日刊鹿島アントラーズニュース
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2015年7月30日木曜日
◆【浦和】興梠、東アジア杯で10番背負う心境明かす(報知)
http://www.hochi.co.jp/soccer/japan/20150730-OHT1T50051.html
◆J1第2ステージ第5節 浦和1―1甲府(29日・埼玉スタジアム)
サッカーの東アジア杯に出場する浦和の日本代表FW興梠慎三(28)が、同杯で背番号10を背負う心境を明かした。29日のホーム甲府戦後、「ものすごく似合わない番号ですけど…」と苦笑いしながらも、「期待されていると思う。それに恥じないプレーをしたい。一つのチャンスだと思って結果を出さないといけない」と意気込んだ。
鹿島時代は好んで13番を背負った。元日本代表の柳沢敦氏(現鹿島コーチ)から譲り受ける形で2008年に伝統の番号選んだ。今回、チームの中心を表すナンバー10を与えられたが、「番号はこだわっていない」と告白。「貪欲にゴールを狙いたい、と言いたいが自分はそういうプレーヤーではない。(代表選手)1人1人の特徴を生かしたい」とポストプレーで周りを生かす浦和同様に献身的な動きでハリル・ジャパンに貢献することを誓っていた。
◆ジーコ氏、連盟に候補推薦求める FIFA会長選で(トーチュウ)
http://www.chunichi.co.jp/s/chuspo/article/2015072901001114.html
【サンパウロ共同】サッカーの元ブラジル代表で日本代表監督を務めたジーコ氏が国際サッカー連盟(FIFA)会長選の出馬を目指し、ブラジル連盟に会長候補として自身を推薦するよう求める文書を送ったとブラジルのテレビ局グロボ(電子版)が28日に報じた。
ジーコ氏は「私はブラジル人で私のサッカー人生は常にブラジルが中心にあった。だからこそ連盟を尊重するが、いつまでも待てるわけではない。もし反応がないなら別の手段を考える」と述べた。
現行の規定ではFIFA加盟5協会の推薦がないと立候補できない。
◆鹿島・石井監督の会見で起きた拍手。 “ジーコ・スピリット”は再び宿るか。(NumberWeb)
http://number.bunshun.jp/articles/-/823827
カップ戦ならともかく、リーグ戦でこれほど拍手が起こるのも珍しい。
鹿島アントラーズの新指揮官、石井正忠監督の記者会見のことだ。
過去2年無冠に終わり、今季も中位に甘んじていたトニーニョ・セレーゾ前監督が解任され、急きょコーチから昇格することになったのは、7月21日のことだった。
そのわずか4日後に迎えたFC東京戦。試合前にはゴール裏のサポーターが新監督を勇気づける横断幕を数多く掲げ、ゲームも鹿島が2-1でFC東京を振り切った。
報道陣から石井監督に贈られた拍手は、デビュー戦を白星で飾ったことへの祝福であり、常勝軍団の再建というミッションを託された、クラブ史上ふたり目の日本人監督へのエールであり、人間味あふれた記者会見に対する賞賛でもあっただろう。
目尻の下がった優しい表情と「ホッとしている」という言葉で始まった会見は、随所に本音が見え隠れして、聞いていて微笑を誘われるものだった。
「やっぱりかなりの重圧で、逃げたいというわけではないが、そういう気持ちもちょっと」
「この何日間、振り返ろうとしても、あっという間に時間が過ぎてしまった」
「時間をおいてゆっくりやりたかったなっていうところからの気持ちなんじゃないかと」
そんな微笑ましい会見の中で、個人的に強く耳に残ったのは「ジーコから受けた影響は何か」という質問に対する答えだ。新監督はきっぱりと言った。
紅白戦であっても、勝負にこだわるジーコ・スピリット。
「勝負に対する厳しさ、戦う姿勢ですね。ミニゲームであっても、紅白戦であっても、勝負にこだわるところ。その姿勢は教わりました。そこはうちのカラーでもあるので意識しているつもりです」
公式戦はもちろんのこと、トレーニングの一環であるミニゲームも紅白戦も、勝負と名のつくものにはすべて勝つ。絶対に負けたくない。
選手、スタッフの一人ひとりに激しく脈打つ勝利へのこだわり、あるいは勝者のメンタリティ――。それこそが、このクラブに息づく「ジーコ・スピリット」と呼ばれる精神だろう。
何度も世代交代を乗り越え、黄金時代を築き上げた。
そこで思い出したのは、昨季限りで現役を退いたアントラーズのOB、中田浩二さんの言葉だ。中田さんは入団当時の練習の雰囲気について、こんな風に言っていた。
「紅白戦では削られるし、怒られるし、本番さながらに言い合いやケンカが始まるし。最初はやっぱり怖かったですよ。でも、そんな厳しい環境でできたのは幸せでした。怒られることによって“なにくそ”っていう気持ちが芽生えたし、あの環境で練習できたから試合で自分のプレーが出せた。だって、公式戦よりも紅白戦のほうが激しいんだから」
中田さんは、こうも言っていた。
「勝利へのこだわりというのは、自分で感じ取らなければいけないことだし、言われたところで自分が感じなければ意味がない。先輩たちは本当に勝利にこだわっていたし、公式戦に出られなくても黙々と練習していた。例えば、コーチから“ベテランは上がっていいぞ”っていう声が掛かったのに、先輩たちは上がらない。そういう姿を見て、僕らも学んでいったんです」
もっとも、練習を切り上げなかった先輩たちも、それを見て学んだという後輩たちも、「ジーコ・スピリット」や「勝者のメンタリティ」を簡単に手に入れたわけではない。
ジーコが夏に引退した'94年と翌'95年は無冠に終わり、'03年から'06年までの4シーズンも主要タイトルから見放されている。
だが、いずれの時代も世代交代の波を乗り越え、「強い鹿島」を取り戻し、黄金時代を築き上げた。こうした成功体験こそが、クラブの財産だろう。
“セレーゾ・チルドレン”の代表格、土居聖真。
アントラーズが現在、再び困難な時期を迎えているのは、間違いない。ここ5年で内田篤人、大岩剛、新井場徹、興梠慎三、岩政大樹、大迫勇也、中田浩二といった主力選手が次々とチームを離れ、とりわけ昨季はトニーニョ・セレーゾ前監督によって20代前半の選手たちがスタメンに抜擢されるようになった。
「常勝軍団って言われるプレッシャーは、少なからずあります」
そう明かしたのは、“セレーゾ・チルドレン”の代表格であり、アカデミー育ちの23歳、トップ下を務める土居聖真である。だが彼は、それを打ち消すように続けた。
「でも、それを背負いながら力に変えていくしか道はないと思うし、今は苦しい時期を迎えていますけど、たくさんもがいて、乗り越えたときに初めて常勝軍団になれるんじゃないかなって。
(ジーコ・スピリットや勝者のメンタリティを)教えてくれる人は誰もいないし、教えてもらうものでもないと思う。自分で掴みとって、身につけていかなければならないもの。そのためには本当に勝つしかないと思います」
石井監督はさっそく紅白戦でのスライディングを解禁。
土居と同じく昨季、トニーニョ・セレーゾ前監督によってセンターバックに抜擢された22歳の昌子源は、逆に「プレッシャーはない」と言った。だが、その思いには土居と通ずるものがある。
「プレッシャー自体はそんなに感じてないです。そもそも、自分たちは常勝軍団じゃないと思っていますから。16個ものタイトルを獲って黄金時代を築いたのは先輩たちであって、僕らではない。そこにすがっていてもダメだし、僕らは今恥ずかしい結果しか残せていないので、再びそこに行くために、このメンバーで何かを築きたい、何かを変えていきたいっていう気持ちがすごくあります」
アントラーズの創設メンバーとしてジーコとともにプレーし、その哲学に間近で接した石井監督は、さっそく紅白戦でケガ防止のために禁止していたスライディングを解禁したという。そのようにして彼は、チームに今一度激しさや厳しさ、勝利への飽くなき執念を、あの手この手で植えつけていくはずだ。
だが、鹿島の未来を担う若者たちはすでに分かっている。それは監督に教えてもらうものでなく、自分たちで気づき、身につけていくものだということを。
柴崎岳のミドルシュートで先制し、後半に入って一度は追いつかれたFC東京戦。81分にコーナーキックから昌子が叩き込んだ決勝ゴールには、わずかではあるが「ジーコ・スピリット」が宿っていたような気がする。
◆全得点絡んだ!柴崎 2戦3発と代表合流前に“完全復活”(スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/07/30/kiji/K20150730010834810.html
J1第2S第5節 鹿島3―0鳥栖 (7月29日 ベアスタ)
完全復調だ。鹿島のMF柴崎は2得点に加え、後半44分の赤崎のゴールも縦パスで起点となり、またしても全得点に絡んだ。「前線の選手の良さを出せた。この2試合でコンデションを上げていくプランだったので良かった」。2戦3発の活躍を冷静に振り返った。
左足第5中足骨を痛め、前節25日のFC東京戦で5試合ぶりに先発出場。この日が復帰2戦目だった。復帰前の21日にはトニーニョ・セレーゾ前監督が解任。チームはそこから2連勝だ。「監督解任が一つの起爆剤となったのは間違いない」。前節から中3日での試合だったが、後半ロスタイムの2点目のゴールは前線のMFカイオを追い越す動きから生まれたもの。終盤でも運動量は落ちなかった。「東アジアではしっかり勝って結果を出したい」と代表の中心選手としての自覚をにじませた。
◆鹿島・柴崎、2戦連発で2連勝「監督解任が起爆剤に」(サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20150730/jle15073004000005-n1.html
明治安田J1第2ステージ第5節(29日、鳥栖0-3鹿島、ベアスタ)引き分けが濃厚だった空気を一撃で変えた。後半42分、日本代表MF柴崎が右足ミドルで先制。1点を追加後のロスタイムには自身この日2点目を奪い、故障から復帰して2戦連発で存在感を示した。チームもセレーゾ前監督を解任後に2連勝。柴崎は「監督解任が起爆剤になっているのは間違いない。これを最低ラインにしないと」と表情を引き締めた。
◆鹿島、終了間際3発快勝 柴崎2ゴール/鳥-鹿5節(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1514419.html
<J1:鳥栖0-3鹿島>◇第5節◇29日◇ベアスタ
鹿島は日本代表MF柴崎岳(23)からのパスで何度もチャンスをつくった。
柴崎は自らミドルで狙うなど序盤から飛ばした。一方、鳥栖は何度もカウンターで襲いかかった。だが前半はお互い決め手を欠き0-0で折り返した。
後半もお互いカウンターなどで勝機を見いだしたがかみ合わない。だが鹿島が後半の猛攻で勝利した。同42分、柴崎が先制弾。同44分にFW赤崎秀平(23)が加点した。終了間際にも柴崎が加点。3-0で鳥栖に快勝した。
