日刊鹿島アントラーズニュース

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2020年12月12日土曜日

◆【鹿島】ホームで迎える勝負のラスト2。ザーゴ監督「2勝しなければ何も起こせない」(サッカーマガジン)






鹿島アントラーズのザーゴ監督がホームで迎える清水エスパルス戦を前にオンライン取材に応じた。現在5位の鹿島は他力の面もあるが、来季のACL出場権獲得の可能性を残しており、シーズンのラスト2試合に全力で臨むと指揮官は語った。


しっかりリスクマネジメントをしなければ


 3位に入り、ACL出場権の獲得を目指す5位の鹿島にとって、ホームで迎える明日12日の清水戦、19日のセレッソ大阪戦は重要だ。現在3位の名古屋が残り2試合で1勝でもすると3位に入る可能性は潰え、消化試合が鹿島よりも1試合少ない4位のセレッソが直接対決の前に連勝を飾ると、鹿島が逆転できない状況になるが、ラスト2で勝ち点6を積み上げないことには何も始まらない。

 清水を前に取材に応じたザーゴ監督もそんな状況を踏まえて、意気込みを口にした。

「明確なことは、われわれがホームの2試合で2勝しなければいけないということです。それを実現しなければ何も起こすことはできないからです。まずは明日の清水戦に集中して取り組もうという話を選手たちにはしています。そこで結果を出せば、また次のセレッソ戦の状況が見えてくる。この2試合に勝って、シーズンを終わるということを目標としようと、彼らには伝えています」

 ザーゴ監督体制となり、シーズン序盤は苦労した。未勝利が続き、チーム状態が上向いていないと批判も浴びた。それでもリアクションからアクションへとスタイルの大幅な変更に取り組み続けた。そして今、まだ完璧とは言えないまでも、スムーズなビルドアップで相手を押し込むシーンが増えている。選手たちも口々に成長を実感していると語り、実際に一時は最下位だった順位も5位まで上昇。ACL出場権にあと一歩のところまで来た。

 一方、明日対戦する清水も鹿島と同じく今季就任したクラモフスキー監督がボールを積極的に動かす新スタイルへと舵を切った。だが結果が伴わず、11月1日に更迭された。代わって指揮を執る平岡宏章監督はまず守備の立て直しを図り、今、そのスタイルは一変している。

 鹿島にすれば、対照的なチームと言えるかもしれない。ザーゴ監督は清水戦に向けて、こんな展望を語った。

「監督交代を機にチームの状態が良くなったことがうかがえますし、後ろの方でリスクを負わずに、確実なことをやっていくというこが見て取れます。彼らは意図して守備を固め、カウンターを狙っているので、われわれはリスクマネジメントを徹底しなければ、いけない」

 勝負のポイントは、リスク管理の徹底。ボールロストからカウンターを浴びて、失点しないことが肝要だと指揮官は言った。清水は平岡監督になってからの6試合の成績が3勝2分け1敗。負けにくいチームに変わりつつある。しかも、そのすべての試合で得点を挙げている。

「われわれのホームで対戦する場合、相手はほぼ守備を固めてカウンターを狙うという形をとっています。そのことも踏まえる必要がある。特に清水の場合は前にスピードのある選手が多くいる。だからリスクマネジメントをしっかりやらなければいけない。おそらく自分たちがボールを保持したり、相手陣内にいる時間帯、状況というのが長くなるでしょう。そのときに気を緩めず、リスクについても考えなければいけない。いずれにせよ、自分たちがやるべきことをしっかりやる。学習したものをちゃんと生かすということを徹底的にやらなければいけない試合ではないかなと思っています」

 最終戦のセレッソ戦にアジア行きの望みをつなぐためにも、まずは清水戦に勝ち切るしかない。鹿島は明日、2連勝というミッションのファーストステップに臨む。




◆【鹿島】ホームで迎える勝負のラスト2。ザーゴ監督「2勝しなければ何も起こせない」(サッカーマガジン)





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