日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年5月15日土曜日

◆【鹿島】勇気ある采配がもたらした名古屋戦の完勝劇。「Jリーグの日」の横浜戦で相馬監督が目指すものとは?(サッカーダイジェスト)






名古屋戦では相手のシュート0本に抑えるJ史上2度目の快挙を達成


 鹿島アントラーズの相馬直樹監督は5月14日、オンライン上で取材に応じ、次節の横浜戦への想いを語った。

 5月12日に前倒しで開催されたJ1リーグ21節・名古屋戦では、前線に故障者が出て枚数が足りない状況に、小泉慶をトップ下で起用するなど、先発6人を入れ替える大胆な采配を披露。チームを2-0の勝利に導いた。相手チームのシュートを0本に抑えるJ1史上2度目の快挙も成し遂げてもいる。

 横浜FC、FC東京と連勝して迎えた名古屋戦で、大幅にメンバー変更に踏み切った事情について指揮官は「日程的、体力的な問題」を考慮し、「攻守両面で、組み合わせ」を考えた上での結論だったことを明かした。

 また、自身の経験も踏まえた上での、決断だったという。

「自分自身も選手の時から、連戦でパワーが出ないという経験はしてきた。そのなかでも最低限のプレーをするというか、帳尻を合わせるというのはベテランや経験を持つ選手はできることもある」

 また、普段ゲームに出ていない選手を起用することは、「もともとチームにあったバランスを崩すということ。特に、今回は勝っているなかでのバランスを崩すこと」だったため、リスクを負った勇気のいる采配でもあった。

 それでも変化を求めたのは、「使ってみないと分からないなというのと、その時調子の良い選手をチョイスするというのがものすごく大事」というポリシーのもと、「持っているエネルギーを上手に、信じて使うというのが大事」という経験があったからだという。

 就任後無敗、リーグ3連勝と調子を上げている相馬アントラーズの次のゲームは、5月15日の横浜戦。93年5月15日に開幕を迎えた「Jリーグの日」に“オリジナル10”のなかでもJ2降格経験のないチーム同士、歴代優勝回数でも1位の鹿島(8回)と2位の横浜(4回)の名門同士の激突となる。

「学生寮のテレビで開幕戦を見ていた」と当時を振り返った相馬監督は、11年の震災や、現在のコロナ禍などを受けても「これだけの期間途絶えずに来ているというのは、いろんな人たちに感謝しなければならない。いろんな苦労を重ねて、努力がなければ、当たり前のようにサッカーがあるワケではない。そんな日にオリジナル10という横浜さんと戦える」として、「見てくれた方々が、見て良かった、元気をもらえたと思えるような試合にしたい」と意気込んだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部




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