◆鹿島柴崎、後半42分から2発「決められて良かった」(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1514947.html
<J1:鳥栖0-3鹿島>◇第5節◇29日◇ベアスタ
日本代表MF柴崎岳(23)が2戦連発の2得点で鹿島の2連勝に貢献した。
0-0で迎えた後半42分。MFカイオのバックパスに走り込み弾丸シュートで先制。同ロスタイム5分にダメ押しの3点目を決めた。後半44分のFW赤崎秀平(23)のゴールも柴崎のパスが起点だった。
3得点にからむ大活躍に「自分の力で2点を決められて良かった」。東アジア杯(中国・武漢)へ、「しっかり調整し、北朝鮮や韓国に勝っていきたい」と意気込んだ。
◆柴崎岳、J1初の1試合2発に「多少興奮している」(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?168298-168298-fl
[7.29 J1第2ステージ第5節 鳥栖0-3鹿島 ベアスタ]
鹿島アントラーズはアウェーでサガン鳥栖と対戦し、後半42分からの3ゴールで3-0と快勝した。これで石井正忠監督就任後、2連勝。一方の鳥栖は3試合ぶりの黒星で5試合勝ちなし(3分2敗)となった。
鹿島は前半1分、復帰2戦目のMF柴崎岳がいきなり右足でミドルシュートを狙うが、ゴール左へ。同13分には今季初先発となったFWダヴィが柴崎のスルーパスに反応。ゴール前に抜け出し、左足でシュートを打ったが、GK赤星拓の好セーブに阻まれた。
前半終了間際には立て続けにセットプレーからチャンスをつくる。前半40分、柴崎の左CKにDF山本脩斗が頭で合わせるが、ゴールライン上でDFがクリア。同41分にもMF小笠原満男の右CKから再び山本がヘディングシュートを放つが、またもDF菊地直哉がゴールライン上でクリアした。
決定機をつくりながら1点が遠い鹿島。後半も試合の主導権を握り、立ち上がりから攻め込むが、後半2分、ダヴィのバイシクルシュートはGKの正面を突いた。劣勢の展開ながら粘り強く耐えていた鳥栖だが、後半40分、GKの赤星が負傷交代となるアクシデント。急きょGK藤嶋栄介がゴールマウスを守るが、その直後だった。
鹿島は後半42分、MFカイオがマイナスに戻したボールを柴崎が右足ミドルでゴールに叩き込み、待望の先制点。同44分にはCKのセカンドボールを拾った柴崎の絶妙なスルーパスに抜け出したMF遠藤康がゴール前に折り返し、FW赤崎秀平が右足で押し込んだ。
終了間際の連続ゴールで勝利をたぐり寄せた鹿島。さらに後半アディショナルタイム、カイオからパスを受けた柴崎が自身2得点目となるダメ押しゴールを決め、終わってみれば3-0の完勝をおさめた。
2得点の柴崎は試合後のインタビューで「記憶が正しければ初めてのことなので、多少興奮しているけど、チームのみんなの力があったからだと思う」とコメント。12年11月3日のナビスコ杯決勝では2ゴールを決め、チームを優勝に導いている柴崎だが、リーグ戦での1試合2得点は初めてだった。
監督交代後の2連勝について「前にも増して一体感があると思うし、みんなが鹿島のためにというスピリットでやれていると思う」と手応えを深める柴崎は自身もケガから復帰後2戦連発と調子を上げている。明日30日には日本代表の一員として東アジア杯に出場するため中国へ出発する。「この2試合、ケガから明けて、いい調整ができたと思うので、日本代表でも自分の力を国のために使いたいと思う」と意気込んでいた。
◆2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第5節(オフィシャル)
http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51600
J1 2nd 第5節 vsサガン鳥栖
柴崎が2ゴール!赤崎も決めた!終盤のゴールラッシュで鹿島が鳥栖を粉砕、今季初の連勝!
鹿島が、今季初のリーグ戦2連勝を果たした。石井監督の就任2戦目、J1 2nd 第5節のサガン鳥栖戦に臨むと、87分に柴崎、89分に赤崎、そして後半アディショナルタイムに再び柴崎と、終盤に3ゴールを畳みかけて3-0と快勝した。
鹿島は25日のJ1 2nd 第4節で、FC東京を2-1で破った。約1か月ぶりに復帰した柴崎のミドルシュート、そして昌子のヘディングシュートが、カシマスタジアムに歓喜をもたらした。4日前に就任したばかりの石井監督の初陣で勝ち点3を獲得し、少しばかりの安堵と自信、そして手応えを掴むことができた。
それから中3日で迎える今節に向け、石井監督は引き続き、実戦形式のトレーニングに時間を割き、コンビネーションの成熟に腐心した。様々な組み合わせでの選手起用が競争意識を高め、グラウンドは活気に満ちていた。赤崎が「これを継続しないと」と言えば、土居も「今だけじゃなくて、今後もずっと忘れずにやっていかないといけない」と口を揃える。そして、約2か月ぶりに先発の座を掴んだ曽ヶ端は「ここから先が大事になる」と、静かに決意を語った。
手応えと自信をより強く、大きくするために、重要な一戦。石井監督は、先発メンバーを前節から3人入れ替えた。右サイドハーフに金崎が入り、3試合ぶりに先発復帰。GKに曽ヶ端、最終ラインは右から伊東、ファン ソッコ、昌子、山本が並ぶ。ボランチは柴崎と小笠原のペア、2列目には金崎の他、中央に本山、左に中村が入った。そして前線は、ダヴィが務める。
厳しい暑さに見舞われた、ベストアメニティスタジアム。平日のナイトゲーム、はるばる鳥栖まで駆けつけたサポーターは、人数では鳥栖のスタンドに劣りながらも、熱い思いをピッチへと注いだ。地元九州出身、久々の先発となった本山、そして負傷した去年10月の先発となったダヴィへ、繰り返しチャントが送られた。
19時4分、キックオフを告げるホイッスルが鳴った。鹿島は開始1分、柴崎が思い切りよくロングシュートを放ち、ゴールへの意欲を示す。その後は拮抗した展開となり、立ち上がり10分に決定機が生まれることはなかった。鹿島は両サイドを起点にゴール前への進入を狙ったものの、なかなか突破口とならなかった。
そんな中、最初の決定機は14分に生まれた。自陣右サイドでボールを拾った柴崎が、背後から相手のプレスを受けたが倒れることなく、ドリブルで前方へ持ち出す。次の刹那、狙いすました浮き球のスルーパスを通すと、ダヴィが相手GKと1対1のチャンスを迎えたが、惜しくもシュートは阻まれてしまった。
開始15分以降は、鹿島がボールポゼッション率を高めていった。19分に、昌子のクリアがゴール方向へ飛んで肝を冷やす場面はあったが、鳥栖に決定機を作らせることなく、時計の針を進めていった。
前半ラスト15分は、比較的オープンな展開に。数多くのチャンスを作り出したのは鹿島だった。まずは34分、右サイドで中村が意表を突いたループパスを出し、伊東がオーバーラップ。最終ラインの背後を取り、中央へ折り返すと、ダヴィを経由して金崎がシュートを放ったが、GKにキャッチされてしまった。さらに37分にも、巧みなダブルタッチでペナルティーエリアを縦へ抜け出した中村が、フリーで待っていた本山へ折り返したものの、シュートを打つ前に相手にカットされてしまった。この時間帯、中村と伊東を経由したパス交換からチャンスを作っていた。
終盤には立て続けにCKのチャンスを掴み、山本のヘディングシュートが枠を捉える場面もあったが、ゴールライン上でブロックされた。鹿島は最後の一線を破れず、前半はスコアレスで終了した。
0-0で迎えた後半、鹿島は立ち上がりから攻勢をかける。まずは47分、ダヴィがオーバーヘッドで枠を捉えたが、GKにキャッチされた。その直後には、ダヴィが左サイドからのスルーパスに反応し、飛び出してきたGKと1対1となる場面を迎えたが、これも生かすことができない。
前半同様に立ち上がりをスコアレスで終えると、その後は一進一退の展開となった。石井監督は膠着状態を打破すべく、59分に赤崎、70分にカイオを投入。攻撃陣を入れ替えてゴールを目指した。ダヴィに代わって前線に入った赤崎は、持ち前のフリーランで再三にわたって最終ラインの背後を突き、相手に脅威を与えていく。
すると80分、赤崎が柴崎からの浮き球のパスに反応。GKの前でトラップ、シュートに持ち込んだプレーはオフサイドとなったが、直後にも同じような形でペナルティーエリアへ突進すると、GKとDFが交錯してしまう。鳥栖GK赤星が負傷交代することとなり、スタジアムは騒然とした雰囲気となった。
試合が再開したのは、85分。そしてここから、鹿島のゴールラッシュが始まった。まずは87分、右サイドを金崎が抜け出すと、グラウンダーのクロスはファーサイドへ。ボールを収めたカイオが後方へ戻し、走り込んでいたのは柴崎だった。右足を一閃、強烈なシュートをゴールに突き刺し、ついに均衡を破った。
鹿島は攻撃の手を緩めない。2分後の89分には、ペナルティーエリア右手前から柴崎が縦パスを出すと、山本が咄嗟の判断でスルー。途中出場の遠藤がその背後でボールを受けると、ゴールライン際から右足で中央へグラウンダーのパスを送る。赤崎が押し込んで2点目を奪った。2-0。電光石火の連続ゴールで、鹿島がリードを広げた。
6分と表示された後半アディショナルタイム、ゴールラッシュを締めくくったのは、やはり背番号20だった。ペナルティーエリア左側に入ってDFと競り合い、強靭なボディバランスでマークを外すと、GKをあざ笑うかのようなグラウンダーのシュートをゴール左隅へと届けた。コース取り、タイミング、全てが完璧な一撃で、鹿島が勝利を決定付けた。
ベアスタに刻まれた、3-0のスコア。鹿島がアウェイで快勝し、今季のリーグ戦初の2連勝を果たした。はるばる鳥栖まで駆けつけたサポーターは、歓喜を歌って勝利を祝った。
リーグ戦は、しばしのインターバルを迎える。次戦は2週間後、8月12日のJ1 2nd 第6節、サンフレッチェ広島戦だ。2ndステージ首位を走る相手とのアウェイゲーム、勝ち点差は5。ステージ序盤戦の大一番となる。就任から9日間で2試合を戦い、2連勝を果たした指揮官が、2週間の準備期間でどのようなチームを構築するか。注目だ。
【この試合のトピックス】
・今季のリーグ戦で初の連勝を果たした。
・今季のリーグ戦では、鳥栖に2連勝となった。
・リーグでのアウェイ鳥栖戦は3シーズン連続負けなしで、昨季に続いての勝利を挙げた。
・リーグでの鳥栖との通算戦績が、初めて五分となった(3勝2分3敗)。
・柴崎が、リーグ戦では自身初の1試合2ゴールを記録。2試合連続のゴールで、今季のゴール数を5に伸ばした。
・赤崎が、6月27日のJ1 1st 第17節川崎F戦以来、5試合ぶりのゴールを決めた。今季リーグ戦5ゴール目で、昨季の記録に並んだ。
・ダヴィが、昨年10月18日のJ1第28節柏戦で負傷して以来、649日ぶりに先発出場した。
・本山が、リーグ戦では2013年5月18日のJ1第12節名古屋戦以来、802日ぶりの先発出場を果たした。
