日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年11月22日土曜日

◆浦和、全員で勝つ!骨折の興梠が強行出場を直訴!!(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20141122/jle14112205030003-n1.html



 8年ぶり2度目のJ1制覇に王手をかけている浦和は22日、勝てば優勝が決まる2位G大阪との直接対決(埼玉)に臨む。21日のさいたま市内での紅白戦では、10月26日の鹿島戦で右腓骨(ひこつ)を骨折したエースFW興梠慎三(28)が骨が接合していないままプレー。「もしものことがあっても悔いはない」と強行出場を直訴した。G大阪は吹田市内で非公開練習を行い、FW宇佐美貴史(22)は目の前での胴上げ阻止を誓った。

 悲壮な覚悟が浦和のエースを突き動かした。G大阪戦前日の紅白戦に、FW興梠が志願の出場。右腓骨骨折からわずか4週間。前日20日にスパイクを履き、チーム練習に部分合流したばかりだ。控え組に入ると10分間プレー。練習後、ペトロビッチ監督と話し合いの場を持った。

 「浦和を優勝させるため、監督を胴上げするため移籍してきた。大事な試合のメンバーに入れないのは悔しいと、監督に伝えました」

 パス回しは骨折していない左足で蹴った。紅白戦ではシュートを1本も打てず、前線を動き回っただけ。「骨? ついていないのでは」。完全に接合していない状態でのプレーだった。

 チーム最多12得点を挙げている興梠は、10月26日の古巣・鹿島戦でタックルを受け、骨にヒビが入った。氷水で腫れを引かせ、1週間もたたず松葉づえは不要になった。最近は練習前の午前8時に練習場を訪れ、無人のピッチを走っていた。早い回復に医療スタッフは驚きの声を上げた。

 「監督が決めることだけど、もしものことがあっても悔いはない。この日のために自分は頑張ってきた。サッカーができなくなってもいい」

 悲壮な覚悟を受け取った指揮官は、スタッフと緊急会議。「周囲の意見よりも、選手本人のフィーリングが大事。ベンチに座ることはあるかもしれない」とメンバー帯同を示唆した。

 残り3試合で2位G大阪とは勝ち点5差。22日の直接対決に勝てば優勝が決まるものの、最終節までもつれるケースもある。復帰間近のエースに無理をさせる必要はない。それでも、興梠は「試合に出れば痛みは吹っ飛ぶ」とやる気を示した。その気力がチームを勢いづける。 (浅井武)

★2006年12月2日・G大阪との決戦VTR

 勝ち点69&得失点差38で首位の浦和は、勝ち点66&得失点差33で2位のG大阪と最終節に埼玉スタジアムで激突。G大阪は3点差以上で勝利すれば逆転優勝が可能だったが、浦和が3-2で勝利。ホーム6万2241人の前で悲願の初優勝を飾り、G大阪はJ1連覇を逃した。

浦和22日のV条件

 第31節を終え、浦和(勝ち点61)が首位。22日の2位G大阪(同56)との直接対決で浦和が勝つと、今季残り2試合で勝ち点8差となるため、8年ぶりの優勝が決定する。引き分け(5差)、もしくは負け(2差)の場合は第33節以降に持ち越される。J1での通算成績は浦和の18勝8分け19敗。

腓骨骨折とプレー

 1998年フランスW杯のジャマイカ戦で、後半29分にW杯の日本代表初ゴールを決めたFW中山雅史が、直後に相手選手との接触で右腓骨を亀裂骨折。試合中は骨折と気づかず、痛みを押して終了までプレーした。 2010年1月に右腓骨を骨折した浦和MF山田直輝が、復帰後の8月に右すねを強打。打撲と診断されたが3週間後の再検査の結果、腓骨骨折が判明。ほぼ1年をけがで離脱した。

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