細部に目を光らせつつも、より重視すべきは――
鹿島アントラーズの直近公式戦3試合の戦績は2勝1分。6月6日のルヴァンカップ・プレーオフステージ第2戦の清水エスパルス戦は2-1、同16日の天皇杯2回戦のY.S.C.C.横浜戦は8-1、同20日のJ1リーグ第18節のベガルタ仙台戦は1-1という結果だ。
負けてはいないが、3試合連続で失点を喫している。取るに足りないことかもしれないが、相馬アントラーズとしては初の事象だ。現状を指揮官はどう捉えているのか。
「そのことに考えていることは、特別にはないです。守備がすごく破綻していたとも思っていません」と応じる。もっとも、ディフェンス面の細かい部分にはこだわる。
「一つひとつのやるべきこと、それが抜けた回数が少し重なると、大きなピンチになります。1対1なら本当にその距離でいいのかとか、予測のところとか、ファーストディフェンスのリアクションとか、そういったところが影響はしてくると思っています」
細部に目を光らせつつも、より重視すべきことがある。
「我々としては、点を取る、奪いに行くことを考えながら組み立てていきたい」
たしかに失点は3試合続いているが、得点では、スコアレスドローだった5月19日のルヴァンカップ・グループステージ第6節の北海道コンサドーレ札幌戦を最後に、ここまで7試合連続でゴールネットを揺らしている。
敗戦濃厚だった3日前の仙台戦では、0-1で迎えた90+7分に途中出場のファン・アラーノが起死回生の同点弾をゲットし、勝点1をもたらしている。“点を取る、奪いに行く”サッカーで、23日に行なわれる敵地での大分トリニータ戦でも勝利をもぎ取るつもりだ。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストweb編集部)
◆公式戦3試合連続失点も守備に破綻なし。相馬アントラーズが重視すべきは「点を取る、奪いに行くこと」(サッカーダイジェスト)