日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年8月18日日曜日

◆2013Jリーグ ディビジョン1 第21節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/50351


J1 第21節 アルビレックス新潟戦 マッチレビュー

エース大迫がチームを救う決勝点!試合終了間際の一撃で粘る新潟を振り切る!

リーグ戦直近5試合で1勝1分け3敗と、停滞気味の中で迎えた第21節。新潟をホームに迎えると、終始攻め込む展開を見せた。終盤まで得点できずに苦しんだが、試合終了間際に大迫が挙げた1ゴールで、1-0と完封勝利を収めた。

鹿島は序盤からボールを保持しながらも、シュートまで持ち込めない展開が続いた。しかし、押し込み続けると、徐々にチャンスを作り始める。15分に自陣からのロングボールから前線に飛び出した柴崎がディフェンスラインを抜け出した。ところが、柴崎のトラップがわずかに乱れて、シュートまで持ち込めなかった。30分には中盤の小笠原が糸を引くような絶妙なスルーパスを前線に供給。大迫が抜け出してシュートを放ったが、相手DFのブロックにより、枠を外れてしまった。

前半のアディショナルタイムには、小笠原、ジュニーニョとつないで左サイドに展開。パスを受けた前野が一気にゴール前まで持ち込み、強烈なシュートを放ったが、ボールはポストを叩いて先制点とはならなかった。

スコアレスで迎えた後半は、開始直後の46分に新潟に立て続けにチャンスを作られたが、GK曽ヶ端が好セーブ。守護神の活躍で得点を許さずにいると、再び主導権を握る。50分には、野沢がGKとの一対一の好機を迎えるが、わずかにシュートは外れた。

57分には新潟の川口が2枚目の警告を受けて退場処分となると、鹿島は更に攻勢を強めた。74分には大迫がペナルティエリア内で倒されたが、PKとはならず。76分には途中出場していた本山がゴール前で相手をかわしてシュートを放ったが、GKのセーブに遭ってしまった。

圧倒的に押し込みながら得点できずに終盤を迎えたが、試合終了間際の88分についに歓喜の瞬間を迎えた。左サイドを抜け出した前野がグラウンダーのクロスをゴール前に供給。最後は中央で待ち構えていた大迫が、左足のダイレクトシュートをゴールに突き刺した。

大迫の一発で勝利をつかんだ鹿島は、今季のリーグ戦でのホーム無敗を維持。1週間後に迎える第22節の横浜FM戦もホームでの開催となる。得点できずに苦しんだが、勝ち切った勢いを次節にも持ち込み、絶対に勝たなければいけない試合を制したいものだ。



【この試合のトピックス】
・日本代表のザッケローニ監督が視察に訪れた。
・リーグ戦ホームでの新潟戦はこれで2007シーズン以来、6試合ぶりとなる勝利(直近の過去5試合は2分3敗)。
・大迫が今季9ゴール目。これで昨シーズンに続き、自己最多タイ記録。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・個ではなく、ひとつのユニットとして戦うこと。落ち着いて組み立てよう。
・相手陣内に入ったら、できるだけピッチをワイドに使うこと。
・自分たちのサッカーを信じて、ゲームの主導権を握れ!

アルビレックス新潟:柳下 正明
・守備は粘り強く、相手より多く走ろう。
・必ずチャンスはあるので、それをモノにすること。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・今日は大変な試合になった。内容自体は我々が勝利に値したプレーをしたというわけではないと思う。逆に相手チームを称えないといけない。特に守備の部分では非常に組織的だったし、前半にイエローカード2枚が彼らに出た時点で、それだけ徹底して守備をしっかりやるということが伝わってきた。何度かウチが攻撃に転じようとしたときに、それを止めたり、まずは守備をしっかりやり、1人退場になるという状況にもなったが、それだけ守備をしっかりやっていこうという意図が彼らの方にあったと思う。彼らも4戦負けなしで自信も深めているところもあったし、連動性という部分でも非常に指導されていると実感した。今以上に相手は成長するだろうと思う。ただ、最後はストライカーの大迫が、いなくてはいけない場所にしっかりといた。クロスに対してしっかりと詰めるということをFWはしないといけないので、それをやった成果があったのではないか。今日は本当に大きな勝利だったのではないか。内容的には勝利に値するというほどのものではなかったかもしれないが、非常に重要な勝利だったと思う。

