J2磐田に待望のDFリーダーがカムバックした。右足首捻挫で前節欠場したDF伊野波雅彦(29)が23日、磐田市内での戦術練習に合流。26日のアウェー千葉戦に向け、対人を含めた実戦的な練習もしっかり消化し「大丈夫」と手応えを口にした。
千葉との首位攻防戦を皮切りに上位との連戦を控える。いわば前半戦のヤマといっていい。伊野波は「全試合が山。(昇格には)25勝しないと。勝ち点3を積み重ねていくことが大事」と冷静に分析する。名波浩監督(42)のもと、攻守の約束事が定着し、8節を終えて後半の失点はない。
「走り切れているし、責任感を持つ選手たちが増えてそれが広がっている。発展途上だけど試合中に修正する力もついてきた」と昨季からの進化を感じている。千葉戦はJ1昇格に向けての関門。「力のある相手に修正する対応力が出せれば、チームももう1段階、上にいける。ジェフは試せるいい相手」と見据えた。
無失点なら勝ち点は手にできるものの「引き分けはなしで勝ちたい。上をたたかないとJ1には上がれない」と、勝ち点3にこだわる。相手は強力な外国人FWが加入しているが「去年は最終ラインが下がってやられたけど、今季はほとんどない。高く保っていきたい」と意欲を見せた。
戻ってきた守備リーダーは「最後の精度が勝負」とキッパリ。最終ラインで体を張り、ゴールを死守する心構えはできている。【岩田千代巳】