日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年4月13日月曜日

◆2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第5節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51552

J1 1st 第5節 vs 新潟

土居が同点弾も、逆転には至らず。鹿島、ホームで新潟と引き分け。



ホームで3連勝を果たすことはできなかった。鳥栖と広州恒大を破り、2連勝で4月の3戦目に臨んだ鹿島は、J1 1st 第5節で新潟と対戦。前半に先制を許し、後半開始早々に土居が同点弾を決めたが、逆転には至らず。1-1の引き分けに終わった。





4月に入って2連勝と上昇気流に乗りつつある鹿島が、ホーム3連戦を締めくくる一戦に臨んだ。「まだ何も成し遂げていない」と気を引き締めたトニーニョ セレーゾ監督は、広州恒大戦で劇的ゴールを決めた高崎を1トップに据え、カイオが出場停止の2列目には、金崎と土居、そして遠藤を並べた。ボランチから下は最近2試合と同じメンバーで、柴崎と梅鉢がボランチコンビを組み、最終ラインは右から西、ファンソッコ、昌子、山本が並ぶ。そしてゴールマウスには、曽ヶ端が立ちはだかる。





前日まで降り続けた雨は、試合日に合わせたかのように止んだ。好天に恵まれたカシマスタジアムで、19時に試合開始のホイッスルが鳴った。サポーターの声援を背に、鹿島は立ち上がりからチャンスを演出する。まずは4分、右サイドをオーバーラップした西がグラウンダーのクロスを蹴り込むと、土居がペナルティーエリア内でボールを収める。土居は巧みなトラップで前を向き、マークを振り切って右足シュートを放ったが、惜しくも枠の左へ逸れてしまった。





中盤で出足の早いプレスをかけてくる新潟に対し、鹿島はなかなか効果的な攻撃を仕掛けることができない。13分には、遠藤がこぼれ球を拾い、左足ミドルシュートを放ったものの、相手GKにキャッチされてしまった。激しいボディコンタクトを厭わない相手に、鹿島の選手たちも粘り強く応戦。ファウルをあまり取らない判定基準の下、拮抗した展開で、互いに決定機を迎えることなく時計の針は進んでいった。





一進一退の攻防のまま、スコアレスで前半が終わるかに思われたが、先制点は新潟のものだった。41分、最終ラインの背後へのパスを出されると、ペナルティーエリア外へ飛び出した曽ヶ端がクリア。しかしボールは、相手選手と競り合っていたファンソッコに当たって後方へ流れる。こぼれ球をラファエル シルバに拾われ、ドリブルで持ち込まれてシュートを決められてしまった。思いがけない形で先制を許し、鹿島は1点ビハインドでハーフタイムを迎えた。





後半開始時から、セレーゾ監督はファン ソッコに代えて植田をピッチに送り出した。すると、ホイッスルから10数秒で、電光石火の同点弾が生まれる。キックオフから最終ラインに戻したボールを受けた植田が、持ち前のキック力を生かしてペナルティーエリア内へフィード。高崎が反応し、粘り強く競り合って胸でボールを落とすと、走り込んでいた土居が左足シュートを決めた。土居の今季リーグ戦初ゴールで、鹿島がスコアを1-1とした。



同点弾の勢いに乗って、鹿島はさらに畳みかける。51分には、柴崎が左サイドから蹴ったFKを山本がバックヘッドで合わせ、相手GKが弾いたところを植田が詰めてゴールネットを揺らしたが、その前にホイッスル。逆転弾は認められなかった。さらに58分にも、柴崎のインターセプトから、ペナルティーエリア内でパスを受けた高崎が強烈な左足シュートで枠を捉えたが、相手GKにセーブされてしまった。





60分以降は、前半同様に拮抗した展開となった。激しいボディコンタクトの応酬となり、決定機は少ないながらも、密度の濃い試合が繰り広げられた。セレーゾ監督は打開を図るべく、68分に中村を投入。攻撃陣の配置を変えて、逆転弾を目指した。山本が何度もオーバーラップして突破口を見出そうとしたが、なかなかチャンスを作り出すことができない。





