日刊鹿島アントラーズニュース
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2017年5月5日金曜日
◆金崎決めた美学のエース弾 頂上対決制し鹿島初首位(ニッカン)
<明治安田生命J1:浦和0-1鹿島>◇第10節◇4日◇埼玉
昨季王者の鹿島アントラーズが1-0で首位浦和レッズに勝ち、暫定ながら今季初の首位に立った。前半24分、FW金崎夢生(28)が左足で決勝ゴールを挙げ、1点を守り抜いた。大型連休に組まれた昨季チャンピオンシップ(CS)決勝と同じカード。5万7447人の観衆が見守る前で再び強さを示した。ただ、両チームが小競り合いする中で暴言が飛び、好ゲームに後味の悪さを残した。
鹿島FW金崎が敵地で勝ち点3を呼び込んだ。前半24分、MF小笠原の横パスをゴール前中央で受けると「最初はキープしようと思った」。DFを背にクルリと右回りで反転。スライディングを試みる相手を右足でボールを浮かせてかわし、倒れ込みながら左足を振り抜いた。シュートはDFに当たって方向が変わり、先制点となった。「シュートはラッキー。最後が自分なだけで、そこまではみんながつないでくれたゴール。チームが勝つことに貢献できたことがうれしい」。ストライカーの役割を果たした満足感があった。
昨季のCS決勝再戦。大型連休で3~7日まで分散開催の中、Jリーグが1試合だけ行う一戦に選んだ。石井監督から「日本だけでなく、アジア、ブラジルでも注目される。その試合ができる喜びを感じてプレーしよう」と送り出され、士気もさらに高まった。リーグ2戦連発の金崎は「浦和に勝って首位に立ちましたけれど、どの試合でも良いパフォーマンスを出せるように頑張ります」。ここで満足するつもりはない。
今季はエースとしての悔しさも味わってきた。開幕戦で東京に完封負け。慢性的な足首痛もあって、公式戦でのベンチ外も増えた。途中出場のFW鈴木が決勝点を奪った3月10日の横浜戦後には、人目を避けるようにタクシーに乗り込んだ。「(鈴木)優磨を取り上げて」と得点量産の弟分をたたえたが、本心は複雑。「オレにとっては途中出場の選手が決勝点をとるということは負けと一緒。先発のオレがとれていないってことだから。悔しいから友達とご飯食べてくるよ」。エースが点をとって勝つ。それが金崎の美学だ。
けがは完治していないが、公式戦ここ3戦4発。前半戦の大一番をエースの1発で制し、DF昌子も「勝ち点6の大きさがある」と感謝した。金崎の調子と比例して、鹿島の勝ち点は積み上がる。【鎌田直秀】
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1818244.html
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