日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年12月7日火曜日

◆南葛SCの元日本代表DF青木剛が現役引退…鹿島や鳥栖、熊本でプレー「やりきるところまでやらせてもらえた」(超WORLDサッカー!)






関東サッカーリーグ2部の南葛SCは6日、元日本代表DF青木剛(39)の現役引退を発表した。

前橋育英高校から2001年に鹿島アントラーズへと入団した青木。入団当初はボランチのポジションでプレーしていたが、センターバックやサイドバックをこなすなど、守備的なポジションでプレーした。

2008年には日本代表候補に選ばれると、その後正式メンバーに選ばれ2試合に出場。鹿島では2016年7月までプレーした。

2016年7月にサガン鳥栖へと完全移籍すると、1シーズン半を過ごすも、2018年にロアッソ熊本へと完全移籍、1年で退団し、2019年から南葛SCへと完全移籍した。

関東サッカーリーグ2部を戦った今シーズンは、チームは2位となり、25日に1部との入れ替え戦が行われる中、引退を発表した。

J1通算400試合8得点、J2通算26試合、リーグカップ通算78試合に出場した。

青木はクラブを通じてコメントしている。

「12月25日に昇格を懸けた一大決戦を控える大事な時期ですが、ご報告をさせていただきます。私、青木剛は今シーズンをもちまして、引退することを決意しました」

「大事な試合を控えているタイミングで、公式に発表をするかどうか悩みましたが、事後報告ではなく、自分らしくしっかりとした形でお伝えをしたかったので、このタイミングでの公表となりました」

「今シーズンを振り返ってみると、自分自身、とても苦しいシーズンでした。シーズンが始動し、南葛SCが次のステージへ進み始め、間違いなくレベルアップしていると感じる中、自分がそれに見合ったパフォーマンスを出せていないと思う日々は、本当に辛く、実際、夏の段階で退くべきではと、勝手ながら考えていたくらいでした」

「それでも、共に闘うチームメイトから多くの刺激をもらい、関わってくださっている方々からの励ましの声をいただき、ここまで進むことができました」

「サッカーは相手と闘っているようで、実は、自分自身と闘っている、自分と向き合っている、という感覚が、今シーズンはより一層強く自分の内面にありました。本当は昨シーズンが終わった時点が、引退するタイミングだったのかもしれません」

「昨シーズンはコロナの影響によって、全試合が無観客試合になってしまいました。今までのようにファン・サポーターの皆さんが応援してくださる中で、また高揚する試合がしたいと強く思ったのも、続ける選択をした理由ですし、昨シーズンの昇格で味わった喜びは、これまでのサッカー人生の中でも経験したことのない喜びであり、もう一度みんなで喜びを共有したいという一心が、今シーズンの一番のモチベーションでした」

「サッカーをやりきるということに関しては、やりきるところまでやらせてもらえたと、偽りなく思っています。こうした心境で最後を迎えられるのは、本当にありがたいことです」

「導かれるようにして加入させてもらった、『キャプテン翼』の血が流れている南葛SCは、計り知れない魅力が詰まっていて、大きな夢があるクラブチームです。近い将来、必ずJリーグに加入して、サッカーファンに対してたくさんの感動を生み続けていくクラブチームです」

「そのことを考えても今シーズンの昇格も必ず達成したいですし、クラブが掲げる夢の一部分になれたなら、これほどうれしく、誇りに思うことはありません」

「今シーズン、あと1試合ではありますが、鹿島アントラーズ15年半、サガン鳥栖1年半、ロアッソ熊本1年で培ったもの、南葛SCでプレーした3年間、プロとして過ごした21年間のすべてを結集させて、誠実さと感謝の念を持ち、しっかりと準備します」

「そして、置かれた立場で役割を全うできるように、シーズンが終わるまで最善を尽くして闘います』

「最後になりますが、自分の好きな言葉を記しておきます。「誰かのためにプレーしてこそ、サッカーには価値がある」。両親、家族、友人、関わっていただいたすべての方々、本当にありがとうございます。心から感謝しています」


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