・金崎が、7月15日のJ1 2nd 第2節清水戦以来、3試合ぶりに先発出場した。
監督コメント
[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・相手の早いカウンターをしっかりケアすること。リスクマネージメントをしながらの攻撃を意識しよう。
・もう少しボールスピードを上げて、相手に負荷をかけながらビルドアップしよう。
・後半45分、集中を切らさず戦うこと。
サガン鳥栖:森下 仁志
・守備は集中力を切らさず粘り強くすること。
・守備の時、ディフェンスラインは下がりすぎないこと。
・攻撃はもっとサイドチェンジを増やすこと。
・シュートで終わること。
[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
前半は良い形で試合を運べなかったが、DFが前線の選手を信頼して、慌てずに対応してくれた。前半は自分たちらしいサッカーを見せることができなかった。後半は、相手を押し込む形を作れて、交代選手によって前線に動きが出てきたので、アグレッシブなサッカーを見せられたと思っている。前半の守備の部分があまり良くなかったのは、ボールを取りに行く形やタイミングを自分がうまく示せなかったことが要因だと思う。そこを反省して、次の試合に進みたい。
サガン鳥栖:森下 仁志
暑い平日のナイトゲームで、たくさんの方に来ていただいて、感謝している。選手は2週間で6試合目ということで、厳しい日程の中、いろいろなアクシデントもあった中でよく戦ってくれたと思う。結果は自分の責任なので、選手には少しでも早く回復してもらって、次へ臨んでもらいたい。
選手コメント
[試合後]
【柴崎 岳】
自信になる勝ち方だと思う。最終的には3ゴールが決まったが、全員が集中して守備をしたことが結果につながったと思う。終盤はスペースが空いてきていたので、クオリティと精度の高さを見せることで、試合を決められると思っていた。この2連勝で満足してはいけない。
【赤崎 秀平】
ハーフタイムに「準備をしておけ」と言われていた。良い感じで試合に入れたと思う。どうしても勝ちたかった。個人的にもなかなかゴールがなかったので、決めることができて良かった。ゴールを決め続けないと試合に出られない。精一杯、やっていきたい。
【小笠原 満男】
もっと楽に勝たなければいけない。まだ2連勝しただけ。これから勝ち続けられるように頑張る。
伊東選手、本山選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。
2015年7月29日水曜日
◆【奥野サッカー道】子供たちを大きく成長させる一期一会(報知)
http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20150728-OHT1T50197.html
猛暑が続く日々ですが、子供たちは待望の夏休みに突入しました。サッカー少年少女にとっては、大きく成長するきっかけにもなる期間です。一つの例としてサッカーキャンプがあります。先日、私も指導しているスクールの子供たちと、鹿島で1泊2日のキャンプを行ってきました。
「一期一会」をテーマに、スタジアムなどを見学し、Jリーグ開催日に行われているマッチデー(少年サッカー大会)にも出場。夜には鹿島対F東京戦を観戦して、子供たちは大興奮でした。翌日は幸運なことに鹿島の選手の好意で、即席のサッカー教室が行われました。現役選手によるFKやボレーシュートに子供たちは目を丸くし、目をキラキラさせながら話を聞いていました。
私は同じ時間を共有してきた仲間たちへの感謝の気持ちでいっぱいになりました。サッカーを通じて感じてきた「繋(つな)がること」の喜びを再確認できました。子供たちはクラブハウスでの買い物もお小遣いとにらめっこしながら吟味。上級生が下級生の面倒を自然と見てくれました。
技術だけでなく、自立、仲間との協力、何より大切な「夢に向かって努力すること」の素晴らしさを学ぶ2日間となりました。子供たちが帰りのバスから降りてくる姿は、前日とは違い実に堂々としていました。解散後、親とうれしそうに話している姿のほほ笑ましさに、普段写真を撮らない私もいつの間にかシャッターを押していました。私自身、“今”に夢中になることで『一期一会』を肌で感じられた貴重な体験となりました。(前山形監督・奥野僚右)
◆語学力は大事! 内田が子どもたちに助言「英語はやっておいたほうがいい」(サッカーキング)
http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20150728/334762.html
ドイツでの5年間を振り返る内田篤人 [写真]=新井賢一
シャルケに所属するDF内田篤人が、28日に発売された『サッカーキング・ジュニア』内のインタビューで、子どもたちに英語力の重要性を説いた。
シャルケですでに5シーズンを過ごした内田だが、当初は海外移籍を考えていなかったという。いろいろな人との出会いの中で「外に出てみようかな」と心境に変化が生まれた。
いざドイツへと渡ると、言葉の壁を痛感。「ラウール(ゴンサレス)、(マヌエル)ノイアーといったいい選手に囲まれてプレーできましたし、通訳をつけなかったから、もうやるしかなかったです」と当時を振り返る。
中学レベル程度の英語力だった内田は、自身の経験から「やっぱり子どものうちに、特に英語はやっておいたほうがいいですよ。それに中学、高校の勉強をちゃんとやっておけば、たいていはなんとかなるかなと思います」と日頃の学業にしっかりと取り組み、語学を身につけておいたほうがいいと助言した。
また小学生時代は、「夕飯の時間にお姉ちゃんが迎えに来るまでずーっと遊んでいた」という活発な少年で、宿題が終わると外へと飛び出していたようだ。
「ゲームはしなかったですね。僕、サッカー以外もいろいろやっていて。月曜日に子ども会のソフトボール、火曜日にナイターのサッカー、水曜日にソフトボール、木曜日にサッカー、金曜日にソフトボール、それで土日はサッカーみたいな(笑)」
その他、ドッヂボールやバスケットボールなどで遊んでいた内田は、「今はもうサッカー以外では引きこもっていますから(笑)」と生活の変化を語りながら、「でも、身体を動かすのは子どもの時は大事だから。毎日がトレーニングみたいなものだったと思う」と、遊びを通じて体力をつけて欲しいと子どもたちに呼びかけた。
小学生のためのサッカー情報誌『サッカーキング・ジュニア』は、すべてにルビを配し、読者である小学生が読みやすいように工夫されている。同時に、一般的なサッカー誌よりも文字数を減らしイラストや図解、写真などを多く使用。本誌内では「うっちー先生のお悩み相談」も掲載されている。
◆最先端のMRI導入 J1鹿島の整形外科 診察は予約制 来月3日開院(茨城新聞)
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14379973302419
サッカーJ1鹿島アントラーズの本拠地、県立カシマサッカースタジアム(鹿嶋市神向寺)敷地内に8月3日に開院する整形外科・リハビリテーション科「アントラーズスポーツクリニック」(加川瑞夫院長)が27日、報道陣に公開された。施設には最先端の磁気共鳴画像装置(MRI)やリハビリ機器が設置される。診察は鹿島アントラーズのチームドクターらが行い、プロスポーツ選手に施してきた高度な医療が地域住民に還元される。
同クリニックに導入されるMRIは最高クラスのもので、導入している病院は大学病院など中心に全国で約500台、県内では十数台程度。鮮明な画像撮影が可能で、医師は細かな情報を基に治療できる。主に脳血管の撮影に使用されており、小規模な整形外科の分野で導入している病院は少ない。
MRI室の内装はサッカーグラウンドの芝をイメージした緑色を基調としており、同クリニックの杉山城太事務長は「治療のキックオフをここからという願いを込めた」と説明した。
診察日は同スタジアムで試合のない月-土曜日で、当面は混雑を避けるため予約制を採る。詳細は28日に公開される同クリニックのホームページhttp://www.antlerssc.com(藤崎徹)
◆東アジア杯に臨む日本代表の背番号が発表…興梠が「10」、武藤は「18」(サッカーキング)
http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20150728/334712.html
東アジアカップに臨む武藤(左)と興梠(右)[写真]=Getty Images
日本サッカー協会は28日、EAFF東アジアカップ2015に臨む日本代表メンバーの背番号を発表した。
今大会は国内組が中心となり、背番号「10」は興梠慎三がつけることとなった。今季、浦和レッズでブレイクしたFW武藤雄樹は「18」、湘南ベルマーレのMF遠藤航は「21」をつける。
日本代表は、2013年に韓国で開催された前回大会で初優勝。今大会は日本、中国、韓国、北朝鮮の4チームによって総当り戦が行われる。連覇を目指す日本代表は、8月2日に北朝鮮と、同5日に韓国と、同9日に中国と対戦する。
東アジアカップ,東アジアカップ 日本代表,日本代表 メンバー,サムライブルー,ハリルジャパン
各選手の背番号は以下のとおり。
▼GK
1 東口順昭(ガンバ大阪)
12 西川周作(浦和レッズ)
23 権田修一(FC東京)
▼DF
4 水本裕貴(サンフレッチェ広島)
15 丹羽大輝(ガンバ大阪)
5 槙野智章(浦和レッズ)
6 森重真人(FC東京)
3 太田宏介(FC東京)
22 米倉恒貴(ガンバ大阪)
14 藤春廣輝(ガンバ大阪)
21 遠藤航(湘南ベルマーレ)
▼MF
8 柏木陽介(浦和レッズ)
18 武藤雄樹(浦和レッズ)
16 山口蛍(セレッソ大阪)
17 米本拓司(FC東京)
2 谷口彰悟(川崎フロンターレ)
7 柴崎岳(鹿島アントラーズ)
▼FW
10 興梠慎三(浦和レッズ)
13 倉田秋(ガンバ大阪)
9 永井謙佑(名古屋グランパス)
20 川又堅碁(名古屋グランパス)
11 宇佐美貴史(ガンバ大阪)
19 浅野拓磨(サンフレッチェ広島)
◆鹿島 29日鳥栖戦で9カ月ぶりにダヴィ先発復帰へ(スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/07/29/kiji/K20150729010830550.html
鹿島FWダヴィが鳥栖戦で、左膝を負傷した昨年10月18日の柏戦以来、約9カ月ぶりに先発復帰する可能性が出てきた。
セットプレー練習で主力組に入った。ここまで4試合に途中出場しており「日に日にコンディションは良くなっています」と、復調を感じ取っている。昨季はチーム最多タイとなる10得点を決めており、「(ゴールを)どんどん狙っていきたい」と力強かった。
