日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年5月7日水曜日

◆2014Jリーグ ディビジョン1 第12節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51144

J1 第12節 名古屋グランパス戦

ダヴィのPKで追いつくも、後半に勝ち越された鹿島。ホームで競り負けて今季2度目の2連敗。

3日に行われた柏戦を0-1で落とし、2位に転落した鹿島が、中2日でのホームゲームに臨んだ。5連戦の4試合目となるJ1第12節、名古屋グランパスとの一戦は、35分に先制を許すと、ダヴィのPKで追いついて前半を終えたものの、後半に勝ち越し点を奪われて1-2で敗戦。リーグ戦2度目の2連敗を喫した。

鹿島は柏戦から先発メンバーを3人入れ替えて、この試合に臨んだ。右サイドバックに西が入り、2試合ぶりに先発復帰。ボランチの梅鉢は今季の公式戦初先発で、2列目にはジャイールが入った。また、柴崎がボランチの1列前、トップ下のポジションで先発し、ブラジル人トリオと攻撃陣を形成した。だが、中盤や前線でボールが収まらず、名古屋にボールをキープされる時間帯が続く。11分には玉田、14分には松田にシュートを打たれたが、曽ヶ端が立ちはだかり、安定したセービングでゴールを許さない。

そして29分、右サイド深くでダヴィがボールを持つと、中央へグラウンダーのパスを通す。走り込んでいた梅鉢が左足ミドルシュートを放ったが、枠の上へ外れた。31分には、ペナルティーエリア手前でダヴィがボールを収めると、後方の柴崎へ落とす。柴崎は右前方へ浮き球のパスを出し、カイオがフリーの状態で反応したものの、ボレーシュートがうまくヒットせず、チャンスを逃してしまった。

少しずつ攻勢をかける鹿島だが、先制点を奪われてしまう。35分、カイオが競り合いでの接触で倒れている間に、左サイドから攻め込まれると、最後は小川にヘディングシュートを決められた。

2試合連続で先制を許した鹿島は、前半のうちに反撃。41分に土居を投入し、中盤の42分、右サイドを駆け上がった西がクロスを上げると、中央での競り合いでダヴィが倒され、PKを得る。自ら得たPKをダヴィがゴール左隅へ沈め、1-1の同点に追いついた。

鹿島は後半、J1通算100試合出場を達成した山本が積極的にオーバーラップするなど、攻勢をかける。しかし、次のゴールは名古屋に生まれた。54分、ショートカウンターを受け、右サイド深くまで攻め込まれると、松田のクロスを玉田に押し込まれた。

再びビハインドを負い、トニーニョ セレーゾ監督は57分に野沢をピッチへ送り出して攻撃陣の活性化を図る。59分には、投入直後の野沢が蹴った右CKを昌子が頭で前方へ落とし、最後は土居がシュート。ボールはゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定で得点は認められなかった。63分と68分には、ダヴィがペナルティーエリア内で粘りを見せ、シュートを放ったが、いずれも枠を捉えることができなかった。鹿島はさらに77分、カイオに代えて豊川を投入し、同点弾を目指す。豊川は後半アディショナルタイム、昌子が頭で落としたボールに反応し、GKの至近距離から左足ボレーシュートを放ったが、惜しくも弾き出されてしまった。

鹿島は最後まで同点に追いつくことができず、試合は1-2で終了。名古屋にホームで敗れ、今季2回目のリーグ戦2連敗となってしまった。次節は中3日で迎えるアウェイゲーム、10日に行われる第13節の川崎フロンターレ戦だ。4月末に始まった5連戦は、連勝スタートに成功したものの、ここまで4試合で2勝2敗となった。勝ち越して連戦を終えるためにも、そして3連敗を阻止するためにも、総力戦で是が非でも勝点3を取りにいかなければならない。



【この試合のトピックス】
・今季、磐田から加入した山本がJ1通算100試合出場を達成した。初出場は磐田所属時の2008年8月9日に行われたJ1第20節の神戸戦。鹿島加入後は、ここまでのリーグ戦全12試合にフル出場している。
・ダヴィがPKを決め、今季のリーグ戦5点目を記録。遠藤と並び、チームトップとなった。
・梅鉢が今季の公式戦初先発を果たした。
・西が2試合ぶりに先発に復帰し、今季のリーグ戦3試合目の出場を果たした。
・ジャイールが第8節の神戸戦以来、リーグ4戦ぶり2試合目の先発出場を果たした。
・豊川が77分に途中出場し、第9節の広島戦以来、リーグ戦3試合ぶりの出場を果たした。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・攻守の切り替えを早くして自分たちでリズムをつくろう。
・慌てる必要はない。落ち着いて戦おう。
・ビルドアップやリスタートはシンプルに、テンポよくやろう。

