【欧州・海外サッカーニュース】ベルギー1部シント=トロイデンのFW鈴木優磨は、結局実現しなかったブンデスリーガ2部シャルケ移籍について語った。
ベルギー1部シント=トロイデン(STVV)に所属するFW鈴木優磨は今夏、ブンデスリーガ2部シャルケ行きが限りなく決定に近づいていたようだ。ベルギー『Het Belang van Limburg』のインタビューで明かした。
鈴木は、昨季リーグ戦34試合で17ゴールをマークするなど大活躍。夏に欧州主要リーグへのステップアップを目指すことを公言し、ベルギー国内、フランスやイタリア、スペインやイングランド、そしてドイツのクラブからの興味が盛んに伝えられたものの、結局マーケット最終日まで移籍が決まらず。9月半ば以降、夏にドイツ人指揮官のベルント・ホッラーバッハ監督が就任したSTVVのメンバーに復帰した。
そんな鈴木だが、「クラブのマネジメントとペーター・メース(前監督)と合意していました」とクラブが移籍の容認を得ていたことを説明。「彼が監督として残ると思っていましたが、サッカーではよくあるようにすべてが変わってしまって。最終的にはSTVVに残留することになりました」と監督交代についても触れつつ、経緯を振り返った。
また、インタビュアーにアンデルレヒト率いるヴァンサン・コンパニ監督から連絡があったにもかかわらず断りを入れた理由を問われた鈴木は、このように語った。
「クラブ・ブルージュも具体的でした。アンデルレヒトからは本当に強く求められていました。コンパニもそうでしたが、実際直接話していません。コミュニケーションはクラブの他の人たちを通してです。ただ、より大きなコンペティションに挑戦するのが自分の夢です」
「イタリアの1クラブが長い間興味示してくれました。ですが、マーケット最終日にはシャルケとの話がまとまり、クラブ間が合意し僕も個人合意しました。書類も全部サインされたが……結果間に合いませんでした。だからディールが成立しなかったということです。今考えると無理もないかなと。シャルケの話が出たのも最後の最後でしたからね」
2部降格のシャルケからのオファーに応じた理由を問われると、鈴木は古巣・鹿島アントラーズOBの名前を挙げ「内田篤人さんが過去にいたため、日本では有名なクラブです」と強調。「彼の背番号を背負う予定でした」と元日本代表の“先輩”がシャルケで着用していた「22」を受け継ぐ予定だったことを明かした。
鈴木はまた、STVVの一員として冬季中断期のキャンプに参加するかについては「そうなると思いますよ(笑)」と言及。「1月にシャルケへ向かうか?まったく決まっていません。移籍に関しては自分のマネジャーに任せています」と続け、明言を避けている。
◆鈴木優磨、シャルケ入り寸前だった“最終日”を振り返る「内田篤人さんの背番号を背負う予定だった」(GOAL)