◆鹿島柴崎、勝ち点3置きみやげに代表へ/鳥-鹿5節(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1514419.html
<J1:鳥栖-鹿島>◇第5節◇29日◇ベアスタ
19時キックオフ。
【鳥栖】2ndステージ初戦で勝ってから4戦勝ちなし。4戦3得点と決定力不足に陥っている。29日鹿島戦は、右太ももを痛めて離脱していたFW豊田陽平(30)の復帰が勝敗のカギを握る。
【鹿島】荒療治で息を吹き返して連勝を狙う。前節25日の東京戦を前にトニーニョ・セレーゾ前監督を解任。コーチから昇格した石井正忠新監督が「原点回帰」し、球際勝負と攻守の切り替えの速さを徹底させて初采配で白星をつかんだ。
先月20日の横浜戦を最後に欠場していた日本代表MF柴崎も復帰。いきなりの1得点1アシストで、苦しむチームに勝利をもたらした。痛めていた左足第5中足骨は問題なく、鳥栖戦も先発出場する見通し。翌30日に出発する東アジア杯(中国・武漢)へ、勝ち点3を置きみやげにする。
2015年7月28日火曜日
◆[クラブユース選手権(U-18)]「共鳴」して決めた先制点!千葉県1部Lの千葉U-18が、プレミアEAST首位の鹿島ユース撃破!!(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?168146-168146-fl
[7.26 日本クラブユース選手権(U-18)大会決勝T1回戦 鹿島ユース 0-2 千葉U-18 宮城総合]
26日、第39回日本クラブユース選手権(U-18)大会は決勝トーナメント1回戦を行い、プレミアリーグEASTで現在首位の鹿島アントラーズユース(茨城)と千葉県1部リーグに所属するジェフユナイテッド千葉U-18(千葉)が対戦。千葉がMF大塚一輝(3年)とMF氣田亮真(3年)のゴールによって2-0で勝ち、昨年に続くベスト8進出を決めた。千葉は28日の準々決勝で柏U-18(千葉)と戦う。
0-0の後半4分、千葉はまさに理想通りの形でゴールを奪い取った。右中間から仕掛けたFW中村駿太郎(2年)が強引に突破を図ると、それを追い越す形でフォローしたMF齋藤拓海(3年)がDFと競りながら右足でラストパスを入れる。ニアサイドで潰れた選手の後ろから走り込んできたのは「自分は走ることしかできない。チームのために犠牲心というか、チームのために人の倍走ることを意識しています」という大塚。「SBの裏まで入ってくれるというところが自分たちの狙っている形。(齋藤)拓海がいいところに入ってくれて前でFWが潰れてくれて、自分は押し込むだけでした」と右足ダイレクトで合わせた一撃が堅守・鹿島のゴールを破った。
このプレーの直前にはGK辻周吾(3年)のフィード一本で氣田が左サイドを抜け出すなど、相手の隙の突くプレーをしていた千葉。五輪代表コーチや千葉トップチーム監督などを歴任してきた江尻篤彦監督は「サッカーの本質である粘り強く、どこでやられても結局最後ゴール割られなければいいという話や一瞬の隙を突けるようにという話をしてきた。後半の立ち上がり、GKからの10番(氣田)への長いボール、あれでリズムが後半作れたと思う。そういう相手の隙を逃さずにやるというのは今のサッカーでは必要なこと。それに対して選手たちが少しずつ分かり始めてきた」と選手たちに目を細める。そしてゴールシーンは、今年U-18チームの監督に就任した江尻監督がまさに求めていた部分。「あれは自分が目指していたところ。点を取るというイメージをみんなが『共鳴』できた。リスクをかけてでも行かなければいけない。そういうところ(相手見て攻めたり、リスクをかけて攻める点)が伝わってきている」と会心の一撃に頷いていた。
対戦した鹿島は東の優勝候補。これまで運動量、球際の部分などサッカーのベースにある部分で相手に差をつけてきた。それでも熊谷浩二監督が「(自分たちが)動くことができませんでした。(この夏に)もう一段階レベルアップしなければならない」と説明したように、真夏の連戦でこの日は動ける選手と動けない選手とが出てしまっていたという鹿島。前からのディフェンスで相手を飲み込むのではなく、引き気味に守ってあえて我慢比べに持ち込むことを選択した。ポゼッションを許した千葉に縦パスを狙われ、氣田のドリブルに手こずるシーンもあったが、それでも鹿島はU-18日本代表のCB町田浩樹(3年)やCB中野純(3年)、MF千葉健太主将(3年)が要所を封じてシュートを全く打たせなかった。逆に鹿島はギアを上げた際にはしっかりとシュートにまで持ち込んで見せる。だが後半立ち上がりに連続してクロスからチャンスを迎えたが、決め切ることができない。逆に直後に失点して追う展開となってしまった。
1点を追う鹿島は187cmFW垣田裕暉(3年)をターゲットとしたパワフルな攻撃。千葉は相手のキーマンに空中戦で競り負けることもあったが、長谷川雄介(3年)と柳田健太郎(2年)の両CBがよく食い下がって制空権を完全には渡さなかった。そしてセカンドボールをMF横山玄徳(3年)や大塚が良く拾って連続攻撃を許さない。19分、鹿島は右クロスから垣田が右足で狙ったが、千葉GK辻が反応。ゴール前のこぼれ球を鹿島が詰めようとしたが、千葉はいち早く反応した右SB角谷拓海(3年)がかき出して窮地を逃れる。22分にも左クロスから鹿島MF平戸太貴(3年)が放ったヘディングシュートがゴール左上隅を捉えたものの、辻が右手ワンハンドでセーブ。鹿島はセカンドボールで千葉に粘られ、またスペースを活かして攻め返してくる相手を飲み込むことができない。
千葉ゴールを脅かすシーンをつくるものの、追いつくことのできない鹿島は終盤、CB町田も前線に上げてパワープレー。だが千葉は後半アディショナルタイム、ゴール正面右寄りの位置でFKを獲得すると、氣田が右足でゴール左隅へ決めて勝負を決定づけた。辻は「相手はプレミア首位で自分たちは県リーグでリーグのレベルは違いますし、周りの人とかアントラーズの人も『アントラーズが勝つでしょう』と思っていると思って、それが逆に気合に繋がって、最後まで走り切って結果もついてきたのかなと思います。攻撃も、守備もみんな細かいところまでやってくれていたので、良かった。自分たちは走るサッカーだけれど、アントラーズも走るサッカーで球際強く来ると聞いていた。そこで負けたら自分たちの良さも出ないし、相手にペース持っていかれると思った。暑いんですけど、でもベンチにも仲間たちがいるので、そこは走り切って疲れたら交代してそれでどんどん走ってという。後のことは気にしないで全力で走って相手を上回ることができた」と喜んだ。
千葉はチームの柱であるU-18日本代表CB岡野洵(3年)が体調不良による欠場が続くが、その穴を全員で埋めている。江尻監督は「勝因は鹿島よりも走れていたかなと思います。チームの中心の選手がいなくてもみんなが一体感もってやれば、できるんだということを掴んでくれたと思う。ひとりに頼るんじゃなくてみんなで戦うんだということはボクも(現役時代から)やってきて必要でしたし、世の中に出るためには絶対に必要だと思っている」。復帰を目指す岡野のためにも、全員が助け合って手にしたベスト8。江尻監督は「今やっていることをボクらは継続するだけ。良くても悪くてもボクらは続けるだけなので、それで今この時の、一番大切な18歳の夏をみんながいい経験できればいい」と微笑んだ。これで今大会は千葉県1部に所属するチームが、高校年代最高峰のプレミアリーグ勢相手に2勝。存在感を示している千葉の次の対戦相手はまたプレミアリーグ勢で同県のライバル・柏U-18。大塚は「この暑い中、自分たちがどれだけ走るかというのが課題。チーム全体で相手よりも走るということをしなければアントラーズ戦みたいな試合はできない。去年ベスト8だったのでベスト4へ行きたいです」と意気込んだ。「勝ったら焼肉だ!」と盛り上がった鹿島戦とまた違い、自然とモチベーション高まる試合でも千葉らしく走って、相手の隙を突いて白星を掴み取る。
(取材・文 吉田太郎)
◆鹿島、カシマスタジアムの診療所公開(サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20150727/jle15072720130004-n1.html
サッカーJ1鹿島の本拠地である茨城県鹿嶋市のカシマスタジアムに、8月開設される「アントラーズスポーツクリニック」が27日、磁気共鳴画像装置(MRI)を備えた検査室などを公開した。地域の医師不足解消に貢献する狙いもある。
クリニックは整形外科とリハビリテーション科からなる。検査室の床や壁の一部は、サッカーのピッチの芝をイメージした緑色に塗られている。MRIの導入により細かいけがの早期発見も期待できるとしている。
J1鹿島チーフドクターの山藤崇医師(40)は「けがの診断から復帰までを診ることができる。チームのノウハウをそのまま地域に還元したい」と意気込みを語った。(共同)
2015年7月27日月曜日
◆田代2戦連発!C大阪が磐田との2位3位対決制す(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?168083-168083-fl
[7.26 J2第26節 磐田0-1C大阪 ヤマハ]
2位ジュビロ磐田と3位セレッソ大阪の直接対決は、アウェーのC大阪がFW田代有三の2戦連発弾で1-0で競り勝ち、2連勝を飾った。磐田は今季2度目となる2連敗。首位・大宮との勝ち点差が「14」に開いた一方、C大阪には勝ち点3差まで詰め寄られた。
C大阪は前半7分、カウンターからMFパブロのスルーパスをPA内左で受けた田代が鋭い切り返しから左足を振り抜き、角度のない位置からゴール右隅へ流し込んだ。同9分にはパブロの右足ミドルが右ポストを直撃。いい入りを見せたが、その後は磐田の反撃に耐える時間が続いた。
再三、両サイドからのクロスをFWジェイに合わせる磐田。190cmの長身FWが空中戦で強さを発揮し、前半34分にはDF駒野友一の左クロスに飛び込んだが、ヘディングシュートはクロスバーを越えた。
後半に入ると、磐田がさらに攻勢に出る。後半18分、MF太田吉彰の右クロスにジェイが頭で合わせるが、GKの正面。同32分にも左クロスからジェイがヘディングで叩き付けたが、GK丹野研太の好セーブに阻まれた。
どうしても1点が遠い磐田。後半アディショナルタイムのCKのチャンスにはGKカミンスキーも相手ゴール前に上がったが、得点には結びつかず、最後までゴールネットを揺らすことができなかった。
決勝点となった田代は試合後のインタビューで「押し込まれる時間が長かったけど、最後まで耐えて完封できて、次につながる1勝だと思う」と胸を張り、「まだ3位だし、(勝ち点差は)ちょっと縮まったけど、次の試合が大事になる。切り替えて次に臨みたい」と、すぐに視線を前に向けていた。
◆散歩道:インドネシアにサッカー用品贈る 鹿嶋 /茨城(毎日)
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20150726ddlk08040051000c.html
