
日刊鹿島アントラーズニュース
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2015年3月1日日曜日
◆C大阪・アウトゥオリ監督「大事なのはメンタル、勝負強さ、効率的な戦い方」/独占インタビュー(2)(サンスポ)
パウロ・アウトゥオリ新監督はJ2を戦い抜くために目下、チームの土台作りを急ピッチで進めている。その中核となるのが、右ひざ半月板負傷からの完全復活を期しているキャプテン・山口蛍だろう。2014年ブラジルワールドカップ全3試合先発を果たし、次世代の日本代表のダイナモと期待されながら、昨季後半を棒に振り、チームのJ1残留に貢献できなかった。新指揮官もリベンジを目論むこの男を大黒柱に据えて、チーム全体を連動させながら、真の勝負強さを持った集団へとセレッソ大阪を変貌させていくつもりだ。
――長期離脱から復帰した山口蛍選手への期待はいかがですか?
「やはり彼は『差』をつけられる格の違う選手。クオリティも非常に高く、間違いなく偉大な選手だと思います。彼がボールを持った時は本当に安心して見てられる。どの監督も一番欲しい選手じゃないかと思いますね。中盤のポジションは流動的なので、彼はアンカー的ではありながら、自由に移動していい。1人1人がチームにおける攻守の役割は違いますが、全てに関わっていかなければいけないのがサッカーなんで。タカ(扇原貴宏)や(長谷川)アーリア(ジャスール)に関してもそれは言えますし、練習試合でもうまくやれていると思います」
――昨季失点が多かった守備陣については?
「ディフェンス陣は私のコンセプトを非常によく理解してくれていると思います。練習試合でも手堅く安定した面が出て、手ごたえを感じています。前線の選手たちがクリエイティブなプレーを見せようと思ったら、後ろの安定感は不可欠。それがあって初めて前線が自由にプレーができると。『後ろが安定しているから大丈夫だ』と攻撃陣が思えれば、ミスを恐れず、より堂々とプレーできると思いますね」
――今季のJ2での勝ち点目標はありますか? 2014年にJ1自動昇格を果たした湘南ベルマーレは100超、松本山雅も80超の勝ち点を稼ぎましたが。
「勝ち点を設定するとそれに囚われてしまう。僕は1試合1試合、高いインテンシティー(強度)で出し切ってほしいと選手たちに伝えています。インテンシティーというのはフィジカルの部分だけではなくて、頭を使うという意味も含めてですね。最近4~5年のJ2昇格チームの勝ち点は見ましたが、昨季の湘南の数字はノーマルではない気がした。ガンバ大阪が2013年に昇格した時は勝ち点80台ですからね。昨季の湘南は開幕から凄まじい勢いで連勝した。それは大きいですね。ガンバが昨年のJ1で3冠を取れたのも、10試合以上無敗で戦っていたからだと思います。シーズンの中でそういう勢いに乗れれば、自信にもつながるし、J1昇格につながる可能性も高まる。チームも成長すると思います」
――アウトゥオリ監督のJ1昇格への3条件を挙げるとしたら何でしょう?
「何よりも大事なのはメンタルです。2つ目が本当の意味での勝負強さ。そして最後が効率的な戦い方ができるかどうかですね。サッカーはいいプレーをするだけで終わってはいけない。ゲームを支配していい内容を見せても、最終的にフィニッシュに結びつけられない試合は効率的でなかったということになる。やはり内容がよかったと言えるのは結果が伴ってこそ。そこを肝に銘じてシーズンを戦っていきたいです」
――今季J2で勢いに乗ってJ1昇格できれば、来季J1でいきなり優勝という昨季のガンバ大阪のようなことができるのでは? セレッソにはそれだけのポテンシャルがありますよね。
「そうですね。ガンバのよかったところはJ2に降格しても、チームのベースを大きく変えなかったこと。同じメンバーでJ2を戦い切ったことがカギになったのかなと。J1復帰後を考えてあえてそういう体制を取ったから、1年での3冠達成につながったんじゃないかとできたんじゃないかと思います。我々も重要なのは、単に昇格するだけではなく、J1昇格した時にどれだけ固いベースを作りあげているのか。それができれば、もう後退はないと思います。セレッソが今やるべきなのは、とにかく好不調の波を止めること。そのうえで上昇気流に乗せなければいけません。今季、固いベースを作ることは何よりも重要です。途中で路線を変えてしまうと、いわゆるフルーツサラダみたいになってしまう。いろんなものが混じり合って、何を食べているのかが分からなくなるという意味です。ぶれずに貫く道を持つこと。それが今後の成長、いい歴史を作ることにつながると私は強く考えます」
――それと同時に、サポーターは第2第3の香川真司(ドルトムント)や乾貴士(フランクフルト)、清武弘嗣(ハノーバー)、柿谷曜一朗(バーゼル)を輩出してほしいという期待も抱いています。
「若い選手であっても底力を見せつけてくれれば、彼らのような爆発は起こり得る。僕自身も若手を融合させながらチームを作り上げていくつもりです。後ろに下がるようなことのないように細心の注意を払いながら、若い選手を引き上げていきたいです。とにかく今、セレッソはクラブとしての真価が問われている。応援してくださる方々の期待を裏切らないように、今季はベストを尽くしたいと思います」(Goal.com)
元川悦子
1967年長野県松本市生まれ。94年からサッカー取材に携わる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォロー。特に日本代表は練習にせっせと通い、アウェー戦も全て現地取材している。近著に「日本初の韓国代表フィジカルコーチ 池田誠剛の生きざま 日本人として韓国代表で戦う理由」(カンゼン刊)がある。
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