日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年9月8日日曜日

◆第93回天皇杯全日本サッカー選手権大会 2回戦(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/50612

天皇杯 2回戦 ソニー仙台FC戦

ラスト10分のゴールショー!3-0で2回戦突破!

第90回大会以来、3年振りの天皇杯優勝を目指す鹿島は初戦となるこの2回戦、試合終盤10分間での3ゴールでソニー仙台を3-0と破り、3回戦に駒を進めた。

公式戦初先発となる伊東、中川など若手中心で臨んだ鹿島は前半、前線からアグレッシブなプレッシングからのショートカウンターを狙うソニー仙台に手こずる。しかし中盤に陣取る小笠原がうまくボールをキープし、遠藤、土居をうまく使い、チャンスをうかがう。全体的には鹿島ペースで試合が進み、前半の45分を戦い終えた。

後半に入ると、エンジンをかけたい鹿島のトニーニョ セレーゾ監督は疲れの見える中川に代え、本山をピッチに送り出す。ほぼゼロトップに近い布陣となり、ゴールをうかがうが、なかなかリズムに乗れない。するとソニー仙台の小泉、元鹿島ジュニアユースの宮尾にチャンスを演出され、危険なシーンが多くなるが、最終ラインの山村が安定した守備を見せ、失点は免れる。

このまま、試合は延長戦に入るかと思われたが、81分、ここまで守備面で貢献していた山村がCKからつながれたボールを左足で決め、先制点を入れた。

こうなると鹿島の勢いは止まらない。89分、野沢、本山、ジュニーニョとつなぎ、最後はジュニーニョのワンタッチヒールパスから野沢が左足でダイレクトに決め、2点目を入れる。そして最後はアディショナルタイムに遠藤がジュニーニョのクロスから珍しいヘディングシュートを決め、3-0とした。

結局、スコアだけ見れば3-0と快勝した鹿島だったが、若い選手たちが中心となった前半にゴールを奪うことができなかったことはいささか物足りない。後半に入り、本山、ジュニーニョ、野沢らベテラン勢がピッチに立ったことで流れを変えたことも考えると、鹿島の未来を担う若手の奮起を促したくなる試合でもあった。それぞれがこの試合で感じたことをどう処理していくかが、見物だ。



【この試合のトピックス】
・伊東、中川が公式戦初先発。なお伊東は初の90分フル出場も達成。
・遠藤のヘディングゴールは、プロ入り初。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ


ソニー仙台FC:石川 雅人


[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・今日は若い選手を多く使った。一般的には初戦だから若い選手を試したのだろうと思われるが、私はこの天皇杯という大会に敬意を払っている。しかしその真剣勝負という状況でもチャンスを与え、自分の指導が浸透してきたかを確かめることができた。
・勝ったことも嬉しいが、日本サッカーの向上を感じられたことがとても嬉しい。相手のソニー仙台はJFLの7位というチームだったが、真っ向勝負を臨んできてくれたし、とてもフェアなプレーだった。このような姿勢で勝負に臨んできてくれたことに、私は感動を覚えたし、いいゲームだったと思う。


ソニー仙台FC:石川 雅人
2つ上のカテゴリーの鹿島との対戦だったが、勝ちに行こうとこの1週間準備をしてきた。守備からボールを奪い、サイドを使っての攻撃を意図したが、前半は相手にサイドを使われることが多かった。後半に入っていい形が出来つつあったが、そこで点を取りきれず、前半からのハードワークから疲れも出てしまった。こういう結果になって非常に残念。しかしこの経験をリーグ戦に生かしていきたい。


選手コメント

[試合後]

【山村 和也】
セットプレーで何度かチャンスがあったけど、試合の中で何度も来るチャンスではないので、決めないといけなかった。(ゴールは)ナオが上手く競ってくれたので、決めるだけだった。おいしいところをもらった。

【土居 聖真】
メンバーが代わっても、やる事はいつもと同じ。ユース時代のヨシキとのコンビだったが、怪我あけで難しい部分もあったと思う。彼なりに良いところもあった。自分たちが点を取れないのは何かが足りないと思う。疲れたところでモトさんたちが入ったので、相手がきつかったと思う。

【伊東 幸敏】
足がつると思っていたが、思った以上に走る事が出来た。あまりプレッシャーもなかったし、自分のプレーは出来たと思う。もっと強い相手と対戦したいという欲が出た。自分のプレーを出せないのが一番嫌だったので、ペース配分は考えなかった。飛ばして90分出来たのは自信になる。初めてフル出場して、走れることが分かったので、上がる配分を突き詰めていきたい。

遠藤選手、中川選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

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