日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年5月16日日曜日

◆鹿島・土居“神様のお告げ”で初ハット、5・15「Jリーグの日」降格未経験同士“伝統の一戦”制す(スポニチ)






明治安田生命J1第14節   鹿島5ー3横浜 ( 2021年5月15日    カシマ )


 明治安田生命J1リーグは15日、各地で8試合が行われ、鹿島が横浜を5―3で下し、リーグ戦4連勝で6位に浮上した。1993年5月15日の開幕から28周年の「Jリーグの日」に28歳のMF土居聖真が自身初のハットトリックを達成した。ともにJリーグ発足時に加盟した「オリジナル10」で、J2降格を経験していないのはこの2チームのみ。最多8度の優勝を誇る常勝軍団が「伝統の一戦」を制し、復活を印象づけた。

 試合前、土居は“神様”に声を掛けられていた。ジーコ・テクニカルディレクター(TD)から「点取れよ」。短い言葉だが、「普段、点に関しては何も言わないジーコさんが言ってくれた」。何かが起きる予感がした。

 1―1の後半開始直後。スルーパスに抜け出すと、右足でゴール左隅へ決勝点となるゴールを決めた。前半40分の1点目はこぼれ球を押し込んだ同点弾で、後半8分にはPKを決めて自身初のハットトリックだ。93年のJリーグ開幕から28周年の「Jリーグの日」。同年の開幕戦でハットトリックを決めたジーコTDからも「ボクは1点と言ったけど、3点も取るとは」と驚かれる活躍ぶりだった。

 「和製ジーコということで喜びたい」とおどけた土居は学年は違えど、Jリーグと同じ28歳。小学校卒業後、地元山形を離れ、鹿島のジュニアユースに入った生え抜きだ。記念日弾は「縁を感じる」と不思議な感覚だった。

 国内最多20冠を誇る名門も、16年を最後にタイトルから遠ざかる。今季も開幕ダッシュに失敗し、シーズン途中にザーゴ監督が解任。再建を託されたOBの相馬監督は「93年のファーストステージで優勝した姿。それが強かった鹿島ではないのか」と選手に説いた。謙虚に泥くさく戦い、下馬評を覆した当時の強さを伝えてきた。

 93年の開幕節と同様に5発大勝。「オリジナル10」でも2チームのみ、降格経験のない伝統のカードで、今季初の逆転勝ち。土居は「監督が代わるのは僕らの責任。それをピッチで表現できなければ、代わった意味がない」と姿勢を正した。

 “誠実・尊重・献身”のジーコスピリット。鹿島が、その原点に立ち返りつつある。

 ▽鹿島の93年Jリーグ初戦 リーグ開幕の翌5月16日、ホームのカシマスタジアムで名古屋と対戦。背番号10のジーコは前半25分に右足で先制弾を決めると、同30分に芸術的な直接FKを沈めて追加点。後半18分には左足でボレーシュートを決め、40歳にしてリーグ1号のハットトリックを達成した。同僚アルシンドも2得点し、5―0で快勝した。

 ▽ハットトリック 鹿島MF土居が横浜戦で3得点。自身初。J1今季3度目、通算244度目。




◆鹿島・土居“神様のお告げ”で初ハット、5・15「Jリーグの日」降格未経験同士“伝統の一戦”制す(スポニチ)





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