サッカーJ1の鹿島アントラーズは25日、鹿嶋市神向寺の県立カシマサッカースタジアムで、インドネシアの子供たちに贈るサッカー用品を国際協力機構(JICA)に託した。
昨年、JICAの広報活動「なんとかしなきゃ!プロジェクト」のメンバーとなったアントラーズ初の活動の一環。県立鉾田二高のサッカー部も協力して、中古のユニホームやシューズ、ボールなど500点以上を集めた。この日は、FC東京戦のキックオフ前に贈呈式があり、アントラーズの井畑滋社長からJICAの芳賀克彦所長に目録が手渡された。芳賀所長は「北スマトラ州北タパヌリ県の子供たちに元気を届けます」と話した。【岩本直紀】
◆[クラブユース選手権U-18]千葉県1部L所属の千葉U-18、プリンス勢の甲府U-18、仙台ユースがプレミア勢撃破して8強進出!(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?168091-168091-fl
第39回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会
第39回日本クラブユース選手権は26日、決勝トーナメント1回戦を行った。9チームが残っていたプレミアリーグ勢は3チームがプリンスリーグ勢や県リーグ勢に敗退。波乱が続出する結果となっている。
プレミアリーグEASTで首位の鹿島アントラーズユース(茨城)はジェフユナイテッド千葉U-18(千葉)と対戦。連戦の疲れからか、運動量を欠いた鹿島は我慢比べに持ち込んだが、チャンスを活かすことができない。千葉は後半4分、人数をかけた攻撃から最後はMF齋藤拓海の折り返しをMF大塚一輝が右足ダイレクトで決めて先制する。鹿島の反撃を豊富な運動量によるプレスとGK辻周吾の好守やCB長谷川雄介、CB柳田健太郎らの空中戦の奮闘などで踏ん張った千葉は後半アディショナルタイムにFW氣田亮真が右足FKをゴール左隅へ決めて2-0。千葉県1部リーグの千葉が昨年に続く8強進出を決めた。
またプレミアリーグWESTのヴィッセル神戸U-18(兵庫)とプリンスリーグ関東勢のヴァンフォーレ甲府U-18(山梨)との一戦は前半5分、中盤を突破したMF中坂勇哉が左足ミドルを叩き込んで神戸が先制。直後にも決定機を作り出すなど、序盤は神戸が主導権を握ったが、5バックが1対1で強さを発揮し、ボールを握る時間も伸ばす甲府は前半終了間際にMF川手秀斗の右サイドからのラストパスをFW土屋真輝が右足ダイレクトでゴールへ流し込んで同点に追いついた。そして甲府はセットプレーから決勝点。後半33分、U-18日本代表候補MF末木裕也の左FKをファーサイドのMF西海那音が頭でゴールへ叩き込んだ。神戸の終盤の反撃をU-18日本代表候補GK中村将中心に守りぬいた甲府が2-1で競り勝ち、初の8強進出を果たした。
またプレミアリーグEASTの清水エスパルスユース(静岡)と対戦したプリンスリーグ東北勢・ベガルタ仙台ユース(宮城)は相手を110分間無得点に抑えてPK戦に持ち込むと、PK戦でGK田中勘太が好セーブを見せて8-7で競り勝った。
そのほか、プレミアリーグ勢同士の対戦となった名古屋グランパスU18(愛知)対FC東京U-18(東京)戦はMF川崎健太郎の先制ゴールなどによって名古屋が5-1で快勝。サンフレッチェ広島ユース(広島)対コンサドーレ札幌U-18(北海道)戦は2-2の延長前半6分に広島MF前田武勇が勝ち越しゴールを決めたが、直後に札幌FW菅大輝がこの日2点目のゴールを決めて3-3とする。PK戦の結果、5-4で札幌が準々決勝進出を決めた。
昨年のプレミアリーグEAST優勝チーム、柏レイソルU-18(千葉)は大谷京平の先制ゴールなどによって横浜FCユース(神奈川)に3-0で快勝。同じくプレミアリーグEASTの大宮アルディージャユース(埼玉)はU-18日本代表MF黒川淳史の2得点などによって川崎フロンターレU-18(神奈川)に4-1で快勝した。また初出場のV・ファーレン長崎U-18(長崎)と対戦した横浜F・マリノスユース(神奈川)は有馬弦希の先制ゴールやMF遠藤渓太の4試合連続ゴールなどによって4-0で勝利している。
準々決勝は28日に行われ、横浜FMと甲府、柏と千葉、名古屋と仙台、大宮と札幌がそれぞれ対戦する。
【決勝トーナメント1回戦】(7月26日)
[県立敷島]
横浜F・マリノスユース 4-0 V・ファーレン長崎U-18
[横]有馬弦希(27分)、遠藤渓太(61分)、中杉雄貴(73分)、西浦英伸(84分)
柏レイソルU-18 3-0 横浜FCユース
[柏]大谷京平(45分+2)、浮田健誠(47分)、下澤悠太(71分)
[宮城総合]
ヴィッセル神戸U-18 1-2 ヴァンフォーレ甲府U-18
[神]中坂勇哉(5分)
[甲]土屋真輝(43分)、西海那音(78分)
鹿島アントラーズユース 0-2 ジェフユナイテッド千葉U-18
[千]大塚一輝(49分)、氣田亮真(90分+3)
[前橋総合]
名古屋グランパスU18 5-1 FC東京U-18
[名]川崎健太郎(10分)、北野晴矢(59分)、森晃太2(68、90分+4)、梶山幹太(72分)
[東]大熊健太(76分)
川崎フロンターレU-18 1-4 大宮アルディージャユース
[川]瀬川ヤーシャ(57分)
[大]黒川淳史2(5、13分)、藤沼拓夢(19分)、川田拳登(26分)
[NTT図南]
ベガルタ仙台ユース 0-0(PK8-7)清水エスパルスユース
サンフレッチェ広島ユース 3-3(PK4-5)コンサドーレ札幌U-18
[広]長沼洋一(4分)、竹本雄飛(39分)、前田武勇(96分)
[札]菅大輝2(12、97分)、徳田勘太(25分)
[写真]鹿島ユースvs千葉U-18
2015年7月26日日曜日
◆内田篤人と清武弘嗣が『やべっちFC』新企画に登場…代表の裏話や未来を語る(サッカーキング)
http://www.soccer-king.jp/news/japan/japan_other/20150725/334158.html
『やべっちFC』の企画“質問するっち”に登場する内田と清武
7月26日にテレビ朝日系列で放送される『やべっちF.C.~日本サッカー応援宣言~』で、シャルケに所属する日本代表DF内田篤人とハノーファーに所属する同代表MF清武弘嗣が、今月からスタートした同番組の新企画“質問するっち”に登場する。
7月5日に同企画が初めて放送された際には川崎フロンターレ所属のFW大久保嘉人がインタビュアーとなり、ドルトムント所属のMF香川真司に質問をぶつけたことが話題となったが、今回は現在負傷によりチームを離れている両名が登場する。
今オフにはリハビリをともにしたという両選手が、ブンデスリーガでのプレーや日本代表の裏話、さらには未来について大いに語る内容となっている。先輩である内田からの問いかけには清武から意外な答えが飛び出す。
仲の良い2人の大盛り上がりとなったトークは26日深夜0時30分から放送の「やべっちF.C.」で放送される。
◆漏れなかった内田結婚 代表選手の絆…岡崎「前々から聞いていた」(スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/05/28/kiji/K20150528010434470.html
ドイツ1部リーグ、ブンデスリーガのマインツに所属する日本代表FW岡崎慎司(29)が28日、羽田空港着の航空機で帰国。日本代表DF内田篤人(27=シャルケ)の電撃結婚を「前々から聞いていた」と明かして祝福した。
内田は25日夜に所属事務所を通じて一般女性との結婚を電撃発表したばかり。世間的には“寝耳に水”のニュースで、日本代表選手の中でも抜群の女性人気を誇る内田の結婚にネット上には「会社休みます」などと悲痛な声が多数上がっていた。
だが、内田より1学年上で、すでに2児の父でもある岡崎はおめでたいニュースを「前々から聞いていた」と告白。内田は結婚発表の際に「しっかり者の僕より(笑)さらにしっかりしていて…」と新妻のことを紹介していたが、「(内田は)しっかりしていないので結婚して良かった」と笑わせながら祝福した。
岡崎自身はJ1清水時代の08年7月に結婚。05年の清水入り後、なかなか結果が出なかったが、夫人との交際が始まってから右肩上がりに調子を上げ、清水でレギュラー獲得、日本代表入り…と一気に日本を代表するスター選手へと駆け上がった。それだけに「支えてくれる人がいるのは大事なこと」と言葉に実感がこもった。
同じくこの日ドイツから帰国した元日本代表MF細貝萌(28=ヘルタ・ベルリン)も内田の結婚について「大分前から聞いていた」と話し、仲間たちの多くが事前に報告を受けていた様子。それだけ多くの人が知っていながら事前に一切漏れなかったのは、内田の人柄はもちろん、それだけ日本代表チームの絆が強い証しだろう。
◆[MOM1415]鹿島ユースFW垣田裕暉(3年)_真夏の群馬で誰より跳んで、走って・・・元鹿島FWの父持つ187cmFW(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?168003-168003-fl
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.25 クラブユース選手権(U-18)GS第3節 鹿島ユース 0-0 徳島ユース 敷島補助]
気温34度、真夏の耐久戦。80分間走りぬくことも困難なような環境でも、鹿島アントラーズユースの背番号13は誰より走って、跳んで、また跳んだ。精度の部分はまだまだ向上の余地がある。それでも、FW垣田裕暉(3年)がそのポテンシャルを改めて示した一戦だった。
鹿島の最前線に君臨する187cmの大型FW。「自分は他の大きい選手に負けたくない。デカい選手が苦手なことを小さい選手と同じようにこなせれば武器になる」という垣田は本当に良く走る。ロングボールの競り合いに加えてスペースへの抜け出しを繰り返し、ボールを失ってもスピードを緩めることなくプレッシングの急先鋒となる。鹿島が現在見せている「前から」のサッカーに攻守両面で貢献。187cm、80kgの身体は真っ先に消耗してもおかしくないように映るが、板倉南小(群馬)、鹿島中(茨城)を通して9年間、学年のマラソン大会で1位を取り続けたというFWは80分間、当然のように走り切ってしまう。
鹿島のロングボール中心の攻撃の中で、垣田は試合終盤になっても何度も何度も跳躍をして、その度に競り勝っていた。この暑さの中でも誰よりも本数多く跳躍していたはずだが、最後まで制空権は垣田にあった。そしてボールを収めて味方の押し上げにも貢献していたFWの父親は、92年のJリーグ開幕時に鹿島に在籍していたFW垣田健氏。「身長大きくなるのは分かっていて、(元Jリーガーの父から)『デカい中でも足下がないとダメだ』と言われていて、小さい頃から基礎練習とかそういう練習をさせられていたので、デカい選手にはない足下のあるプレーができているのかなと思っています」。
