日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年11月12日月曜日

◆【鹿島】ジーコの屈辱から22年越し悲願 泥臭くも20冠 アジア王者でさらに栄光に(報知)






 ◆アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦 ペルセポリス0―0鹿島=2戦合計2―0=(10日・テヘラン)

 【テヘラン(イラン)10日=岡島智哉】鹿島がペルセポリス(イラン)を2戦合計2―0で下し、クラブ史上初のアジア制覇に輝いた。国内主要タイトル19冠を誇る常勝軍団は、節目の20個目の栄冠を悲願のアジアタイトルで飾った。日本勢は昨年のJ1浦和に続き、大会2連覇。大会MVPには全14試合に先発出場したエースFW鈴木優磨(22)が選ばれ、12月にアラブ首長国連邦(UAE)で開催されるクラブW杯の出場権も手にした。

 目を潤ませ、涙をこらえる指揮官に、次々と選手たちが水のシャワーを浴びせた。試合後の優勝セレモニー。ずぶぬれの大岩剛監督(46)は選手時代からともに戦ったMF小笠原と熱い抱擁。戦友の胸から顔を上げられないほどに涙した指揮官は「曽ケ端も含めて、現役時代ともに戦った彼らとACLを取れたということ。非常にうれしく思っています」とくしゃくしゃの表情で語った。

 鹿島らしく、勝利に徹した90分だった。ゴール前で相手ボールをはね返し、クリアを相手陣へ放り込んだ。10万人の相手サポーターにもひるむことなく、2戦合計での勝利をもぎ取ったが、22年越しの悲願は簡単な道のりではなかった。

 「同じ日に1つのクラブが2試合をこなす。あり得ない話だ」

 当時テクニカル・アドバイザーだったジーコ氏の怒号が飛んだ。鹿島にとって初のアジア挑戦だった97年9月3日。リーグ戦のG大阪戦と同日に、ACLの前身、アジアクラブ選手権ゲイランFC(シンガポール)戦が組まれた。一部のプロと下部組織の選手だけで敵地に乗り込んだジーコ氏にとって、屈辱以外の何ものでもなかった。

 運営担当者は日本協会に訴えを繰り返した。「うざい」と煙たがられ、「今日は静かだな」「何の文句を言いに来たんだ」と言われた。だが日程を考慮するようになると、栄冠をつかんだのは浦和とG大阪。強化責任者は「先を越されて本当に悔しかった」。だが、やっと今季チャンスが来た。

 7月、迷うことなく、ジーコ氏をテクニカルディレクター(TD)として、16年ぶりにクラブに復帰させた。全てのタイトルを全力で取りに行く―。若手や移籍組に「ジーコ精神」と呼ばれる独特の理念をもう一度たたき込むと、選手たちの背筋は自然と伸びた。

 ジーコTDは言う。「人間が生きるために食事をするように、クラブはタイトルを取って腹を満たす。鹿島は常にその意識で取り組まなければいけない」。J1屈指の強豪はアジア王者の味を知り、さらに栄冠に挑み続ける。



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