日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年5月4日日曜日

◆工藤が6試合ぶりゴール!柏が18年ぶりに聖地で鹿島を撃破!!(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?138009-138009-fl

[5.3 J1第11節 柏1-0鹿島 柏]

 3日に行われたJ1第11戦、日立柏サッカー場では6位柏レイソルが首位鹿島アントラーズを迎えた。互いに2連勝中で行われた試合は、1-0で柏が勝利をおさめた。前半終了間際にFW工藤壮人のゴールで柏が先制すると、そのまま逃げ切りに成功。1996年以来18年ぶりに“聖地・日立台”で鹿島から勝利すると、勝ち点を20にのばし、上位争いに踏みとどまった。

 ホームの柏は前節・G大阪戦(2-1)と同じく、2戦連続2得点中のFW田中順也ら日本人のみのスタメン。アウェーの鹿島は、右サイドバックのDF西大伍に代わってDF伊東幸敏がスタメンに復帰した以外は前節・清水戦(2-1)と同じ先発が並んだ。

 今季、敵地で5戦全勝、15得点1失点と絶対的な強さを見せている鹿島だが、柏がそれを許さなかった。田中とMF太田徹郎の2シャドーと、DF橋本和とMF高山薫両ウイングバックが、サイドバックの裏のスペースをついて鹿島を自陣に押し込める。14分、橋本のクロスは一度鹿島DFにクリアされたが、クリアボールをMF茨田陽生がトラップ。ボールは流れてしまったが、鹿島DFに当たってPA中央に待っていた工藤の元へ。ダイレクトでボレーシュートを放ったが、GK曽ヶ端準の両手におさまった。

 MF小笠原満男とMF柴崎岳がボールを散らしてゲームを進める鹿島だが、柏DFの寄せが早く、いい形でシュートまで持ち込めない。それでも前半35分、CKからFWダヴィがヘディングシュートで狙ったが、GK菅野孝憲のセーブされた。2分後には柏もCKの流れから反撃。一度鹿島DFにクリアされたボールをサイドに展開し、田中のクロスにDF渡部博文がフリーでヘディングシュートを放ったが、ボールはクロスバーを超えてしまった。

 前半45分、ショートカウンターに出た柏は、左サイドの橋本がゴール中央の田中にパスを送る。田中のファーストタッチは流れてしまいボールを失いかけたがスライディングでマイボールにすると、フリーの工藤にパスを送る。ボールをコントロールした工藤がPAの外から右足を振り抜くと、シュートはゴールマウスに吸い込まれる。エースの6試合ぶりのゴールで柏が均衡を破り、前半を折り返した。

 4試合ぶりに先制を許した鹿島は、後半開始からMF遠藤康に代えてMF野沢拓也を投入した。

 後半最初のチャンスは柏に訪れる。9分、カウンターから右サイドを抜け出した茨田のクロスに工藤が飛び込むがGK曽ヶ端がキャッチして難を逃れる。1分後には大谷が工藤にスルーパスを送ったが合わなかった。

 ハーフタイムに柏のネルシーニョ監督が「相手のボランチに時間を与えないように」という指示を出したが、鹿島のダブルボランチが決定機を創出する。小笠原→ダヴィ→小笠原とダイレクトでつながると、右サイドを抜け出した土居へスルーパスが送られる。土居のクロスにフリーで柴崎が飛び込んだが、シュートは枠を捉えることができなかった。

 ゴール前でのシーンが前半より多くなるもスコアを動かすことができない両チームは、終盤にさしかかると交代のカードを立て続けに切る。鹿島は土居に代えてMFルイス・アルベルト、柴崎に代えてFW赤崎秀平、柏は大谷に代えてMF栗澤僚一を入れた。

 34分、MFカイオのクロスにGK菅野とダヴィが競り合いになる。こぼれ球につめていた野沢が無人のゴールを狙ったが、シュートはゴールポストの右を通過していった。

 終了間際には赤崎、ダヴィがPA内で立て続けにシュートを放ったが、いずれもゴールポスト左へ逸れる。6分にわたるアディショナルタイムも攻め続けた鹿島だがゴールは遠く、1-0で柏が勝利した。

 今季初の3連勝を飾った柏は、公式戦での不敗記録も11に伸ばし、首位・鹿島まで勝ち点1差に迫った。一方の鹿島は今季のアウェー戦で初の敗戦。7試合ぶりの無得点に終わり、この後行われる他会場の結果によっては首位の座を明け渡すことになる。

(取材・文 奥山典幸)

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