鹿島アントラーズの岩政大樹監督(41)が、今季限りで退任することが3日、分かった。既に、欧州を含めた外国人監督の招聘(しょうへい)に動いているが、他クラブに比べ監督の人選が遅れていることで、来季への補強も出遅れている。
岩政監督は昨夏、クラブ初の欧州人指揮官となったスイス人のレネ・バイラー監督の後を引き継ぎ、鹿島の監督に就任した。途中就任の昨季は、初陣のアビスパ福岡戦で勝利も2勝2敗6分けと勝ちきれなかった。今季も続投し、「新しい鹿島」を掲げ、攻撃の組み立て(ビルドアップ)やボール保持、流動的な攻撃づくりに着手。「ポステコグルー(前横浜F・マリノス監督)が2年でやったことを1年でやる」と意気込んだが、一朝一夕で積み上がるものではなく、理想と現実のギャップは大きかった。
今季も序盤に4連敗を喫し、一時は解任がささやかれる危機もあった。システムを鹿島伝統の「4-4-2」に戻し、堅守を軸にその後は9戦無敗と巻き返したが、首位を狙える勝負どころで神戸、横浜に勝ちきれず、川崎Fにもシーズン2敗。結果的に7季連続で国内タイトルに手が届かず、リーグも5位で終わった。だが、最終戦で先発したFW師岡、日本代表に追加招集されたMF佐野ら、若手選手が芽を出した側面もあった。
岩政監督は最終戦の試合後「2年間、自分なり全てやりきったと思ってますし、ここに僕が来たのは、監督をやりにきたわけじゃなくて、10年間の恩返しをしてきたので、その恩返しという形はもう自分がやりきったというふうに思っています。ここまでのステージはいったん終わりかなとというふうに思ってます」と退任を示唆していた。
◆【鹿島】岩政監督が今季限りで退任 欧州含んだ外国人監督の招へいに動くも人選は遅れ補強進まず(ニッカン)
『ここに僕が来たのは、監督をやりにきたわけじゃなくて、10年間の恩返しをしてきたので、その恩返しという形はもう自分がやりきったというふうに思っています』
— 日刊鹿島アントラーズニュース (@12pointers) December 3, 2023
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