20日、第57回新型コロナウイルス対策連絡会議が行われた。
日本全国でも世界を見ても感染状況が落ち着いており、特に重症患者が減っていると言う状況。ただ、完全に終息したわけではないため、気を引き締めた感染対策を続ける必要がある。
そんな中、Jリーグでは一部試合で声出し応援を解禁。実証検証を行った中、野々村芳和チェアマンが会議で検証結果を報告した。
野々村チェアマンもYBCルヴァンカッププレーオフステージ第2戦の鹿島アントラーズvsアビスパ福岡の試合は現地で観戦。応援が戻ったことについて「当日はスタジアムに行きましたが、関係者含めて、生のちゃんと、声を聞けて感動したという方が多かったと思います」とコメント。「マスクの着用率、声出しエリア、声出しNGエリアからチャントを歌う行為がないのかということがポイントでしたが、サポーターの方に協力いただいたこと、両クラブの運営担当がしっかりやってくれました」と、大きな問題は起こらずに終えたとした。
また、当日のマスクの着用率は「99.7%」という衝撃の数字に。野々村チェアマンは「日本人としての素晴らしさが十分表れている数字だと思います」と、素晴らしい結果だとした。
このマスク着用率に関して専門家チームの舘田一博氏(東邦大学医学部微生物・感染症学講座教授)は「海外ではあり得ない。99%の人が協力してくれることなどあり得ない。日本の1つの大事な強さだと思う。それが数字で証明されたことは非常に大事」と協力してくれているファン・サポーターの好意に感謝。「海外では決してあり得ないことを日本の中で、皆さんの協力の中でできていることを誇りに思います」と、一丸となって感染対策を講じられていることを称えた。
また賀来満夫氏(東北医科薬科大学医学部・感染症学教室特任教授)は「鹿島の応援を見させていただいて、感動いたしました。応援がいかに大きいかが身をもって感じさせていただきました」と応援の大切さを映像で見ても感じたとコメント。また「マスクの着用率、CO2濃度なども細かくとられている。しっかりとした実証データを踏まえて、ステップを踏まれる姿勢は素晴らしいと思う」と語り、JリーグとNPBが積み上げてきたものが素晴らしいとした。
三鴨廣繁氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)も「チームや球団だけではなく、サポーター、ファンの方の協力をいかにいただいているか」と、多くの協力があってこそだと語り、「それがデータになって表れているのが嬉しい」と、行動だけでなく数値としても結果が出ていることを喜んだ。
なお、Jリーグは当該試合に訪れた人たちにアンケートを実施。その一部が共有され、「声出しをすることで楽しさが増した」という回答は96%。「声出しNGエリアのお客さんも応援があったほうが良い」という声は91%、「声出しNGエリアにいながら声出ししたいと思った」というのは71%という結果だったとのこと。改めて、応援のあるスタジアムの素晴らしさを感じる声が多かったようだ。
◆マスク着用率は驚異の「99.7%」、声出し応援検証でサポーターの協力に野々村チェアマン「日本人としての素晴らしさが十分表れている」(超WORLDサッカー!)