日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年8月16日月曜日

◆【データが語る】鹿島荒木遼太郎、中田英寿超え「吉兆」10代10発3位(ニッカン)






<明治安田生命J1:鹿島3-0徳島>◇第24節◇15日◇カシマ

鹿島アントラーズの高卒2年目、19歳のMF荒木遼太郎が、2ゴールを挙げてJ1通算10得点に到達した。

19歳6カ月17日での10ゴール達成は、FW宇佐美貴史(G大阪)の19歳1カ月26日、FW城彰二(市原)の19歳2カ月2日に次ぐ歴代3位の年少記録。MF中田英寿(平塚)がマークした19歳7カ月6日を抜いた。

東福岡高から加入した1年目の昨季は26試合に出場し2得点をマーク。今季も開幕から出場機会を得てチーム最多の8ゴールとした。鹿島では背番号13の先輩FW柳沢敦の20歳2カ月20日というクラブ最年少到達記録を塗り替えた。

10代でJ1通算2桁得点は史上7人目。過去6人の達成者うち5人が日本代表としてワールドカップ(W杯)に出場。しかも欧州4大リーグのいずれかでプレー経験があるという「吉兆」の快記録だ。

〈J1通算10ゴール到達の年少記録〉

宇佐美貴史(G大阪)19歳1カ月26日

城  彰二(市 原)19歳2カ月0日

荒木遼太郎(鹿島)19歳6カ月17日

中田 英寿(平 塚)19歳7カ月6日

小野 伸二(浦 和)19歳7カ月18日

松波 正信(G大阪)19歳8カ月30日

稲本 潤一(G大阪)19歳11カ月28日

小川慶治朗(神 戸)20歳2カ月1日

鎌田 大地(鳥 栖)20歳2カ月17日

柳沢  敦(鹿 島)20歳2カ月20日

中村 俊輔(横 浜)20歳2カ月26日

最年少の19歳1カ月でJ1通算10ゴールに到達したFW宇佐美はブンデスリーガの強豪バイエルン・ミュンヘンでプレーし、18年W杯ロシア大会に出場。続く19歳2カ月で達成したFW城は98年W杯フランス大会にエースとして出場し、その後は日本人として初めてスペイン1部リーグ(バリャドリード)でゴールを決めた。

「黄金世代」と呼ばれたMF中田、小野、稲本は02年W杯日韓大会で日本初の16強進出の原動力となり、中田はセリエA、プレミア、小野はオランダ、ブンデス、稲本はプレミア、ブンデスなどでも活躍した。

日本代表MF鎌田大地は10代で10ゴールを逃したものの、鳥栖で20歳2カ月の若さで達成。現在はブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトで主力としてチームの攻撃をけん引する。

J1レベルで若いうちに高い決定力を示した選手はステップアップを遂げるケースが多いだけに、常勝鹿島の19歳アタッカーの今後にも期待がふくらむ。





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