日刊鹿島アントラーズニュース

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2024年2月23日金曜日

◆遠藤航ら欧州で確固たる地位築く日本のボランチ Jリーグで存在感を増す次世代候補4人(Sportiva)






Jリーグの海外移籍候補2~MF編

 日本サッカーは、過去に世界的ボランチを輩出してきた。

 フランクフルトの長谷部誠はその第一人者と言えるだろう。ブンデスリーガではリベロとしても「皇帝」のごときプレーを見せ、戦術的なインテリジェンスは傑出。遠藤保仁とのコンビで、長く日本代表をけん引した。なかでも2018年ロシアワールドカップでのプレーは極まっていた。

「チームを引き回す」

 それがボランチの本分と言えるが、そのバランス感覚は日本人の特性に合っているのかもしれない。

 現在も遠藤航(リバプール)を筆頭に、守田英正(スポルティング)、田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)、旗手怜央(セルティック)、橋本拳人(ウエスカ)は攻守両面でチームを動かしている。それ故に彼らはJリーグ時代、優勝、もしくは優勝に近い戦いの原動力になっている。それぞ、センターバックだったり、元FWだったり、サイドバックもやっていたり、複数のポジションを経験しているのも特徴だ。

 そのMF部門では次世代も育っている。

 昨年9月には、サガン鳥栖から移籍した19歳の福井太智が、バイエルンのトップチームでデビューを飾っている(2026年6月まで契約を延長)。4部バイエルン・ミュンヘンⅡの所属だったが、そのフェーズを超えた。高いレベルでのプレーを求め、今年1月からはポルトガル1部のポルティモネンセに期限付き移籍し、エストレラ 戦で初出場を果たしている。

 今回はMF編として、ボランチを中心に次に欧州へ飛躍するJリーガーを探った――。

 国内トップランナーと言えるMFは、鹿島アントラーズの佐野海舟(23歳)だろう。能力的にはいつでも海を渡れるレベルだ。欧州のボランチは「守りで弱点がないか」を求められるが、その水準をクリアしている。出足の早い潰しで、常にポジションをとる感覚があって、必然的にインターセプトが多くなっている点は魅力だろう。

 佐野はトランジションで質の高い役割を果たせるボランチで、攻撃での効果的なパスも出せる。攻守の回路をつなげられるというのだろうか。アジアカップでは、遠藤、守田、旗手という欧州組との実力差も感じさせたが、欧州の高いレベルに適応することで、その才能はさらに開花するはずだ。





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