初のJ1挑戦となるFC町田ゼルビアだが、強化責任者の原靖フットボールダイレクターは、「残留争いというより、J1に定着する最初のシーズン」と強調した。その意味でも、J1通算249試合に出場するDF昌子源(←鹿島)やMF仙頭啓矢ら経験豊富な選手たちの加入は、大きな補強となった。
昌子自身もチームでの役割をしっかりと理解している。クラブからも直接、「J1経験者が少ないのでしっかりと(経験を)伝えていってほしいということと、どうしてもチームに波が出ると思うので、沈んだ時を最小限にする役割を担ってほしい」と声をかけられているという。
ただまだ昌子自身、老け込む年齢ではないとも考えている。「31で世間はベテランと言うかもしれないけど、僕自身はまだまだできると思っている」と強調すると、「何より自分自身が信じないと一番ダメだと思うので、しっかりやりたいと思います」と新天地での決意を新たにした。
仙頭は5年連続の完全移籍で、新たに町田にやってくることになった。ただ現在町田のヘッドコーチを務める金明輝氏は、21年に在籍した鳥栖時代に支持した経験がある。それもあって「心強いです」と話した仙頭は、「黒田監督の求めるハードワークはベースでやらないといけないと思うけど、それプラスアルファのところで攻撃に特長があることを期待されていると思うので、そこはしっかりと出していきたい」と町田サッカーへの早期の適応を思い描いた。
(取材・文 児玉幸洋)
◆初J1を戦う町田に注入される経験値…昌子源「僕自身はまだまだできる」仙頭啓矢「攻撃の特長を」(ゲキサカ)