[4.16 J1第1ステージ第6節 柏1-3鹿島 柏]
キャプテンマークを巻いた22歳がピッチの上で躍動した。鹿島アントラーズのMF柴崎岳は前半アディショナルタイムにFKからDF植田直通の先制点をアシスト。後半はMF青木剛とダブルボランチを組み、何度となく長い距離を走って前線に顔を出した。
「タイミングよく上がることができたし、チャンスも何度かつくれた」。攻撃の起点となり、おとりになる動き出しも見せるなど、豊富な運動量でピッチを駆けた。
植田のプロ初ゴールをアシストしたFKについては「多少高めのボールだったけど、植田が身体能力を生かして決めてくれた。植田の身体能力が集約されたゴールだった」とコメント。ヘディングシュートを決めた20歳の後輩を称えた。
この日は日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督も視察に訪れていた。日本代表について「ここ数年、FKから得点がほとんど入っていない」と、セットプレーの精度を課題に挙げる代表監督の前で見せたアシスト。それでも柴崎は「確率としては2本に1本ぐらいしか、いいボールを上げられていない。どんどん確率を高めていきたいし、毎回毎回いいボールを上げられるように練習したい」と貪欲に話していた。
(取材・文 西山紘平)