日本代表はアジアカップ第2戦イラク戦(●1-2)から一夜明けた20日、カタール・ドーハの練習施設で再始動し、イラク戦の控えメンバー14人が調整した。終了後、MF佐野海舟(鹿島)が報道陣の取材に応じ、ベンチで見守った敗戦を振り返った。
イラク戦では相手が低い位置からロングボールを蹴ってきた中、セカンドボール争いで後れを取った日本。佐野は「単純に強かったし、難しい展開だったのもある。球際の部分で相手のほうが上手だったのかなと思う」と分析しつつ、「僕も含めてチーム全体で次につなげないといけない」と危機感を口にした。
初戦のベトナム戦でもMF遠藤航、MF守田英正のダブルボランチが普段どおりの対人守備ができていない場面もあり、アジアの相手に手を焼いている。佐野は「アジアの難しさは本当に出ていると思う。単純に相手の勢い、勝ちたいという意欲が日本より上なのかなと。今までの試合を通して相手のほうがそういう気持ちが上だからああいう結果になったのかなと思う」と語る。
もっともそうしたチームの課題は中盤のカバーエリアの広さを武器とする佐野にとって、一つのチャンスでもある。ここまで2試合は出番なし。「なかなか信頼をまだ得られていないので、もっと練習でしっかりアピールして、チームに良い影響を与えられるようにしたい」。まずは24日のグループリーグ最終節インドネシア戦に向け、練習からアピールに励んでいくつもりだ。
◆イラク戦はセカンドボール回収に課題も出番なかったMF佐野海舟「練習でアピールしたい」(ゲキサカ)