終盤は新潟にゴールへ迫られる場面もあったが、スコアは動かず、1-1のままタイムアップ。鹿島はホームで3連勝とはならず、新潟と勝ち点1を分け合った。次戦は、16日に行われるJ1 1st 第6節の柏戦だ。中3日で迎えるアウェイゲームだが、総力戦で勝利を掴み、再び走り始めなければならない。





【この試合のトピックス】
・土居が今季のリーグ戦初ゴールを決めた。
・昌子がフル出場。J1通算50試合出場を達成した。
・高崎がJ1 1st 第4節の名古屋戦以来、2試合ぶりの先発出場を果たした。
・赤崎が、3月4日のAFCチャンピオンズリーグ グループステージ第2節FCソウル戦以来のベンチ入りを果たした。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・コンパクトな形を意識しつつ、セカンドボールをより自分たちのものにしていこう。
・もっと落ち着いてボールをつないでいこう。単調な攻撃は効果的ではない。
・難しいことはせず、まずはシンプルなプレーを徹底しよう。

アルビレックス新潟:柳下 正明
・守備はマークが決まったら責任を持って対応すること。集中を切らさない。
・攻撃はDFの背後を狙いながらスペースを効果的に使おう。
・ファイトしよう。球際に負けず残り45分を戦おう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・(攻守の切り替えが若干遅かったが)さらに言えば、パスを4、5本すらつなぐことができなかった。ボールを奪取するために必死でやっていて、落ち着いてボールをグランダーでつなげればよかったと思う。ロングボールを入れることで、確かにシュートまでいき、得点を奪うこともできたけど、我々が目指しているものではない。原因はいろいろ考えられる。体力、精神的な疲労もあると思う。技術的にボールの当たりが悪い日もあるだろう。何人かの選手は本来のプレーが見せられていなかった。もう少し自分たちでボールを持つ時間を増やせればよかったと思う。
・最後の10分は相手の圧力があって、相手の方がスタンディングした状態でプレーし続けていた。しかし、90分を通してみれば、今日の結果は妥当だと思う。ただし、ホームでやっているチームは常に自分たちのリズムで戦わなくてはいけない。今日はGKからFWまで、落ち着きがなかった印象。アウェイでプレーしているようだった。
・(柴崎選手について)私の評価のなかで、柴崎はプロ意識の高い選手。クラブハウスにも一番にくる選手の一人だし、どんな練習でも、いやな顔せず一生懸命取り組んでいる。常に向上心を持ち、自分がレベルアップするための努力を惜しまない選手だ。技術レベルも高く、サッカーセンスもある。今では日本代表の一員にもなりつつある。選手の成熟度は年齢とは関係ない。今までは、自分がどこかへたどり着くための努力だったと思うが、キャプテンとなればチームの顔になるので組織全体を見て発言していかなくてはいけない。選手としてだけでなく、人間として成長するきっかけになると思う。

アルビレックス新潟:柳下 正明
後半の残り20分から25分の他はアントラーズの選手のボール際、マーキングが厳しく、選手たちが慌ててミスする場面が見られた。スタートから今までやってきたことが出し切れていないように感じた。アントラーズはサイドバックが攻撃のとき高い位置にくるので、そのサイドを突こうという狙い通り1点目を取ることができた。非常にいい形だったと思う。後半のキックオフ直後、うちのCB2人だけが眠っていたことが非常に残念。それでも選手たちは一生懸命やってくれた。

選手コメント

[試合後]

【遠藤 康】
マンマークで来る相手でガチガチの試合になったけど、どこかで1つマークを外せばチャンスを作れたと思う。内容通りの結果だと思う。チームとして、長いボールを蹴ることが多かった。パスをもらいに来る選手がもっと多くて良い。ロングボールに頼ってしまうと、うちの良さが出ない。

【植田 直通】
得点の場面は、最初に大きく蹴り出そうと思っただけ。時間帯を考えてもラッキーだったし、結果がついてきて良かった。やられているという感じはあまりなく、落ち着いてプレーできたけど、危ない場面もあった。まだまだ、改善しなければいけない。

【梅鉢 貴秀】
ホームで勝ち切りたかったけど、後半は流れも良くなかった。最後は危ない場面もあったし、引き分けで納得しなければいけない試合かなと思う。決して負け試合ではなかったと思うけど、勝ち切るだけの力がなかった。

土居選手と昌子選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。

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