初先発で勝利した10月12日のパナマ戦(○3-0)以来、3試合ぶりとなる出場を虎視眈々と狙っている。アジア王者の鹿島アントラーズからただ一人、日本代表合宿に参加しているMF三竿健斗は「出たときに自分の良さを発揮できるように良い準備をしたい」と静かに闘志を燃やした。
20日に対戦するキルギスは前日17日にカシマスタジアムで鹿島と練習試合を行い、鹿島が2-0で勝利した。キルギスはFIFAランキング90位。来日メンバー23人のうち3選手が「所属クラブなし」ということもあり、実力的に不足しているのではないかという見方もある。しかし、三竿は「(鹿島とは)練習試合だし、代表戦の満員の雰囲気とはまた違うと思う」ときっぱり。「僕としては自分のパフォーマンスを最大限に出してチームに貢献できるかが大事。自分のプレーだけだと思う」と集中力を高めた。
10月16日のウルグアイ戦(○4-3)、2日前のベネズエラ戦(△1-1)と2試合連続で先発したMF遠藤航とMF柴崎岳のロシアW杯組ボランチについて「2人とも攻撃も守備もできて、バランスが良い。そこは超えなければいけない壁だと思う」と実力を認めている。三竿が違いを出すとしたらどこか。「2人とも前に行く回数が多いけど、僕はセンターバックの前でリスク管理をしたり、安定感をもたらすところが売り。守備的な部分で、やっている選手が“あいつがいるとやりやすい”と思ってくれるといい」と自己分析した。
ビルドアップの部分では、GKへのバックパスの際に「思いやり」を持ち、GKが次のパスを出しやすいように心掛けているという。一方、前線の選手たちについては「困ったら預けるところになれればいいい」との考えを持っている。相手に厳しく味方に優しいボランチ三竿が、キルギス戦でアピールをもくろんでいる。
(取材・文 矢内由美子)
◆鹿島に0-2で敗れたキルギスに三竿「代表戦では違うと思う」(ゲキサカ)