日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年7月10日日曜日

◆2016明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第2節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51796

明治安田J1 2nd 第2節

遠藤!金崎!土居!中村!怒濤の4ゴールで、広島との乱打戦を制す。

前節、ホームのカシマで3失点を喫し、G大阪相手に悔しい逆転負けを喫した鹿島が、今節は昨季王者の広島との乱打戦を4-2と制し、勝利した。



台風1号の影響もあり蒸し暑さを感じるエディオンスタジアム広島で、序盤は両チームとも相手の出方を探り合う慎重な試合運びを見せた。そこから鹿島は前線でのチェイシングから少しずつリズムを作り出し、遠藤、土居らが決定的なチャンスを作り出した。













そして33分、相手DF陣の要である塩谷の不用意なトラップを見逃さずに金崎がボールを奪取すると、そのままシュート。これは相手GK林に止められたものの、そのこぼれ球を遠藤が冷静に右足で決め、鹿島が先制した。







1点リードで45分を折り返した鹿島は、後半に入っても勢いが衰えない。49分、西からボールを受けた柴崎が前線へ鋭いパスを送る。これを中村が芸術的なヒールで落とし、最後は金崎が決めた。



リードを2点に広げた鹿島が試合を優位に進めるかと思われたが、その5分後、丸谷のスルーパスから浅野にあっさりと決められ、1-2とされる。だが、ここで終わらなかったのが今日の鹿島だった。その直後の56分、カウンターからこの日J1通算100試合出場となった土居が、自ら節目の試合を祝うゴールをボレーで奪うと、続いて58分には中村が今季初ゴールを決め、4-1とした。





その後、打ち合いとなったが、植田に代わりファン ソッコが今季リーグ戦初先発となるCBを務めた最終ラインはそのファン ソッコと昌子が中心となり、奮闘する。82分にまたもや浅野に決められるが、その後はウタカやミキッチらを押さえ込み、4-2で2ndステージ初勝利を飾った。







1stステージのホームゲームに続き、昨シーズンの年間王者である広島からまたしても4ゴールを奪ったことは評価したい。だが、前節の3失点に続き、この試合でも複数失点を防ぐことはできなかった。前節のようなセットプレーからの失点ではなかったものの、どこかあっさりと決められた2失点。試合後、選手たちにも笑顔は見られなかった。

誰もが反省点を感じる、この試合。勝ち点3を積み重ねたことを糧にして、更なる高みを目指さなければならない。まだまだ、これからだ。





【この試合のトピックス】
・土居がJ1通算100試合出場を達成。また自らの節目を祝うゴールを決めた。
・中村が今季初ゴール。
・ファン ソッコが今季リーグ戦初先発。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・後半、相手は必ずギアを上げてくる。こちらもしっかり入って相手に良いリズムを作らせないこと。
・相手のセットプレーを受ける場面では、タイトに厳しくいこう。
・セカンドボールをしっかり自分たちのものにして、ポゼッションを高めよう。

サンフレッチェ広島:森保 一
・もう一度、自分たちの形でしっかり戦うこと。
・頭は冷静に、体はハードに戦うこと。
・必ず逆転するぞ!

[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
今日もたくさんの方が観に来ていただけている中、お互いタフな試合が出来て良かったと思う。広島に対しては多くのチームが引いて守ってカウンターという中、ウチはアグレッシブにボールを奪いにいこうというスタンス。今日もそのスタンスでいったが、それが非常にいい形で出たし、後半は追加点が取れた。これを続けていければということだが、広島の攻撃力も非常にあるし、相手のシステム変更に対応できずに失点してしまった。そこは良くなかった点。ただ1点を取った後もどんどん追加点を取りにいくという姿勢、アグレッシブに行くサッカーというのは今日見せることが出来たと思う。これを続けて、毎試合毎試合積み重ねて最終的には2ndステージも優勝したい。

Q 広島に対する対策で一番考えたことは?
A シャドーの選手をどう対応するかということと、3バックの前にいる選手に対し、誰が行くかということがキーポイントだったと思う。またどこの地点からプレッシャーをかけて、ボールを奪うか。これが広島とやる時にいつもポイントになる点だと思う。前半はうまくできた。後半はお互い攻め合う形になったので、うまくいかなかったところがある。それは反省すべき点。

サンフレッチェ広島:森保 一
ホームで敗戦してしまったことは本当に悔しいし、今日もたくさんのサポーターが後押しをしてくれた中、勝利を届けることができずに笑顔で帰宅してもらえないことに残念に思う。勝利をお届けできなかったことにお詫び申し上げたい。ただ、負けている中、選手たちが最後まで戦い抜けたのはサポーターのおかげだと思う。最後まで選手たちが戦い、走り抜く姿は感じていただけたかと思う。4-1から2点目を取りにいった選手たちのがんばりを次節につなげたい。


選手コメント

[試合後]

【土居 聖真】
100試合出場でちゃっかりゴールを決めてしまった。前半のチャンスで決められなかった時、今日はないかと思った。100試合は通過点なので、これからも出場数を刻んでいければいい。ズルズルと連敗せずに持ちこたえられて良かった。守備では1失点でも少なく出来れば良かった。他のチームは守備のブロックを作ってからだけど、うちは前線から行くやり方なので、それがはまっていたと思う。それでも前半は奪った後のパスミスが多かった。3点目、4点目が入った後、前から行くのがきつくなった時の対処方法を工夫すれば、失点は抑えられると思う。

【遠藤 康】
先制出来て良かった。その前に1本外していたが、躊躇なく打った。右足だったけど、そっちの方が入る。連敗しなくて良かった。でもすぐに試合なので、まずは体を休ませて準備したい。

【中村 充孝】
難しいゴールではなかった。自分は最悪ファールを取れるプレーをしないといけないと思っている。ボールを失うシーンもあった。カイオみたいにスピードはないので、もっと頭を使ったプレーが出来ればいいと思う。夢生君へのアシストは夢生君が決めてくれたから取り上げてもらえる。決めた夢生君がさすがだと思う。エリア内での仕事を前半から増やしていければいい。

【山本 脩斗】
前半は暑くて、きつかった。柏選手を抑えるのに最初は大変だったが、先制点が入ってからは、落ち着いて対応することが出来た。ミキッチが入ってから相手のフォーメーションも変わって、スペースを作られるようになり、バランスを崩したのが課題。

【昌子 源】
浅野選手は2点とも抜けだし方が上手かった。1歩の大事さを感じた試合。この暑さの中で相手の得意な形だけに防がないといけなかった。ノっている選手に取られ、逆転される可能性もあった。相手が勢いに乗る失点だったと思う。セットプレーの守備は良かったと思う。

【ファン ソッコ】
懐かしい思い出はあるが、今はアントラーズの一員で広島を倒す立場、勝ってほっとしている。広島にはまだ応援してくれる人もいるが、これは勝負の世界なので勝負に徹した。前半の守備は良い形が出来ていて前で制限し、後ろで刈り取る事が出来ていた。後半、コミュニケーションをしっかりしていれば、防げた失点だった。今季リーグ戦初出場だったが、監督、コーチのアドバイスを聞いて自信を持ってやれた。ウタカ
選手ばかり気をとられていると他に入ってくる選手がいるので、全体の動きを見て入ってきたら、そこをしっかり潰すことを考えていた。浅野選手に2得点されたというより、防げた失点なのでそこが悔しい。

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