「とてもエネルギュシュで教育熱心の校長だったのに、どこで魔がさしたのか」
過去7回も全国大会に茨城県代表として出場するなど、サッカーの強豪校としても知られる学校法人鹿島学園(茨城県・鹿嶋市)理事長で鹿島学園高校校長の余湖三千雄容疑者が、4月1日、茨城県警に強姦致傷と逮捕監禁容疑で逮捕された。冒頭の言葉は校長を良く知る学校関係者の声だ。
「被害女性の年齢や素性は警察か一切明かしていないため判然とはしていないが、女性は容疑者の知人で約1か月の怪我だという。3月31日の夜11時過ぎ容疑者の自宅で起こした不祥事だということです」(地元記者)
Jリーガーを多数輩出
鹿島学園は1989年開校されたが経営陣が2度変わり、予備校の早慶外語ゼミを経営していた余湖容疑者が1999年経営権を得て経営に乗り出した。
「もともと農業や建設関係などの仕事を転々として、苦労人から教育畑に入った人物。しかし経営の才能はあったのかスポーツの強豪校として学校を育てあげた。しかも生徒らの勉学指導も熱心で今年は東大合格者も出したほとだ」(教育関係者)
しかし、それだけの経営手腕を持ち、自ら叩き上げ人生から学校経営者になっただけに激しい一面も持ち合わせていた。
「学校経営を引き継いだときには大胆な教員リストラを行い、教職員らと何年も対立した。そこを乗り越えてスポーツ強豪校を作り上げた」(同)
鹿島学園がサッカー強豪校となったのは、やはり同じ鹿島に本拠地を持つ鹿島アントラーズのユースの選手たちを積極的に引き受けたことだ。その成果もあってか卒業生たちには鹿島アントラーズ、水戸ホーリホックほかJリーガーを数多く輩出している。そのため全国から鹿島学園を希望する中学生が数多くいるという。
座右の銘は「不屈の闘志」
そんな学校に仕上げたのに、今回の不祥事。
「本人も罪を認めているので起訴は間違いないでしょう。しかし警察ではほかにも余罪はないかどうかも含め、さらに慎重に捜査を進めているようです」(全国紙社会部記者)
余湖容疑者の座右の銘ともいうべき言葉は「不屈の闘志」。まさに、そのチャレンジ精神で今日までの成功があったのだろうが、最後は大きく躓いてしまった。そしてこの事件を契機にすべての役職を解任された。
しかし何と言ってもこの事件の特異さは余湖容疑者が71歳という年齢での強姦致傷だ。容疑者が特別体力を持った人物なのか、あるいは今のシルバーパワーがすごいのか。それとも、まだ表に出ない他の複雑な背景があるのか。
過去7回も全国大会に茨城県代表として出場するなど、サッカーの強豪校としても知られる学校法人鹿島学園(茨城県・鹿嶋市)理事長で鹿島学園高校校長の余湖三千雄容疑者が、4月1日、茨城県警に強姦致傷と逮捕監禁容疑で逮捕された。冒頭の言葉は校長を良く知る学校関係者の声だ。
「被害女性の年齢や素性は警察か一切明かしていないため判然とはしていないが、女性は容疑者の知人で約1か月の怪我だという。3月31日の夜11時過ぎ容疑者の自宅で起こした不祥事だということです」(地元記者)
Jリーガーを多数輩出
鹿島学園は1989年開校されたが経営陣が2度変わり、予備校の早慶外語ゼミを経営していた余湖容疑者が1999年経営権を得て経営に乗り出した。
「もともと農業や建設関係などの仕事を転々として、苦労人から教育畑に入った人物。しかし経営の才能はあったのかスポーツの強豪校として学校を育てあげた。しかも生徒らの勉学指導も熱心で今年は東大合格者も出したほとだ」(教育関係者)
しかし、それだけの経営手腕を持ち、自ら叩き上げ人生から学校経営者になっただけに激しい一面も持ち合わせていた。
「学校経営を引き継いだときには大胆な教員リストラを行い、教職員らと何年も対立した。そこを乗り越えてスポーツ強豪校を作り上げた」(同)
鹿島学園がサッカー強豪校となったのは、やはり同じ鹿島に本拠地を持つ鹿島アントラーズのユースの選手たちを積極的に引き受けたことだ。その成果もあってか卒業生たちには鹿島アントラーズ、水戸ホーリホックほかJリーガーを数多く輩出している。そのため全国から鹿島学園を希望する中学生が数多くいるという。
座右の銘は「不屈の闘志」
そんな学校に仕上げたのに、今回の不祥事。
「本人も罪を認めているので起訴は間違いないでしょう。しかし警察ではほかにも余罪はないかどうかも含め、さらに慎重に捜査を進めているようです」(全国紙社会部記者)
余湖容疑者の座右の銘ともいうべき言葉は「不屈の闘志」。まさに、そのチャレンジ精神で今日までの成功があったのだろうが、最後は大きく躓いてしまった。そしてこの事件を契機にすべての役職を解任された。
しかし何と言ってもこの事件の特異さは余湖容疑者が71歳という年齢での強姦致傷だ。容疑者が特別体力を持った人物なのか、あるいは今のシルバーパワーがすごいのか。それとも、まだ表に出ない他の複雑な背景があるのか。
田村建雄(たむらたてお)1950年生まれ。地方新聞記者から週刊誌記者に。現在は月刊誌、夕刊紙などに政治、事件記事など寄稿。著書に『ドキュメント外国人犯罪』『中国人毒婦の告白』など多数。