昨シーズンのJリーグは、優勝した川崎フロンターレで大活躍した三笘薫のように、「大卒新人」選手が話題となった。今年も大卒でJリーグ入りする新人選手たちには、即戦力として大きな注目が集まっている。「第二の三笘」となるのは誰か。期待の選手たちを紹介する。
つねもと・けいご
DF/明治大→鹿島アントラーズ/1998年10月21日生まれ/174cm、68kg
大学サッカー界の雄である明治大は、これまでに優れたサイドバック(SB)を数多く輩出してきた。日本代表にまで上り詰めた長友佑都(マルセイユ)や室屋成(ハノーファー)をはじめ、岩武克弥(浦和レッズ→横浜FC)、中村帆高(FC東京)といった名が挙げられるが、その系譜に入るのが常本佳吾だ。
右SBが主戦場ながら、チーム戦術の変更に伴い、3バックのセンターを任されることも少なくなかった。「スピードがあり、非常にクレバー」と、明治大の栗田大輔監督はその万能性を高く評価する。
卒業後は鹿島アントラーズに進むが、すでに鹿島でJリーグデビューを飾っている。2020年11月3日、アウェイーでの横浜F・マリノスFM戦だ。特別指定選手として追加登録されていた常本は79分からピッチに登場し、5分後の決勝点に絡んだ。横浜FMのアカデミー育ちだけに、このような奇遇に驚いていたのではないか。
「攻守両面でチームに貢献できる選手になる」
こう意気込む常本は昨夏、惜しまれつつ引退した鹿島のレジェンド、内田篤人の"背番号2"を継承するであろうと目される逸材だ。
【参考】