29日、早朝帰国した鹿島の昌子源、三竿健斗、植田直通の3選手は午前中のトレーニングに姿を見せ、昌子と三竿は紅白戦に参加した。3選手はマリ戦、ウクライナ戦で何を感じたのか。
寝不足のまま紅白戦に参加した昌子は「やっぱりやらないと体が動かないし、時差も治らないし」と理由を説明しつつ、体調には問題ないと語った。
「うまかったですね。2チームとも。しんどかったです。でも(ヨーロッパ遠征の)疲れを言い訳にするつもりはないし、これから連戦ですが、まず(次の)札幌戦にしっかり勝ちたいと思います」と気持ちを切り替えていた。
マリの選手の身体能力の高さについては「Jリーグでもそういう選手はいます。でもやっぱり身体能力は高かったと思うし」と言い、「ウクライナは本当にうまかった」と振り返っる。
また、「内容も結果もウクライナの方が上だった。けれどそれを本番では覆すのがおもしろいところだから。それをできる可能性が日本にはありますし、その思いをみんなでやっていきたいと思います」と意気込んでいた。
三竿は「手応えはないです。(ヨーロッパ遠征で)感じたことをこっちで、ピッチで表現したいし、今日も意欲的にやれたと思うので、自分が伸びるために必要だった2試合だと思います」「日頃から今回遠征で感じたことを常に頭に置いてやれれば」と語った。
また、マリ戦で中島翔哉の同点ゴールを生んだボールについては、シュートも考えたのだが「ボールの弾みとか自分の体勢」を考えてクロスを上げたという。「みんなにはシュートだろうと言われましたがクロスです」と正直に答えていた。
植田は「少し難しさはあったと思います」と言うとしばらく考え込み、「あまり、うまく伝えられそうにないです」とつぶやくように話した。だが、ウクライナ戦では2017年12月のE-1選手権で起用された右サイドバックではなく、センターバックとしてプレーできたことには手応えを感じているようだった。
5月20日のワールドカップ中断前の最後の試合まで、鹿島は今後リーグ戦とACLで13試合をこなす。日本人選手にはその13試合が、ワールドカップメンバー入りを目指すアピールの場となる。
【日本蹴球合同会社/森雅史】
ヨーロッパから帰国した鹿島の3選手は何を感じたと語ったか