日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年6月24日月曜日

◆Jリーグヤマザキナビスコカップ 決勝トーナメント 準々決勝 第1戦(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/50614

2013年06月23日(日) 18:04キックオフ 県立カシマサッカースタジアム

【入場者数】13,099人 【天候】曇、弱風、 気温20.7度、 湿度76.0% 【ピッチ】全面良芝、乾燥

【主審】村上 伸次 【副審】越智 新次 【副審】手塚 洋 【第四の審判員】荒木 友輔

ナビスコ準々決勝 第1戦 横浜F・マリノス戦 マッチレビュー

鹿島、シーズン再開初戦を落とす。横浜FMに0-2の完敗。

約1ヵ月の中断を経て行われたシーズン再開初戦となるナビスコカップ準々決勝第1戦で、鹿島はホームながら横浜FMに0-2の完敗を喫した。前半、相手の大黒柱である中村俊輔に得意のFKを叩き込まれれば、後半にはエースストライカーのマルキーニョスにダメ押し点を入れられた。これでアウェイゴール2点の重いビハインドを背負いながら、鹿島は来週末、日産スタジアムで残りの90分を戦うこととなった。

前半、なぜかエンジンのかからない鹿島は中村を中心とし攻撃を組み立てる横浜FMに押される場面が目立つ。そして18分、ゴール前30mから中村に見事なFK弾を叩き込まれ、0-1とリードされる。

前半の早い時間帯に最も注意しなければならない、相手の大黒柱に得意のFKを決められるという鹿島らしからぬ失態でリードを奪われた鹿島はここから攻めに転ずるが、36分、カウンターからの決定的な場面でフリーのダヴィが外してしまうなど、同点にすることなく前半を戦い終えた。

後半に入っても前へ出て同点を狙う鹿島、中村、齋藤を中心に隙あらば攻撃に転ずる横浜FMの図式は変わらない。しかし鹿島は大迫、ダヴィがなかなか決めきることができず、焦りだけが大きくなっていく。そして79分、前がかりになったところをカウンターを食らい、小林の右クロスからマルキーニョスにヘディングシュートを決められ、万事休す。鹿島は大事な大事な第1戦を0-2と落としてしまった。

「チームとしてのまとまりが感じられなかったことが、一番心配」と試合後、トニーニョ セレーゾ監督が言った通り、この日の鹿島はどこかチグハグだった。次の90分まで後1週間。先ずは今日の負けを真摯に反省し、チームとして改善することが最重要課題となる。鹿島の誇りと意地をどこまで見せられるか。来週末はチームの真価が問われるゲームとなりそうだ。

【この試合のトピックス】
・中村俊輔にFKから直接決められる。曽ヶ端にとって、中村にFKから決められるのは初めてのことらしい。
・この試合はホームタウン感謝祭として、ホームタウン5市(鹿嶋・神栖・潮来・鉾田・行方市)に在住・在勤・在学の方をサポーターズシートへ無料ご招待。

監督コメント[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・目で追うだけでは相手からボールは奪えない。気を引き締めて反応を早く。
・集中力、判断力、献身的なプレー、どれが欠けても結果は出ない。やるべきことをやり続けて、決めるべきところでしっかり決めること。

横浜F・マリノス:樋口 靖洋
・守備はショートカウンターへの対応をしっかりすること。
・攻撃はアグレッシブな守備から仕掛けていこう。
・残り45分、主導権を取って追加点を狙おう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・宮崎キャンプでは戦術的なことは全くやっておらず、フィジカルや体力の測定を重点的に行った。中断前、チームとしての形ができはじめ、90分通してやれるようになってきていたので、そのままの手応えの上に上澄みを作っていこうと思っていた。正直、今日は虚を突かれた。横浜FMのプレーは称えたいと思うが、自分たちがやるべきことをやれていないということが大きかった。

・自分たちのやるべきことができなかったことに驚きを感じ、普段やれているプレーができていないことにびっくりしたし、チームとしてのまとまりも感じなかった。それらの点に関して非常に驚いているというのが、正直な気持ち。

・チームとして目覚めたのが、前半の25分過ぎ。そこからスイッチが入ったが相手のレベルを考えれば、それだけ時間を与えれば相手のペースになるのは当然。同点のチャンスもあったが、残念ながら決められなかった。ハーフタイム中、一番強く選手たちに伝えたのは、このチームの伝統である結束力。後半もがんばってはいたが、個人のがんばりであり、チームのまとまりを感じられなかった。特にこういう大事な試合で組織としてのまとまりを感じなかったことを監督として憂慮している。

・チームとしてのまとまり、姿勢をどう判断するかというと、競ったセカンドボールをどれだけ拾えるかということがある。それが今日はほとんど横浜FMボールとなった。ボールを保持していても連動がなく、相手に守備の陣形を整える時間を与えてしまった。後半は追いつかなければいけないというところで、失点を喫した。鹿島にとっては、フォア・ザ・チームが一番の武器。それが出せなかったところが、私にとって心配事。

第2戦まで1週間あるので、十分時間がある。まだ90分間チャンスをもらえるのだから、あきらめずに戦える。0-2というのはまだ、色々なことが起こりえるスコア。チームとして起きた反省点は1週間で改善できる。チャンスがある限り、我々はしっかりとあきらめずに戦う。それがプロとしての姿勢。

横浜F・マリノス:樋口 靖洋
約1ヵ月の中断をはさんで、今日から再開。ゲーム勘がどのくらい戻っているかが心配だった。しかしいい試合の入りでいい距離感だった。これが勝因の1つ。前半、セットプレーで点を取り、主導権を握った。鹿島さんにボールを持たれる時間が多くなったが、そんなに危険を感じなかった。後半はいいバランスから2点目が取れた。これでアウェイゴールのことも考えると、いい形で第一戦を終えることができた。中断期間に試したことはまだ出来ていないが、いいスタートだったのでここからだと思う。

選手コメント[試合後]

【大迫 勇也】
まだ半分終っただけだし、次に向けて切り替えたい。今日は点を決められず、後ろの選手に申し訳ない。改善すれば点を決められると思う。スペースがあったので裏に抜けた。このままでは終らない。絶対に勝って終る。

【曽ヶ端 準】
俊輔のシュートはなんとか取りたかった。今日は試合のリズムがつかめない印象だった。

【青木 剛】
第2戦まで1週間あるので、次のステージに進めるようにしっかり準備したい。前半、慎重に入り過ぎた。勢いを持った守備が出来なかったと思う。ブロックは出来ていたが、ボールを奪いに行く守備が出来なかった。

中村選手、柴崎選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

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