『男祭り』の主役の一人にも抜擢、「結果を残せて良かった」。
[J1 26節] 湘南 – 鹿島/2023年9月2日19:00/レモンガススタジアム平塚
J1リーグ鹿島アントラーズの関川郁万が8月26日のホームでのアルビレックス新潟戦(〇2-0)のあと、後半劣勢に立たされながらも無失点に抑え切ったことで、「勝ちたかったし、無失点で終わりたかった。結果を残せて良かったです」と胸をなでおろした。
最終ラインをどのようなタイミングで上げて、プレスをかけていくか。その意思疎通ができつつあると関川は手応えを得る。ただ、選手が入れ替わったあとの後半は、相手に押し込まれた。
「前半のようなサッカーが継続できれば『積み上げができている』と思えますし、後半3点、4点と取れればより理想的でした。後半守りの時間が多かったところは、少しまだまだなのかなと思いました」
「残り試合はホームゲームが多く、ここで勝てたのは後半戦の勢いにつながります。毎試合勝たないといけない状況が続きます。まだ順位が上のほうではないですが、上に立てば勝ち続ければいけないので、ここからが楽しみと言えば楽しみです」
そのようにまさに関川の“チャレンジャー精神”がより駆り立てられている。
また、この試合は『男祭り』と題し、新日本プロレスとタッグを組んで盛り上げた。関川はポスターでメインキャストの一人を担当、プロレスラーばりの鋭い眼光を放った。そして試合では、新日からスカウトがかかりそうなデュエルでのナイスファイトを見せた。
「1試合には変わりはありません。ただ自分とかが企画のメインとなった試合だったので、勝ちたかったし、無失点で終わりたかったです。結果を残せたので良かったと思います」
そのように普段通りにプレーしたことが、結果的にイベントともマッチした。バトルをむしろ好んで挑んでいく関川の魅力もより際立った。
新潟の選手はこの日、ゴール前では後ろを向くプレーが続いた。もちろん、後半のようにそこに2列目の選手が絡むとビッグチャンスになっていたが、
ただ、鹿島の関川&植田直通のかける重圧に、選手たちが押されてしまっている、そんな印象も強く受けた。それだけ関川ら鹿島守備陣のプレッシャーは相手を困らせ、しかも粘り強くタフに90分間貫かれた。
「自分たちがプレスに行けば比較的、(相手は)後ろを向いて、ディフェンスラインしか前向きにしかボールが持てずにいたので、そこは狙いを出せたと思います。(相手のプレッシャーは?)最後の時間帯は感じました。押し込まれました。でも、植田くんも、早くん(早川友基)、(安西)幸輝くんも、(佐野)海舟も、全員一体で守り切れたので、そこは良かったです」
関川の進化とともに、鹿島が3ポイントを積み重ねている。
首位・横浜F・マリノスから8ポイント差の5位・鹿島は次戦9月2日、アウェーで最下位の湘南ベルマーレと対戦する。
◆【鹿島】関川郁万「狙いを出せた」、新潟の前線に前を向かせず無失点勝利。9/2はアウェー湘南戦!(サカノワ)