ホーム開幕戦だった前節のガンバ大阪戦は1-0の勝利だった。昨季途中からチームを率いる大岩剛監督がカシマスタジアムで指揮を執るのは今節の広島戦で12試合目。いままでの11試合で喫した失点はわずかに1。つまり10試合が無失点であり、現在も4試合連続で無失点が続いている。
それを支える一人がセンターバックの植田直通である。昌子源と共につねに欠かすことができないレギュラーCBとしてゴール前で存在感を発揮。今季は最終ラインに内田篤人、安西幸輝、犬飼智也を加えたが、その安定感は変わらない。
その理由に、植田は“コミュニケーション”をあげた。
「昨年も最後になって安定してきた。コミュニケーションも取れているし、新しく入ってきた選手の特長もわかっている。そこがわかってきたから安定している」
試合中のラインを揃える声に始まり、自分の考えをチームメイトに伝える声まで、頻繁なコミュニケーションが新しい選手が入っても、変わらない安定感をもたらしている。
7日にはシドニーFCとACLのアウェイゲームを戦い、試合を決定づける2点目を叩き込んだ。フル出場した試合から中2日で迎える広島戦は疲れがあってもおかしくないが「2日あれば大丈夫」と、充実の表情を浮かべる。
広島戦でも鹿島のゴール前には、にらみを効かせる植田立ってがいるだろう。
文:田中滋(鹿島担当)
明治安田生命J1リーグ 第3節
3月10日(土)15:00KO カシマ
鹿島アントラーズ vs サンフレッチェ広島