茨城県鹿嶋市内の公立学校や幼稚園で4日、給食が再開された。新型コロナウイルスの感染拡大で、夏休み明けも通常登校を見合わせていたため、7月20日以来、76日ぶり。
この日はたまたま、サッカーJ1鹿島の選手がメニュー作りにかかわった「アントラーズ給食」を初めて食べる日。パンに自分で具を挟むチーズバーガー、マカロニサラダ、コーンスープ、牛乳だった。
アントラーズが「コロナ禍で選手が学校を訪問して一緒にスポーツを楽しむことができない。給食で何かできないか」と考えた。給食には地域性があることから、山形県出身の土居聖真、熊本県出身の荒木遼太郎、宮城県出身の遠藤康の3選手が6月末に「給食企画会議」を開いて、給食の思い出を語りながらメニューを考えた。
市立鉢形小では荒木選手が語りかける動画を見ながら給食を楽しんだ。6年の宮本陽奈(ひな)さんは「自分でハンバーガーを作る給食は初めて。コーンスープもおいしかった」と話していた。
鹿行の他市でも8日までに3選手が考えたアントラーズ給食があり、行方市では韓国風、鉾田市では中華風など、各市独自のメニューが提供される。(村山恵二)
◆「アントラーズ給食」食べた感想は? 鹿嶋市、76日ぶりに給食再開(朝日新聞デジタル)