・内容的にはそれほどよくなかったが、今までだと前半が良くて後半に落ちてしまう。あるいは後半の内容があまり良くないということがあった。しかし、今日は前半が良かったが、パスミスが多かった。単調な攻撃が多く、チャンスは作ったがミドルシュートが多かった。あとは相手の両サイドバックがウチの両サイドハーフをつかんでいるが、ウチのハーフがもっと流動的に動けば、マークを外したり、内側に入ることでウチのサイドバックの上がるスペースやボランチの飛び出すスペースを作り出すことができたが、そういったことができなかった。指示は出したが修正ができなかったため、マークにつかれた状態でやってしまった。それをハーフタイムで直す時間があったため要求したら、上手く流動的な部分が出てきた。チームとしてボールを運べる能力、しっかりポゼッションできる技術がある選手がそろっているので、それが持ち味であり、武器でもあるので、それをしっかりしないといけないと選手には伝えた。やっぱり単調な攻撃は我々らしいことではない。後半は修正ができて少しずつボールを運べるようになったし、タイトなマークをしている相手で、彼らはギリギリのところで戦っていたため、退場になったということで我々にとっては少しアドバンテージをもらう形になった。そこで、ボールをもう少し相手のゴール前に運びたいということで本山を入れて、中央を経由しながらサイドをしっかりと使っていった。あとは相手が10人になると両サイドが空くからサイドチェンジを有効に使う。サイドの崩しができるし、得点場面のように前野選手が飛び出し、中央の大迫が決めるという最終的に狙い通りの形にはなった。あとはホームなのでサポーターの後押しが間違いなく選手達に何かのエネルギーを与えたのではないかと思う。

・最後にアントラーズサポーター全員にお願いをしたい。来週末の横浜FM戦は非常に非常に重要な試合となる。皆さんの応援が間違いなく勝敗を分けることになり、勝利は全て皆さんによってもたらされるものになる。来週末の予定をカシマへ来ることにブッキングしてもらい、皆さんの力で私たちに勝利を与えて欲しい。


アルビレックス新潟:柳下 正明
今年は2つ負けているので、同じチームに3つは負けられないということで、選手達は相当激しい、厳しいプレーをしてくれた。前半の終わり頃から向こうも少し疲れが見えて押し込むことができたが、得点までは至らなかった。1人退場したのは、前節に少しカツを入れたのでその分厳しいプレーをした川口は別に良かったと仕方がない。レフェリーにより出る出ないはあるので、今のプレーを続けてくれればもっと成長すると思う。アントラーズの試合を何試合か見て、アウェーとホームではホームの方が前に出てくるパワーがあったので、それを受けてしまうと押し込まれる時間が長いということで、逆に最初から押し込もうということは伝えた。最後のクロスにしても、ラストパスにしても、もっと精度を上げないと。1人少なくなってからもカウンターで何度かチャンスがあったが、ちょっとずれていた。その辺りの精度を上げていけばもっと勝点が取れると思う。(1人退場してからの狙いは)ゲーム中は言えないので、やっている選手たちが感じてくれた。走ることは90分間できる選手たちなので、みんなが話しながら守備の時はバランスを取って、攻撃の時は一気に長い距離を走る。最後まで戦う姿勢を見せてくれたので、勝点0だったが、次の試合につながると思う。やり方はこのまま続ける。得点、勝点3を取るために、もっとラストのところの精度を上げる。あるいはタイミングを合わせることを、やり続けていかなければいけない。

選手コメント

[試合後]

【前野 貴徳】
無失点で終われたし勝利することもでき、素直にうれしい。絶対に勝たないといけない試合だった。クロスはイメージ通り。ヤスがニアで引っ張ってくれ、マイナスにサコが見えた。良く決めてくれたと思う。

【本山 雅志】
勝てて良かった。連敗すると上がるのは難しくなる。上位が勝っているので、次の横浜FMとの試合が大事になる。

【大迫 勇也】
勝つ事ができてホッとしている。ゴール前の仕事に集中し張りついている事だけを考えていた。前の試合が負けていたので、内容より結果。昨日の練習を回避したので、結果を出さなくてはいけないと思っていた。

山村選手、柴崎選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

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