日刊鹿島アントラーズニュース
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2013年10月20日日曜日
◆2013Jリーグ ディビジョン1 第29節(オフィシャル)
http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/50424
J1 第29節 浦和レッズ戦 マッチレビュー
優勝に向けた浦和との大一番で競り負ける。痛恨のホーム初黒星。
前節4位の鹿島は、J1第29節で3位の浦和をホームに迎える大一番に臨んだ。残り6節となり、4年ぶりの優勝に向けて負けられない戦いだったが、1-2で今シーズンのホーム初黒星を喫した。
試合は、序盤から両チーム共に激しい攻防を展開した。鹿島は13分に右サイドの遠藤が上げたクロスに対し、大迫がゴール前でドンピシャのタイミングでヘディングを合わせたが、惜しくもゴール脇に外れた。17分にも大迫からスルーパスを受けたダヴィがペナルティエリア内で右足のシュートを放ったが、わずかに枠を捉え切れなかった。
押し込みながらもゴールを割れずにいると、20分にCKから浦和の那須にヘディングシュートを決められて先制点を許してしまい、前半を1点ビハインドのまま、折り返した。後半に入っても攻め込み、52分には小笠原、大迫とつないで遠藤がミドルシュートを放ったが、GKの好セーブに遭ってしまい、同点に追いつけない。
追いつけないままに時間が経過すると、前半から森脇と度々小競り合いを起こしていたダヴィが、60分に立て続けに警告を受けて、退場処分となってしまった。数的不利に陥ると、65分に野沢を投入して打開を図った。ところが、71分に浦和の原口にドリブルシュートを決められて、反対に点差を更に広げられてしまった。
窮地に陥った鹿島は梅鉢と本山をピッチに送り出して、盛り返しを狙うと、試合終了間際の87分に1点を返す。ゴール前にロングボールが送られると、大迫が粘ってキープし、左足で見事なボレーシュートを突き刺した。しかし、1点差に迫ったものの、同点までは追いつけず、優勝を争うライバル相手に痛恨の1敗を喫してしまった。
3連勝と上り調子で臨んだ鹿島だが、4試合ぶりの敗戦となりホーム初黒星と優勝に向けては痛すぎる一敗となってしまった。大一番を落としたことで、首位とも勝点6差となってしまったが、残りは5試合残っている。上位チームとの試合も含まれていることから、気持ちを切り替えて残り全勝を目指して、覇権奪還に向けて気力を振り絞るような戦いが望まれる。
【この試合のトピックス】
・ダヴィが2枚のイエローカードを受け、鹿島で初の退場。
・この敗戦で、リーグ戦での浦和戦4連敗となる。また今季リーグ戦ホーム無敗記録も11勝2分の13試合でストップ。
・大迫が、15ゴール目。自己最多記録をさらに更新する。
監督コメント
[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・相手にピッチを自由に使わせすぎている。早くきびしいプレスで相手の選択肢を狭めろ!
・下を向くな!チャンスの場面では勇気を持って全体を押し上げろ!
・より早く、よりシンプルにボールを動かそう。
浦和レッズ:ペトロヴィッチ
・後半も前半同様続けて行こう。
・運動量を落とさずに走り切ろう。
[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・非常に残念な結果だがシーズンはまだ終わっていない。退場が試合に影響して、退場になるべくしてなったのかは後で見てみないとわからないが、ハーフタイムには言い争うのは前半だけにしてくれ、後半はサッカーだけに集中してくれと言った。しかし、どうしても勝ちたい気持ちから自制心を失うときもある。
・監督として究極の選択を出されたとき、退場することと失点することのどちらがいいと聞かれた場合、失点するほうが良いと思う。現代サッカーでは1人欠けると本当に苦しい展開、厳しい状況になるので、1人少なくなってしまい、少し状況は変わった。ただし、その中でも小笠原選手を筆頭に中田選手、ディフェンスライン全体が素晴らしいサッカーをしたと思う。1人少ない中でも小笠原選手の個人戦術やチームを引っ張るという勢いを持たせることは非常に良かったと思う。
浦和レッズ:ペトロヴィッチ
日本のサッカー界で非常に良かったとのは、このような場面で鹿島と浦和がこの順位で対戦できるということ。たくさんのサポーターがスタジアムに来たが、それが示すように非常に日本のサッカー界に大事なことであった。リーグ優勝がかかってくる中で、3位と4位のチームが終盤に対戦することは非常に人々の興味を誘ったと思うし、素晴らしいゲームだったと思う。我々は立ち上がりからプレッシャーをかけて上手くコントロールできたのではないかと思う。攻撃の面では真ん中、あるいは外とバリエーション多く色々な攻撃の形が出せたのではないか。そういうことで1-0とリードするべく、リードした前半だったと思う。2-0になるまではスムーズな攻撃が出来たと思う。2-0になった後は、スコアをキープして勝利したいのか、あるいは3点目4点目を取りに行くのかがはっきりしなかった部分もあった。そういった中で1点を返されたが、試合全体を通して見れば我々が勝利に値するプレーが出来たゲームだったと思っている。
選手コメント
[試合後]
【伊東 幸敏】
この試合で自分が出来る事と出来ない事がはっきりした。致命的なミスも2~3本あった。この悔しさを感じて頑張らないといけない。良い経験になった試合だった。
【大迫 勇也】
後半は絶対にチャンスが来ると思っていた。あのような展開だと厳しくなる。相手の挑発に乗っては駄目。最初から狙っていた。正直、前でプレーしたかったが、一つ低い位置でやるしかない。次は前でプレー出来ると思う。まだ戦いは終わっていない。
【青木 剛】
今日の結果をしっかり受け止めて、次に向っていくしかない。浦和とやる時は、数的同数や数的不利で守備をする事がある。その様な中でも、クロスに入って来るボールにはしっかり守るという意識でいた。浦和のサッカーに崩されてはいないけど、セットプレーとカウンターでやられてしまった。
遠藤選手、山村選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。
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