この日は立ち上がりにクロスから2本のヘディングシュート。後半12分にはゴール至近距離から決定的なヘディングシュートを放ったが、相手DFにゴールライン上でクリアされて無得点に終わった。「点取りたかったっす」と垣田。結果には全く納得していない。群馬の暑さについてはさすがに「実際キツくて普段走れるところで走れなかったり、行けるところでいけなかった」と本音を口にしていたが、この環境の中でもより走って違いを生み出さなければならないと考えている。それだけに「疲れた時にもっと走って、そこでもっとボール扱いをちゃんとやって、ミスを減らして精度高くしていければいい」と武器をより向上させていくことを誓った。
将来、鹿島のトップチームで活躍することを夢見る垣田について、鹿島ユースの熊谷浩二監督もそのポテンシャルの高さを認める。「だからこそ、まだまだ突き詰めることがあるんじゃないか。(課題は)判断だったり精度。特にその精度はもっともっと要求していかなければならない」。Jリーグで戦うことのできる選手になるためには、これからが大事。努力を欠かさず、突き詰めていくことができるか。期待過酷な環境の中で開催されているクラブユース選手権を垣田は将来飛躍するための大きな一歩とする。
◆ハリル監督ホッ 鹿島・柴崎が復調弾!(デイリー)
http://www.daily.co.jp/soccer/2015/07/26/0008244550.shtml
「J1、鹿島2-1FC東京」(25日、カシマ)
鹿島はMF柴崎岳(23)のゴールなどでFC東京を2-1で破って石井新監督の初戦を飾った。
別格の存在感を放った。左足第5中足骨の負傷が癒えた日本代表MF柴崎が6月20日の横浜M戦以来5試合ぶりに先発出場。1得点1アシストの活躍で視察に訪れた日本代表ハリルホジッチ監督に復調を印象付けた。
0-0の前半30分、ゴール正面左寄りでパスを受けると迷わず右足を振り抜いた。約20メートルのミドル弾は相手DFに当たって軌道が変わり、ゴール右隅に吸い込まれた。4月25日の神戸戦以来13試合ぶりとなる今季3得点目。同点の後半36分にはCKから正確無比の右足でDF昌子の決勝ヘッドをアシストした。
ハリルホジッチ監督も胸をなで下ろした。23日の東アジア杯代表メンバー発表の際には柴崎の状態について「少し問題がある」と懸念を示していたが、試合後には「柴崎がプレーしたのがうれしかった。かなりいい試合をした。ゴールもしたし得点にも絡んで良かった」とうなずいた。
13年の前回大会では代表招集されながらも体調不良で辞退。W杯ブラジル大会への切符もこぼれ落ちた。満を持して臨む今大会へ「選んでくれたのでしっかり日本のためにいい試合をしたい」と静かに胸の内を燃やした。
21日に解任されたトニーニョ・セレーゾ監督の後を受けた石井新監督の初陣を飾った。チームを一つにする3試合ぶりの勝ち点3をもたらしたのは、紛れもなく柴崎だった。
◆柴崎 先制ミドル&Vアシスト!ハリル監督の前で復調アピール(スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/07/26/kiji/K20150726010808740.html
J1第2S第4節 鹿島2-1FC東京 (7月25日 カシマ)
鹿島はホームのFC東京戦で戦列に復帰した日本代表MF柴崎岳(23)が1得点1アシストの活躍で、チームを2―1の勝利に導いた。左足第5中足骨を痛め、5試合ぶりに先発で復帰。前半30分に約20メートルの右足ミドル弾を決め、後半36分にはCKから勝ち越し弾をお膳立てした。日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)が視察に訪れた中、東アジア杯(8月1日開幕、中国・武漢)へ向けて、完全復調をアピールした。
鹿島のエースが帰ってきた。前半30分、柴崎はゴール前やや左、約20メートルの位置でパスを受けると、右足を強振した。体重を乗せたボールは地をはうような低く速い弾道。途中で相手DFに当たりコースは変わったが、勢いは衰えず、ゴール右のネットを揺さぶった。「バイタルエリアが空いていたのでシュートイメージを持っていた。軌道が変わり、運良く入ったけど、打ったことが良かった。良いゴールだった」と自賛してみせた。
5試合ぶりの先発だった。6月20日の横浜戦後、左足に痛みが走った。MRI(磁気共鳴画像装置)検査の結果、左足第5中足骨に骨折寸前の症状が表れていた。今季は開幕前から日本代表としてアジア杯を戦い、鹿島では離脱までチームで唯一公式戦フルタイム出場。中心選手であるが故の代償だった。患部の補強手術も選択肢にはあったが、長期離脱となるため保存療法を選択。しばらく別メニューで調整し、16日には練習に合流した。前節19日の松本戦は大事を取って欠場したが、この試合に照準を合わせて結果を出した。
ただ、欠場している間にチーム状況は一変した。松本戦の敗戦でチームはトニーニョ・セレーゾ監督を解任し、石井新監督の就任を決断。クラブ史上2例目となるシーズン途中の解任だった。自身が欠場した試合は1勝1分け2敗。チームの大事な時期にいられなかった複雑な思いもあったが、新体制初戦で勝利に貢献し「チームを良くしたいと全員が思っていた。いい方向に向かうと思います」と胸を張った。
1―1の後半36分には右CKからDF昌子の得点をアシスト。復帰戦ながらフル出場も果たし、ハリルホジッチ監督の前で存分にアピールした。その姿を目に焼き付けた指揮官は帰り際に「柴崎がプレーしたのが、ちょっとうれしかった。かなりいい試合をしてゴールを決め、得点にも絡んだから良かった」と目を細めた。柴崎も「もっとコンディションを上げて、代表に合流する前に戦える状態に上げていきたい」。優勝した2年前は体調不良で辞退した東アジア杯。今度は国内組の中心として、その力を示してみせる。
◆鹿島・柴崎、石井新監督の初陣で1G1A!視察のハリル監督にも好アピール(サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20150725/jle15072523240013-n1.html
明治安田J1第2ステージ第4節(25日、鹿島2-1FC東京、カシマ)21日にセレーゾ監督が解任され、コーチから昇格した石井正忠新監督の初陣となった一戦を、鹿島が勝利で飾った。前半30分、左足違和感から5試合ぶりに復帰した日本代表MF柴崎岳がミドルシュートで先制。後半25分に追いつかれて嫌なムードが漂ったが、後半36分、柴崎の右CKをDF昌子源がヘディングでたたき込んで勝利を掴んだ。
柴崎は6月20日に行われた第1ステージの横浜M戦(アウェー)以来となる1カ月ぶりの復帰戦で、いきなりのフル出場。1ゴール1アシストと活躍した。「きょうの試合は勝利することが重要だった。これでチームはいい方向に向かうと思う」と顔をほころばせた。
左足の第5中足骨に違和感があり、疲労骨折寸前だったが、定期的にMRI検査を受けて状態を見極めてきた。クラブ幹部は「(前節の)松本戦は本人にも不安があったが、だいぶ骨の密度も改善して強度が増してきた」と出場にゴーサイン。「柴崎は意図があるパスを出せる」と勝利の立役者になった23歳を称えた。
日本代表のハリルホジッチ監督が視察に訪れ、「柴崎がプレーしたのはうれしい。かなりいい試合をした。ゴールしたし、得点にもからんだのでよかったと思う」とご満悦。東アジア杯は2年前の前回大会時に体調不良で招集を辞退した経緯もあり、柴崎は「戦えるようにしておきたいし、いい状態にして合流したい」と意気込んだ。
◆これぞ代表の底力!鹿島・柴崎、ハリル御前で先制弾&Vアシスト(サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20150726/jle15072605030002-n1.html
明治安田J1第2ステージ第4節(25日、カシマスタジアムほか)鹿島は5試合ぶりに出場した日本代表MF柴崎岳(23)が1得点1アシストと活躍し、FC東京を2-1で破って石井正忠監督(48)の初陣を飾った。柴崎は東アジア杯(8月、中国)を前に、視察した日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)へ復活をアピールした。G大阪は同FW宇佐美貴史(23)の決勝点で神戸に2-1で勝利。広島が唯一の開幕4連勝で首位を守り、年間順位でもトップに立った。第1ステージ覇者の浦和は2連敗。
大歓声を気持ちよさそうに浴びた。左足の違和感で欠場していたMF柴崎が5試合ぶりの復帰戦で躍動し、鹿島の救世主になった。
「チームのためにプレーしたことが勝利につながった。1試合勝てたことはよかった」
まずは前半30分だ。中央から右足を振り抜くと低い弾道のミドルは相手DFの足に当たり、逆をつかれたFC東京のGK権田の横を通り抜けて先制点。1-1の後半36分には右CKをDF昌子の頭にドンピシャで合わせた。昌子は「GKが出るに出られない、相手の一番嫌なところにボールが来た。チームの大黒柱」と柴崎に脱帽した。
勝たなければいけない試合だった。21日にセレーゾ監督が解任され、石井コーチが昇格。柴崎は「自分たちにも責任がある」と漏らした。翌日に選手は決起集会を開き、再起を誓った。
6月の中旬に痛めた左足は疲労の蓄積が原因とみられ、「いつポキッといってもおかしくない」(クラブ幹部)状況だった。2013年以降は全試合に出場し、昨秋からは日本代表にも定着。1月はアジア杯(豪州)を戦うなどフル稼働してきた代償だった。欠場期間は1勝1分け2敗。嫌なムードを吹き飛ばしたのはさすがだ。
視察した日本代表のハリルホジッチ監督は「柴崎がプレーしたのはうれしい。ゴールしたし、よかったと思う」と喜んだ。柴崎が電話で指揮官に直接、「選んでくれたら日本のためにいいプレーをしたい」と志願した8月の東アジア杯出場も青信号だ。「いい時と比べたらまだまだ。もっと状態を上げたい」と柴崎。キーマンの復活は鹿島、そして日本代表にとっても明るい材料となる。 (伊藤昇)
◆鹿島石井新監督、初陣勝利に安堵「これを続けて」(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1512934.html
<J1:鹿島2-1東京>◇第4節◇25日◇カシマ
鹿島が監督交代後、初めて迎えたリーグ戦で勝利を挙げた。
就任した石井正忠監督(48)は前節松本戦(0●2)から4人先発を入れ替えた。序盤からリズムをつかみ圧力をかけた。前半30分に日本代表MF柴崎岳(23)が右ミドルシュートで先制。後半に一時同点に追いつかれたが、同36分に柴崎の右CKからDF昌子源(22)が頭で合わせて決勝点を挙げた。
試合後、石井新監督はホッとした表情を見せ「今日は球際で厳しさを見せていた。前半から相手を圧倒できたと思う。まだ1勝しただけなので、これを続けていきたいと思います」と勝利の余韻にひたった。
