
日刊鹿島アントラーズニュース
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2018年12月25日火曜日
◆内田篤人が鹿島復帰の1年を振り返る。 「日本ってこういう感じなんだ」(Sportiva)

リーベル・プレートに敗れ、クラブW杯4位で鹿島アントラーズの今季全日程が終了した。同時に内田篤人にとっての、日本復帰1シーズン目も終わった。
内田はリーベル戦に先発し、76分までプレーした。2失点こそしたが、内田の右SBがいかに効いていたかは、交代直後のばたつき具合からもわかった。ヘディングでの競合いや派手な対人プレーこそ少ないが、静かに相手の攻撃を食い止めていた。準決勝レアル・マドリード戦は後半だけの出場だったが、このリーベル戦に先発したことでその”効果”はより鮮明になった。
シャルケからウニオン・ベルリンでの半年間を経て、心機一転、鹿島に復帰してから1年がたった。シーズンを通してフルに戦えたわけではないが、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)水原三星戦では「自分の感覚が戻ってきた気がした」と言う。時間はかかったが、ようやくトップアスリートとしての内田が90分間ピッチに立っていることがイメージできるようになった。その意味では、ポジティブな感触でシーズンを終えることができたのではないだろうか。
「(ケガで)2年休んでいたのかな? 一度死んだみたいなものだからね、アスリートとしては。それを承知で(鹿島が呼び)戻してくれた」
内田が語ったのは、まずは鹿島への感謝だった。
シャルケ時代の2015年3月以来、実戦から離れ、2016年12月に復帰したものの、2017年前半は出場がなかった。ウニオン・ベルリンに移ってからも小さなケガを繰り返し、コンスタントに戦力として機能していたとは言い難い。そんな期間が2年ほど続いた。
それが鹿島に舞台を移した今季、ようやく選手としてチームに貢献できるようになってきた。実際、本人が手応えを感じたというACLをはじめ、内田がいたから勝てた試合もいくつかあった。
Jリーグ、ルヴァン杯、天皇杯、ACL、「すべてのタイトルを……」と意気込んでいた今季。結局、制覇したのはACLだけとなり、結果に不満は残るものの、ピッチ内外での存在感など、クラブから寄せられる期待は自覚している。
「自分の置かれている状況、やってきた環境を知ってくれているからありがたい。鹿島の伝統の継承のために獲得したと、鈴木満(強化部長)さんから直に言われている。いろいろな経験をしたからこそ、自分にのしかかるものもあるんだな、と」
欧州で、世界で戦ってきた経験を還元することは、プレー以前に求められていることなのだろう。
一方で、内田が後輩たちから受ける刺激もある。レアル戦後には、立ち上がれないほど号泣していた安部裕葵の話をしながら、「気持ちがわかるんだよ」と言ってもらい泣きするシーンがあった。ただ、時間が経つと冷静になっていた。「『後輩、後輩』と(思いやって)言っているみたいな感じになっている。プロだし、競争しなきゃいけないと思ってやっているよ」と、戦う気持ちを強調した。
日本に約8年ぶりに戻ったことで、日本サッカー界全体に対して思うことが多かった1年間でもあった。
「やっぱ『日本ってこういう感じなんだな』って思うところもある。すごい偉そうだけど、実際思ったからしょうがない」
シーズン中には、審判に関することを含めて、日本サッカー界に多くの苦言を呈している。
「Jリーグは俺が幼稚園の時に始まった。でも、シャルケは1904年に始まっているんだよね。昔、柳さん(柳沢敦)に、『海外と日本の違いはなんですか』と聞いたら、『歴史だ』って返ってきたの。今、それをあらためて感じます。歴史とか時間を埋めていくにはどうしたらいいのか。いろいろ課題があるよなと思ったりしてね」
いつか、鹿島や日本代表が世界で勝つようになるためにどうしたらいいのか。その答えはまだわからない。
「1試合だけではわからない。アルアインも決勝に行っているしね。でも、歴史とかを感じると、1試合では何もわからないというか、差は思っている以上にあるんですよね。1試合だけ勝つなら方法はあると思う。でも、鹿島がマンUとかドルトムントとかと肩を並べたいなら、短時間で済むことではないし、ひとつの問題でもない」
内田は、欧州のトップクラブでフルに活躍して日本サッカー界に復帰した。だからこそ、果たすべき役割はいくらでもあると、あらためて感じさせる。しかしその前に、来季は何より90分間の活躍を見たい。その可能性が見えたリーベル・プレート戦だった。
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