名古屋グランパス:西野 朗
・左右にしっかり展開して、相手のディフェンスを崩そう。
・相手のショートカウンターに気をつけよう。
・後半もこのままアクションを続けよう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・(選手の入れ替えに関して)限られた選手層の中でチームマネージメントをしなければいけない。遠藤も怪我というわけではないが、疲労があったし、ここで無理をして本当に怪我をされては困るので、大事を取って温存した。中2日、中3日で試合がやってくるので年齢問わず、チーム全体に疲れがある。良く「ベテランの選手たちはできているのに、若い選手ができないのはなぜか」と言われるが、ベテランと言われる選手たちは疲れがあったとしても、自身のパフォーマンスをうまく維持できるだけの経験がある。若い選手は毎試合、ギリギリの部分でやっているので、精神的な疲労で体も疲れてしまう。それは仕方がないこと。
・今日は、中盤に梅鉢を入れて、柴崎、小笠原、梅鉢のトライアングルで連動して欲しかった。梅鉢にはダイナミックな部分を期待したが、早い時間帯にカードをもらったし交代させざるを得なかった。また柴崎は高い位置に入ることで、より前でボールを回せればと思った。なかなか狙い通りとはいかず、残念だったが、選手たちは一生懸命にやってくれた。
・前半、今までだとシンプルにいいリズムでできていたことができなかった。チーム全体として、前半はうまくボールを運べなかった。ボールを丁寧につないでいくのがこのチームのセオリーだが、ロングボールなどが多く、いつも違う感じになった。
・日程や選手の疲労度もチームマネージメントとしては考慮に入れないといけないが、もっと貪欲にハングリーに結果を追求しなければいけない。若いチームなので、学ばなければいけないこともたくさんある。彼らが成長していくのが楽しみだし、期待もしている。
・また相手チームのクオリティーも称えないといけない。特に玉田選手を賞賛したい。彼は危険な選手であると注意していたが、経験値を埋めることはできなかった。ゴールだけではなく、ボールを引き出す動きなどうまくやられた。また相手のDFラインも身長があり、堅固なDFラインだった。しかしもう少しやることはできた。悔いは、残っている。

名古屋グランパス:西野 朗
90分プラス(アディショナルタイム)5分という時間の中で、自分たちがある程度コントロールして試合を進めることが出来た。選手たちはタフなゲームを戦い抜いてくれた。前節の悔しい結果から短い時間でうまく修正して、気持ちも体もリフレッシュして入ってくれたと思う。この勝利は、全員のハードワークの成果。主導権を握る時間が長く、内容も改善してきた。中盤で攻撃を仕掛けるためのポゼッションもあった。今日はワイドにポジションする選手たちのポジショニングを高めに設定することを要求した。このため、縦の推進力が出たし、最終ラインも高くなった。


選手コメント

[試合後]

【梅鉢 貴秀】
特に普段と違う指示が出ていたわけではない。後ろから攻撃陣をサポートして、ボランチの2人でバイタルエリアをケアする。玉田選手が中央を使ってくることはわかっていた。自分たちの前でボールを持たれる分には問題ないと思っていたが、くさびに入られてから、僕らが少し後手になってしまった。チーム全体のポジショニングが良くなかったし、1人ひとりがボールホルダーに寄せきれなかったというところで、余裕を持ってボールを前に運ばせてしまった。(早い段階での交代となったが)イエローカードをもらったし、チームが疲れていることはわかっていて、その中でフレッシュな状態である自分が何か違いを作れればと思っていたけれど、実力不足です。

【野沢 拓也】
連戦で結果が出ていないのは、本当に悔しい。今日も内容がどうのこうのというより、ホームで勝てなかったことが悔しい。相手が前半からポゼッションしてきて、なかなか攻めることができていなかった。自分が入ることで、うまく連携できれば良かったが、できずに終わってしまった。連戦の中で疲れているということは、本当に言い訳にならない。グラウンドに立った以上は、若いからどうのこうの、ということも関係ない。本当に、ホームで勝てないのは悔しい。今日だけじゃないけど、悔しい。

【土居 聖真】
後半はオープンな試合になって、先に点を取った方が勝つという感じだった。そこで点を取られてしまったのが苦しかった。ボランチのところや玉田選手がタメを作って、ワイドに広げるという部分をうまくやられすぎたけど、うまく耐えてもいた。チャンスらしいチャンスもあって攻め込めたが、点を取る能力が足りないだけだったかなと思う。(前半途中での交代出場となったが)出る準備はしていた。急ではあったけど、やることは変わらないと思っていた。

昌子選手、山本選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

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