◆ニュー鹿島2発快勝 監督交代で流れ変わった(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1512998.html
<J1:鹿島2-1東京>◇第4節◇25日◇カシマ
16年ぶりにシーズン途中の監督交代に踏み切った鹿島が勝った。東京を下し、石井正忠新監督(48)の初戦を飾った。前半30分に5試合ぶり復帰の日本代表MF柴崎が先制。1-1の後半36分に、柴崎のCKからDF昌子が決勝点を奪った。鹿島歴24年、黄金時代を知る「兄貴分」監督が、融和路線で通算16冠の名門を再建する。
体から力が抜けた。セレーゾ前監督更迭後の初戦を制すと、石井監督は表情を崩して仲間と抱き合った。重圧から解放され「逃げたい…じゃないけど、かなりプレッシャーのかかる立場だと実感しました。選手、コーチ時代も立った場所だけど全く違いますね」。約2カ月間、勝てなかったホームで初陣1勝を挙げた。
ジャージーからワイシャツに衣替えし「石井」コールで迎えられた。「勝ちにこだわろう」。そう送り出した選手が前半30分に応えた。左足負傷から5戦ぶりに復帰した柴崎が先制弾。ミドルシュートがDF吉本に当たってコースが変わった。チーム全員の気持ちが乗り移ったゴールだった。
選手7年、指導者17年。48歳の新監督は人生の半分を鹿島にささげてきた。3冠のセレーゾ氏、3連覇のオリベイラ氏らに師事し、橋渡しを長く務めた。強化責任者の鈴木常務は「兄貴分で選手の話を吸い上げられる。セレーゾ時代は指示通りだったチームが変わった」。選手は解任翌日に決起集会を開いた。全31人が1人ずつ決意を述べ、まとめた意見を小笠原から伝えられた際も親身に聞いた。
所信表明は「勝負にこだわる集団の復活」。ジーコ氏から学んだ、ミニゲームでも勝利を求める姿勢だ。就任後、前体制では負傷防止のため禁止されていた練習中のスライディングを解禁。球際の徹底から再出発した。ゲーム主将も柴崎から小笠原に戻し、1年目のFW鈴木を初めてベンチに入れて競争心もあおった。
1-1の後半36分には柴崎のCKにDF昌子が頭で合わせ決勝点を奪った。初星を贈られたクラブ史上21年ぶり2人目の日本人監督は「鹿島はJの中心にいないといけない」。名門が息を吹き返した。【木下淳】
◆ハリル監督、鹿島-東京視察 柴崎良かった(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/1512992.html
<J1:鹿島2-1東京>◇第4節◇25日◇カシマ
鹿島の日本代表MF柴崎岳(23)が完全復活した。左足第5中足骨を痛めて先月20日の横浜戦を最後に欠場していたが、5試合ぶりの復帰戦で1得点1アシスト。「いい状態の時と比べれば、まだまだ」と言いながらも大黒柱は健在だった。前節19日の松本戦で復帰予定も立てたが、大事を取って先延ばし。20日のMRI検査で回復が確認された。
鹿島-東京を視察した日本代表ハリルホジッチ監督の話 柴崎がプレーしたことがうれしかった。かなり良い試合だった。ゴールもしたし、得点にも絡んだ。良かったと思います。
◆復帰の柴崎が1G1Aで存在感…鹿島、石井体制初陣を白星で飾る(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?167972-167972-fl
[7.25 第2ステージ第4節 鹿島 2-1 F東京 カシマ]
J1は25日、第2ステージ第4節を行い、県立カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズとFC東京が対戦し、鹿島が2-1の勝利を収めた。
21日にトニーニョ・セレーゾ監督の解任、石井正忠コーチの監督昇格を発表したばかりの鹿島は、左足第5中足骨を痛めてここ4試合を欠場していたMF柴崎岳が先発復帰。一方のF東京はスペイン人FWサンダサが移籍後初先発を飾った。
前半13分にF東京がシュートチャンスを作り出し、MF高橋秀人のスルーパスから抜け出したサンダサが右足で狙ったが、GK曽ヶ端準の守備範囲に飛んでキャッチされる。対する鹿島は同19分、MF中村充孝とのパス交換からPA内に進入したDF伊東幸敏が狙った左足シュートがポストに弾かれてしまう。さらに同26分には右サイドのMF遠藤康からのクロスをDF山本脩斗がヘッドで落としたボールを、FW赤崎秀平が左足で狙ったがクロスバーに直撃するなど先制点を奪うには至らない。
しかし、前半30分に鹿島が先制に成功する。左サイドの山本からパスを受けた柴崎がPA外から右足を一閃。ボールはブロックに入ったDF吉本一謙に当たってコースが変わり、ゴールネットを揺らした。
1-0と鹿島がリードを奪ったまま後半を迎えると、後半8分にF東京が決定機を迎える。左サイドから送られたグラウンダーのクロスをゴール前に走り込んだFW前田遼一がスライディングで合わせたものの、シュートはポストに弾かれた。しかし同24分、GK権田修一が蹴り出したボールを前田がヘッドですらすと、最終ラインの裏に走り込んだFWネイサン・バーンズが蹴り込んで試合を振り出しに戻した。
同点に追い付かれた鹿島は後半35分にFWダヴィを投入して流れを変えようと試みる。すると同36分、柴崎が蹴り出したCKを走り込んだDF昌子源が豪快にヘッドで叩き込んで、再びリードを奪った。その後、F東京の反撃をしのいだ鹿島は2-1の勝利を収め、石井体制初陣を白星で飾った。
◆監督交代の鹿島が新体制初勝利…5戦ぶり復帰の柴崎が先制ミドル&アシスト(サッカーキング)
http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20150725/334079.html
2015明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第4節が25日に行われ、鹿島アントラーズとFC東京が対戦した。
ホームの鹿島は前節の松本山雅FC戦に敗れ、セカンドステージで11位、年間順位で8位と低迷している。クラブは21日にトニーニョ・セレーゾ監督を解任し、後任に石井正忠新監督が就任することを発表した。この試合では日本代表MF柴崎岳が5試合ぶりに復帰。前節の先発メンバーから合わせて4名を変更してきた。一方のFC東京は、前節のモンテディオ山形戦を引き分け、こちらも勝ち点4といまいち波に乗り切れていない。この試合では前節負傷交代した同DF太田宏介が欠場。前線にはFWサンダサが初スタメンを飾った。
この試合で最初にチャンスを作ったのはFC東京。13分、カウンターから抜けだしたサンダサがペナルティエリア外から右足でミドルシュートを放ったが、ここはGK曽ヶ端準にキャッチされてしまう。
一方、鹿島にも決定機が訪れる。19分、右サイドでボールを持った伊東幸敏が敵陣深くまで持ち込むと、ペナルティエリア右の中村充孝にパス。中村がワンタッチで戻すと伊東が中央に切れ込み左足でシュート。カーブがかかったシュートは左ポストに阻まれ、得点には至らなかった。
続く27分、右サイドの遠藤康が上げたアーリークロスをファーサイドの山本脩斗が頭で落とし、最後は赤崎秀平が右足ボレーシュートで狙ったが、ここもクロスバーに阻まれてしまった。
その後も攻めこむ鹿島。30分、ゴール前でパスを受けた柴崎が右足で強烈なミドルシュート。相手DFに当たってコースが変わったボールが、GK権田修一の左脇下を抜け、鹿島が先制に成功した。
前半は最後まで鹿島がFC東京を押し込む時間が続いたが、スコアは変わらず1-0のまま試合を折り返した。
FC東京は後半開始から吉本一謙に代えて松田陸を投入した。後半の序盤はやや鹿島が押し気味に試合を進めたが、ようやくFC東京にもチャンスが生まれる。53分、左サイドの徳永悠平からグラウンダーのクロスが入ると、ファーサイドに走りこんだ前田遼一が右足で合わせたが、シュートはポストに弾かれてしまった。
勢いを掴みたいFC東京は61分にサンダサに代えてネイサン・バーンズ、66分に河野広貴に代えて三田啓貴を投入。早々に3枚の交代カードを切った。
するとFC東京の交代選手が監督の期待に応える。70分、自陣でFKを獲得すると前線にロングボールが送られる。これを前田が頭で前にすらし、抜けだしたネイサン・バーンズがワンタッチでゴール左に蹴りこみFC東京が同点に追いついた。ネイサン・バーンズにとっては来日初ゴールとなった。
鹿島は苦しい展開に持ち込まれたが、ここで勝負強さを発揮する。81分、右サイドでCKを獲得すると、柴崎のクロスボールをゴール前の昌子源が頭で合わせてゴール。鹿島が終盤で勝ち越しに成功した。
リードを守りきりたい鹿島は89分に遠藤を下げて青木剛を投入し、逃げ切りを図る。このまま2-1で鹿島が勝利を収め、石井監督新体制下で初白星を挙げた。
次節、鹿島はアウェーでサガン鳥栖とFC東京はホームでベガルタ仙台と対戦する。
【スコア】
鹿島アントラーズ 2-1 FC東京
【得点者】
1-0 30分 柴崎岳(鹿島アントラーズ)
1-1 70分 ネイサン・バーンズ(FC東京)
2-1 81分 昌子源(鹿島アントラーズ)
◆J1:鹿島、反転攻勢へ一歩目(毎日)
http://mainichi.jp/sports/news/20150726k0000m050124000c.html
○鹿島2−1FC東京●(25日・カシマ)
前半30分。足元を指しパスを求めた鹿島・柴崎はボールを収めると、横に切り込みながら右足を振り抜いた。シュートは相手選手に当たってコースが変わり、ネットを揺らす。寡黙な男が、力強く右拳を突き上げた。
どんな形でも勝ちたかった。優勝候補ながら開幕から波に乗れず、第1ステージ8位。その後も変化が見られないチームに「何らかのアクションを起こさなければ」(クラブ関係者)。苦渋の決断だったが、数々のタイトルをクラブにもたらしてきたセレーゾ監督をシーズン途中で解任せざるを得なかった。
「責任はもちろん僕たち選手にもある。監督が代わっても、選手が変わらなければ同じこと」と昌子。左足を痛め、戦列を離れていた柴崎も感じるものがあったのだろう。「劇的にチームは変わるものではない。でも、随所にモチベーションの高さ、戦う意欲が見られた」。苦しい時間帯もあり同点に追いつかれたが、後半36分、柴崎のCKから昌子が打点の高いヘディングでたたき込んで決勝点。終了の笛に、ベンチの選手たちが一斉に石井新監督に抱きついた。
「僕は常勝チームとは思っていない。黄金期は先輩たちが築いたもの。それを、今のメンバーでまた築いていけるように」と昌子。反転攻勢への一歩目を刻んだ。【大島祥平】
◆2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第4節(オフィシャル)
http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51596
J1 2nd 第4節 vsFC東京
石井監督、初陣白星!柴崎と昌子のゴールで、鹿島がFC東京を撃破!
