ベルギー1部のセルクル・ブルッヘでゴールを量産している日本代表FW上田綺世。
移籍1年目で今季17ゴールを叩き出しており、この夏のステップアップ移籍は必至とみられている。
『Het Nieuwsblad』では、その上田の特集を伝えた。
この日本人ストライカーはリーグでセンセーションを巻き起こしているひとりであり、ゴールを保証してくれる。彼は間違いなく移籍市場で争奪戦になるだろう。セルクルにこのタイプのフィニッシャーがいたのは、亡きヨシップ・ウェバー以来だ。彼を連れてきたスポーツディレクターはいい仕事をした。セルクルがプレーオフに進出すれば、その価値が何倍にもなることは間違いない。上田は高額な昇給を期待しているだろうが、(セルクルの)オーナーであるASモナコに見返りを与える絶好の機会にもなるだろう。アシスタントコーチのジミー・デ・ヴルフは昨夏から上田とともに仕事をしてきたが、このストライカーを絶賛している。「何よりも非常に効果的だが、クイックだし、ものすごく良いキックもある。走り込む場所を完璧に理解していることで、自分のためのスペースができるし、最高の効率性も引き出せる。ジャンプ力もある綺世は完成されたストライカーだ。大柄なDF相手に対しても、小さな体格ながら踏ん張りがきく。言葉の壁はあるが、彼は英語を勉強しており、すでに改善されている。戦術的なことはまだスマートホンの翻訳を使っているが、あのパフォーマンスからすると、全てをよく理解しているようだ」。広報担当もこう話している。「綺世と英語だけで全ての会話が成り立つとは言えませんが、いまの彼は大抵のことは理解できています。綺世はミックスゾーンで最もリクエストされる選手です。なぜなら、日本人のジャーナリストや特派員が常にいますから。彼にはいいユーモアがあって、グループ内でもよくやっていますよ。同じ名前の植田直通もいましたが、彼はいつもひとりで本を読んでいました。綺世はもっと社交的です」。夫人と生活する上田は愛車で毎日スタジアムにやってくる。金髪に変えた日本のトップストライカーは外見を重んじるし派手だ。「それが許されるのは、綺世が綺世だからさ。彼は常に自分らしくあり、冗談も好き。その点で彼は一般的な日本人とは違うかもしれない。やや無頓着だが、決して手は抜かない」とデ・ヴルフは話していた。
セルクルには同じく鹿島アントラーズ出身の植田直通も所属していたことがあるが、上田のほうがより社交的だそう。
なお、モナコとセルクルは、ロシアの実業家ドミトリー・リボロフレフ氏が保有している。
◆「上田綺世は社交的、植田直通はぼっち…」 セルクル・ブルッヘの広報が言う(Qoly)
『同じ名前の #植田直通 もいましたが、彼はいつもひとりで本を読んでいました。綺世はもっと社交的です』
— 日刊鹿島アントラーズニュース (@12pointers) April 20, 2023
◆「#上田綺世 は社交的、植田直通はぼっち…」 セルクル・ブルッヘの広報が言う(Qoly) https://t.co/bkXg1qJwSo pic.twitter.com/HEiQxjtF3K