鹿島アントラーズのポポビッチ監督が21日、ルヴァン杯3回戦・FC町田ゼルビア戦(22日、Gスタ)に向け取材に応じ、首位の古巣相手に総力戦で臨む強い決意を示した。
ポポビッチ監督は20年から3年間、当時J2だった町田を指揮。町田は今季、J1に昇格しリーグ戦で首位に立っている。3月9日には敵地で町田とリーグで対戦し0-1で敗れ、指揮官にとってリベンジの一戦だが「リベンジの意識はまったくない」とキッパリ。「いかに目の前の試合に勝つかにフォーカスしている」と平常心を強調した。
大会は違うが、リーグで首位と3位が激突する一発勝負の舞台で、リーグ戦から中2日と過密日程になっている。鹿島は最終ラインの層が薄く、思い切った選手の入れ替えができない現実もある。ポポビッチ監督は「(選手を)変えられない所もある」と苦しい台所事情に言及も「今のサッカーの流行でターンオーバーがあるが、単純に流行だからとの理由では変えたくない。出場したときに力を出せる状態の準備が出来ているかが重要で、そうでなかったら変えるつもりはない」と大幅な選手入れ替えには否定的な見方を示した。
一方、古巣に対しては「町田はJ2から何が大切か理解して戦えていたチームで、選手層を厚くして代わって入っても質が落ちない」。町田在籍時に「ベンチメンバーもJ1で戦える質がないと昇格するのはできない」と言い続けたことを明かし「彼らはやり遂げた。昨年の町田はJ2ながら質の高い選手をそろえて層が厚い。J1に向けてチームづくりをしてきたからこそ、J1でも結果が出ている。そこはおめでとうと言いたい」と敬意を表した。
◆【ルヴァン杯】鹿島は首位町田戦 ポポビッチ監督、古巣に「J1でも結果出ている。おめでとう」(ニッカン)