鹿島が、力強く再出発への第一歩を踏み出した。石井監督の初陣となったJ1 2nd 第4節のFC東京戦、30分に柴崎のゴールで先制すると、追いつかれて迎えた81分、昌子がヘディングシュートで決勝点。2-1で競り勝ち、3試合ぶりに勝ち点3を獲得した。
鹿島は先週末のJ1 2nd 第4節で松本に0-2で敗れた。その2日後、クラブは監督解任を決断した。トニーニョ セレーゾ監督に代わって、石井正忠コーチが新監督に就任。新体制で、再起を期すこととなった。
石井監督は、2日連続での紅白戦を含め、実戦形式のトレーニングを繰り返した。ピッチは活気にあふれ、大きな声で指示が飛び交った。「自分たちが変わらないといけない」と、選手たちは口々に語っている。新たな一歩を踏み出すため、ただ勝利だけを目指して、汗を流した。
激しいポジション争いの末、石井監督が選んだ先発メンバーは、前節から4人が入れ替わっていた。GKに曽ヶ端、右サイドバックに伊東、左サイドハーフに中村を起用。そして、ボランチには約1か月ぶりに柴崎が復帰し、小笠原とコンビを組む。センターバックは昌子とファン ソッコのペア、左サイドバックは山本が務める。2列目には中村の他、土居と遠藤が並んだ。1トップには赤崎が入る。
厳しい暑さに見舞われた、カシマスタジアム。アントラーズレッドのスタンドは、石井監督への信頼とエール、そして、チームとともに戦っていく意思を数々の横断幕で示した。大きな「石井」コール、そしてベンチ入りメンバー18名全員へのコールが鳴り響く。力強いサポートを受けた選手たちは、18時34分、再出発へ向けたホイッスルを聞いた。
鹿島は立ち上がりから、積極的な動きを見せる。開始15分間、チャンスを作るには至らなかったが、陣形をコンパクトに保ち、出足の早いプレスでセカンドボールを確保。攻守の切り替えも素早く、球際での競り合いでも激しいボディコンタクトを厭わずに戦っていた。
鹿島の最初の決定機は19分、右サイドで伊東がボールを持ち、同サイドのスペースへ流れていた中村に縦パス。中村はワンタッチで後方に戻し、ワンツーの形となって、伊東がペナルティーエリア内へ進入する。伊東はシュートコースを作り出して左足を振り抜いたが、ボールは惜しくも左ポストを直撃してしまった。
流動的な攻撃で惜しいチャンスを作った鹿島は、さらに26分、右サイドで前を向いた遠藤が、ファーサイドへと浮き球のボールを送る。走り込んでいた山本が頭で落とすと、赤崎が丁寧なインパクトで左足ボレー。正確なシュートは枠を捉えたが、今度はクロスバーに阻まれてしまった。
2度の決定機を逃し、嫌な雰囲気が漂いつつあった。しかし、この日の鹿島は、3度目のチャンスをゴールへ結実してみせる。小笠原を起点とする分厚い攻めで、両サイドを使って相手を押し込んでいくと、クロスやラストパスが相手に阻まれても、素早い切り替えでセカンドボールを拾い、二次三次と攻撃を仕掛けていった。そしてスコアが刻まれたのは、30分だった。柴崎の縦パスから、中村が迎えたシュートチャンスは相手のブロックに遭ったものの、左サイドからバイタルエリアの柴崎にパスが通る。次の瞬間、歓喜が訪れた。背番号20が右足を振り抜くと、相手DFに当たってコースが変わったボールが、ゴールへと吸い込まれていった。
戦列復帰を自ら祝う柴崎のゴールで、カシマスタジアムのボルテージはさらに高まった。鹿島は追加点こそ奪えなかったが、攻守に充実した内容で、前半を1点リードで終えた。
1点リードで迎えた後半、選手交代で打開策を講じてきたFC東京の前に、鹿島は劣勢を強いられてしまう。両サイド深くまで押し込まれ、クロスからピンチを迎えた。54分には、相手のシュートが左ポストを直撃。事なきを得て、試合は後半の半ばを迎えた。
しかし70分、鹿島は一瞬の隙を突かれて同点に追いつかれてしまう。相手GKからのロングボールで、競り合いに敗れてヘディングで後方へと落とされると、最後はネイサン バーンズに右足シュートを決められてしまった。
残り20分で同点に追いつかれ、さらにFC東京の攻撃を受けてしまった鹿島。しかし、追加点を与えずに耐え忍ぶと、次第にペースを掴んでいく。石井監督は、80分にダヴィを投入。勝ち越しゴールへの希望を託した。
すると81分、ダヴィのスルーパスから抜け出した土居が奪った右CK。柴崎が蹴り込んだボールに昌子が反応すると、打点の高いヘディングシュートをゴール左隅へと届けた。背番号3が値千金のゴールを決め、鹿島が再び1点をリードした。
残り10分強、鹿島はしっかりとリードを守り切った。石井監督は後半アディショナルタイムに青木を投入し、試合を締めた。そして、勝利を告げるホイッスルが鳴り響いた。2-1。石井監督の初陣を白星で飾り、鹿島がカシマスタジアムでの今季3勝目を収めた。
「これで終わりじゃない。継続しないと意味がない」と、選手たちは口を揃えた。次戦は29日、J1 2nd 第5節のサガン鳥栖戦だ。中3日で迎えるアウェイゲームで、連勝街道を走り始めなければならない。
【この試合のトピックス】
・リーグでのFC東京戦は、2009年4月12日のJ1第5節以来、12戦連続負けなしとなった。
・今季のリーグ戦では、FC東京に2連勝となった。
・石井監督が、初采配の一戦で初勝利を収めた。
・曽ヶ端が、5月16日のJ1 1st 第12節の広島戦以来、10試合ぶりの先発出場を果たした。
・柴崎が、6月20日のJ1 1st 第16節横浜FM戦以来、5試合ぶりの先発出場。今季リーグ戦3ゴール目を記録した。
・昌子が、7月11日のJ1 2nd 第1節新潟戦以来、3試合ぶりの今季リーグ戦3ゴール目を記録した。
・中村が、5月2日のJ1 1st 第9節の甲府戦以来、今季2試合目の先発出場を果たした。
・伊東が、6月7日のJ1 1st 第15節の山形戦以来、今季3試合目の先発出場を果たした。
監督コメント
[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・守備はよくできている。後半も継続していこう。
・相手のカウンターも考えて注意力、判断力を落とさずプレーしよう。
・セットプレーの時はもう一度マークの確認をしていこう。
FC東京:マッシモ フィッカデンティ
・相手のチャンスは自分達のミスから起きている。
集中してしっかりと対応すること。
・サイドからつないで全員で押し上げて分厚い攻撃をしていくこと。
[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
はじめて監督として臨んだ試合に勝つことができて、ほっとしている。今日の試合は球際も厳しくいくことができ、戦う姿勢を見せることができた。そういう部分で、前半から相手を圧倒する試合はできたと思う。後半は運動量が落ちてしまったこと、同点に追いつかれたことで少しトーンダウンしたが、最後は追加点を取って勝利することができうれしく思う。しかし、まだ1勝しただけ。これを続けていきたい。
Q.就任してから時間がないなかで、選手に求めてきたものは?
A.前任のセレーゾ監督が積み重ねてきた部分は継続しながら、細かい部分の修正、守備でいえば球際をさらに厳しくしてボールを奪いきること、攻撃では相手の怖がるようなアタッキングサイドへの侵入を数多くやっていこう、チャレンジしていこうということを、短い時間でしたが意識させるようにやってきた。
Q.今後、どのような方向性でチームを立て直していきたいか?
A.今日もそうだが、攻守にわたってアグレッシブさをもっと出していきたい。それが90分できるような形にしたい。攻撃に関しては、積極的にアタッキングサイドに侵入するかたち、仕掛けるかたち、とにかく相手が怖がるようなかたちにしていきたい。守備ではしっかり組織的に相手を追い込んで、今日も何度も相手を挟み込んでボールを奪うことができたが、そういうところを継続していきたい。
Q.試合が終わった瞬間の気持ちは?
A.本当にほっとしたという気持ち。
Q.指導者としてジーコから受けた影響はあるか?
A.いつも言っていることだが、勝負にたいする厳しさ、戦う姿勢。ミニゲームであっても紅白戦であっても、勝負にこだわる。そこは教えられたこと。そこはこのチームのカラーでもあるので意識している。
Q.カシマスタジアムで監督としてピッチに立った気持ちは?
A.かなりの重圧があった。この場を逃げたいというわけではないが、そんな気持ちも少しは。本当にプレッシャーがかかる立場だと実感した。コーチとも違うし、選手としても立ったけど、まったく違う気持ちだった。だからこそ、ほっとした気持ちが一番強かった。
Q.逃げたくなるような気持というが、そうさせるものはなにか? このチームの伝統か?
A.自分がこのチームを見てきて、Jリーグのなかで中心となるチームでなければいけないという思いをずっと意識してやってきた。こういうタイミングで急に監督に就任したが、この何日間、あっという間に時間が過ぎてしまった。やっぱり責任感というか、言い表せないものがあった。それでも、やらなくてはいけないという気持ち。うまく伝えられないけど、本当に少しだけそういう気持ちもあったということ。
FC東京:マッシモ フィッカデンティ
スタートは非常によかった。15分、20分まではいい形でやれていた。決定機は作れていた。しかし、バーやポストに当たるシュートを打たれ、流れが鹿島にいった。前半は徐々に鹿島が流れをつかみ、1点を先制した。後半は選手交代で、全体的にしっかり前からプレッシャーをかけられるようになり、同点に追いつくことができた。相手の2点目ではすばらしいヘディングシュートを決められてしまった。しかし、後半の内容は非常にすばらしかったと思う。気持ち、クオリティの面でも非常にいい内容だったので、歩むべき道は間違っていないと思う。けが人、負傷明けなど、コンディションが整っていない選手がたくさんいるなど問題は多く抱えているが、それにもかかわらずこれだけの試合ができたということは、非常にポジティブなことだと思う。
選手コメント
[試合後]
【柴崎 岳】
流れを変えるためにも、勝てて良かった。全員が高いモチベーションで戦えた。個人的には試合を重ねるごとに、良いプレーをできるようになっていくと思う。次に向けてしっかりと準備をして、今日のようなモチベーションを保って、チームとしての完成度を高めていきたい。
【昌子 源】
絶対に勝ちたかった。みんなが球際での勝負に勝てていた。この試合だけで終わってはいけない。継続してやっていかないといけない。失点は自分が競り負けたところからのもので、どうしてもやり返したかった。失点をしても、誰も下を向いていなかった。気持ちで押し込んだゴール。全員の気持ちが乗り移ったゴールだと思う。
【中村 充孝】
チームのために、何をしなければならないかを整理して臨んだ。自分がゴールを決めなければいけない場面もあった。個人的には、ここがスタート。チームとして大事な試合で先発で使ってもらえて、ゴールを決めて応えたかった。勝利で終わることができて良かった。勝ち切ったことが今後につながる。
山本選手、遠藤選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。
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