
「みんなからなんでも言ってもらえるような存在でありたいし、チームが優勝に向けて、日々良い環境というか、良いコミュニケーションをとって、チームを優勝させたい」
小泉慶や常本佳吾との右SBのレギュラー争いでも、重視するのは“優勝”の二文字だ。
「ライバルではありますけど、誰を使うかは監督が決めること。自分が思ったことを伝えたり、こうしたほうがいいんじゃないかっていうのも言いながら、チームが優勝できるような方向にもっていけたらと思います」
オフ期間はしっかりと身体を休めて、チームの始動前には、プロになって初めて自主練を実施。現在のコンディションは良好だという。プレー面の課題では「守備の部分」を挙げ、「1対1の局面で勝てるように努力したい」と意気込む。
とにかく、今季はこれまで以上にタイトルにこだわる。
「毎年そうですけど、優勝は義務。それが今年は30周年ということで、チーム全体でかけるものがあるし、絶対に優勝しなきゃいけない」
ピッチ内外でいかにチームを束ねて、タイトルへと導けるか。そのリーダーシップに期待したい。
構成●サッカーダイジェスト編集部
◆【鹿島】「絶対に優勝しなきゃいけない」選手会長に就任した広瀬陸斗の決意(サッカーダイジェスト)