鹿島は8日、毎年恒例のJ2水戸とのプレシーズンマッチ「いばらきサッカーフェスティバル」(10日・カシマ)へ向け、戦術練習などで調整を行った。
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「いばらきサッカーフェスティバル」は、茨城県に拠点を置くJ1鹿島、J2水戸との定期戦で、2005年からスタート。練習試合とは異なり、Jリーグが主催する「プレシーズンマッチ」としての開催となる。
2021年までは鹿島が14勝1分け(14、21年大会は中止)と圧倒していたが、2022年に歴史が動く。レネ・ヴァイラー体制1年目のチームは岩政大樹氏が暫定指揮を執ったが、ホーム・カシマスタジアムで0ー1の敗北。翌23年もアウェーで0ー2の黒星を喫した。
昨季は嫌な流れを引きずりながらシーズンに突入し、第8節終了時で15位に沈むなどスタートダッシュに失敗した。22年もシーズン途中の失速でヴァイラー氏が解任されている。1年の計は、水戸戦にあり―。3連敗阻止へ、チームはこの日、ポゼッション時、非ポゼッション時の立ち位置などを入念に確認した。
センターラインに負傷者が相次ぎ、FW鈴木優磨、MF柴崎岳、DF関川郁万の主力3人が欠場となる厳しい状況で迎えるが、練習では選手同士でコミュニケーションをとりながら、ポジショニングやプレスの掛け方を確認する場面も多く見られた。
新加入のセルビア人FWチャブリッチが実戦デビューを果たす見通し。右サイドバックには大卒1年目のDF濃野公人が入り、カシマスタジアムでのデビュー戦を迎えることが有力だ。濃野は「とてもワクワクした気持ちが大きい。あの声援の中でプレーすることを目標にサッカーをやってきた」と胸を高鳴らせた。
◆鹿島、1年の計は…水戸戦にあり!シーズンを占う「いばらきサッカーフェスティバル」3連敗阻止へ(報知)